ドン・キホーテはコンビニエンス+ディスカウント+アミューズメントを店舗コンセプトとする総合ディスカウントストアです。 食品や日用品から雑貨、衣料品、家電製品、ブランド品、バラエティグッズまで、数多くの商品を取り揃え、いかなる時もお客さまの暮らしを支え、お買い物の楽しみを提供することを大切にしています。 そんなドン・キホーテの渋谷本店と新宿東南口店で、「誰もが利用しやすい化粧品売り場」を作るプロジェクトが始動します。 ドン・キホーテの中ではじめてオールジェンダートイレを導入した渋谷本店、そして新宿二丁目に近い新宿東南口店を皮切りに、性別やセクシュアリティ関係なくすべてのお客様が自分の買いたい商品を購入していただきやすいようなお店づくりが目標です。 すでに働いているLGBT当事者スタッフやお客様の意見を取り入れながら、商品のラインナップから売り場の雰囲気づくりまで、一から考えるこのプロジェクト。一人でも多くのお客様に不自由なく、気兼ねなく、お買い物を楽しんでいただけるお店を目指しています。
東京レインボープライドでの出展やオールジェンダートイレの設置をはじめとして、少しずつダイバーシティ推進の取り組みを続けているドン・キホーテ。「性別やセクシュアリティ関係なく、すべてのお客様が利用しやすいお店を作りたい」という想いから、ドン・キホーテ渋谷本店と新宿東南口店では、全てのお客様が利用しやすい化粧品売り場を作るプロジェクトが始動しています。そんなドン・キホーテ渋谷本店の太田越さん、新宿東南口店の藤内さんをはじめとするプロジェクトメンバーの皆さんにお話をお伺いしました。 ■LGBTを含めたすべてのお客様が利用しやすい化粧品売り場を作るプロジェクトをはじめたきっかけは何でしょうか? 渋谷本店はドン・キホーテの中で初めてオールジェンダートイレを2017年5月から設置しており、新宿東南口店は新宿二丁目に近いということもあって、同じくオールジェンダートイレを導入はしていました。ですが、商品という観点から考えたとき、すべての人が欲しい商品がなんでも揃っているのかというと、そうではなかったんです。トランスジェンダーの当事者としても意見を出してくれている宮本さんに聞いてみると、例えばナベシャツなど、LGBTのお客様が欲しい商品を店舗で販売していないことに気がついたんですよね。今のままではすべてのお客様にとって便利なお店ではないのだなと知りました。 そこで、まずは化粧品・スキンケア商品などから、誰もが利用しやすく、お買い物を楽しめる売り場づくりをしていこうと考えたんです。今すでに女性用化粧品を男性が使用したり、男性用化粧品を女性が使用することも多くあると思います。それでも、女性用化粧品売り場と男性用化粧品売り場が別々になっていることが多くて、買いづらく感じているお客様も多くいると思うんですよね。その垣根を取り払って、多様な商品を並べ、性別やセクシュアリティ関係なく様々なお客様にお店に来ていただいて、買い物を楽しんでいただきたいと思っています。 ■LGBT当事者スタッフと商品の仕入れ担当者が商品展開について意見交換をするコミュニティもあるのだとか。 LGBT当事者やアライも含めて20名ほどのコミュニティがありますね。LGBTのお客様の目線になって、どういう商品が置いてあると嬉しいのか意見を出していただいて、場合によっては、その商品を売っている会社をスタッフに紹介してもらうこともあります。例えば、こんど渋谷本店ではFtMトランスジェンダーの方向けのアンダーウェアを販売することになったのですが、それもスタッフからの意見がきっかけです。 LGBTのお客様向けの商品を販売することで、多様なお客様のニーズにお応えするだけではなく、働くスタッフ一人ひとりにもLGBTについて知ってもらうきっかけになっています。仕入れの担当者に話を持ちかける際「こんな背景があって困っているお客様がいるから、こういう商品を販売したいんだよね」と経緯をいつも話すのですが、そのときにLGBTについても伝えるので、どんどん理解者が増えていくんですよね。販売する商品を通して興味を持つ人が増えることがとても嬉しいですね。 ■働くスタッフは男女で共通の制服で、名札には苗字しか表示しないそうですね。 もともと会社の風土として実力至上主義なところがあって、性別やセクシュアリティに関係なく実力で評価しています。その考え方が根底にあるからか、店舗で働くアルバイトスタッフの制服はみんな同じポロシャツで、男女の差などはありません。名札もフルネームで表示させる必要はありませんし、苗字だけです。意図したことではないのですが、LGBT当事者スタッフからは制服を気にすることなく働けて嬉しい、という声をいただいていますね。 まずは渋谷本店や新宿東南口店から、性別やセクシュアリティ関係なくすべてのお客様にお買い物を楽しんでいただけるお店づくりを、ぜひ多くの仲間とともに進めていきたいです!
■ドン・キホーテでは「お客さまの暮らしを支え、お買い物の楽しみを提供すること」を大切にしているそうですね。 私たちは顧客最優先主義を掲げていて、あらゆるお客様にお買い物を楽しんでいただき、「ワクワク・ドキドキ」を感じてほしいと思っています。なので、あえて圧縮して商品を陳列することで、商品を探す喜びを演出したり、日用品から高級ブランド品までたくさんの商品を売っているんです。 多種多様な商品を売っていて、様々なお客様にご来店いただくからこそ、お客様に対しても従業員に対しても、あらゆる人が楽しく感じられる空間を作っていきたいですね。今回の化粧品売り場プロジェクトも、お客様層をより広げることにつながっていると考えています。 ■2017年からは東京レインボープライド(TRP)にも出展されているそうですね。 たくさんのお客様に来ていただいて、レインボーグッズを販売していました。はじめて出展した時は、「やっと出てくれたんですね」という声を参加者からいただいて。待っててくれた人がいたんだなと嬉しくなりましたね。 TRPへ出展していることを社内報でも伝えていたのですが、それがきっかけで社内でカミングアウトをして働きはじめた方もいて。「東京レインボープライドでどんなことをしているの?」「LGBTって?」というような会話が自然と生まれて、周りのスタッフとのコミュニケーションが増えたそうです。カミングアウトをして働きたい方も、そうでない方も、すべての人が不自由を感じることなく働けるような環境にしていきたいですね。 ■新宿東南口店では、真っ黒でシンプルなパッケージの生理用ナプキンも販売されているのだとか。 新宿東南口店では新たなチャレンジだったのですが、はじめて真っ黒でシンプルなパッケージの生理用ナプキンを販売しました。販売してみると、予想以上に購入されるお客様が多くて驚きました。黒くてシンプルなデザインなので、周りのお客様の目線を気にすることなく手にとっていただけるのではないかと思っています。 働いているアルバイトスタッフに聞いてみると、このような商品があることをはじめて知った人も多いみたいで。世の中が変わってきていることを実感しましたし、今後もお客様が本当に買いたいような商品を販売していきたいですね。 ■お仕事の魅力はどこですか? 好きなことを楽しみながら働いていただけることですね。例えば渋谷本店では、入社から3ヶ月後に自分が好きな商品の担当になっていただいています。化粧品が好きな人なら化粧品の売り場、おもちゃが好きな方ならおもちゃの売り場など、好きな部門をお任せしているんです。私たちから、これをやって欲しい、というようなことは基本的には言いません。自分が自信を持っていることや、本当にやりたいことを楽しみながらやっていただけるんです。新宿東南口店でも同様に、やりたいことがある人にはそれを積極的に行っていただけるような工夫をしています。 他にも、入社後のフォローアップ体制もしっかり作っています。入社して3ヶ月くらいは先輩アドバイザーであるアルバイトスタッフ数名にいつでも頼れるような環境になっているんです。入社してすぐはなかなか人に聞けない方もいると思うのですが、アドバイザーの方から日々積極的に声をかけるようにしています。渋谷本店も新宿東南口店も明るくて楽しい店舗なので安心してまずは飛び込んできていただきたいですね。
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業種 | 流通・チェーンストア |
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所在地 | 〒 東京都渋谷区宇田川町28-6 |
設立年月日 | 1980年9月 |
従業員数 | 13546 |
会社URL | https://www.donki.com/ |
セクシュアリティ関係なく同じ土俵で挑戦・勝負できる。ドンキホーテは店で自分の色を出せるのが魅力の一つです。そして、当事者である自分が安心して働けていることは、多様な人が何も気にすることなく普通に働ける職場が自然とできている状態を実現する為にダイバーシティ推進を強化しているからです。オープンにした時も「セクシュアリティなんか関係ないよ」という反応でした。目標や夢をチームで達成する楽しい場所です!