五常・アンド・カンパニーは「民間版の世界銀行」を目指しています。世界中に金融包摂（金融へのアクセス）を届けるために2014年に設立されました。 私たちの目標は50カ国・1億人の人々に高品質の金融サービスを提供できるようにすること。 途上国に住む40億人のうち約3割の人は金融機関に口座を持っておらず、また口座があったとしても利便性に問題をかかえています。こういった状態は一人ひとりの可能性の実現や機会の平等を阻害しています。 私たちは、あらゆる場所に住むあらゆる人々が、その環境に自身の可能性を左右されることなく、自分の未来を決めることが出来るよう、金融サービスを通じて世の中に貢献し続けます。

五常・アンド・カンパニーのCEOである慎泰俊（シン・テジュン）は、在日朝鮮人としてマイノリティであるがゆえの不便さ、不都合さを人生で何度も経験してきました。 そのため、当社では創業時からダイバーシティ・インクルージョンについて配慮し、推進しています。 ダイバーシティ目標を取締役会で取り決め、ジェンダー比率と国籍について具体的な数値目標を設定。社外取締役中心の取締役会は7名中4名が女性と、意思決定層においてもダイバーシティ化を進めています。 ■文化の違いを尊重しながら、12か国の仲間と働く 五常・アンド・カンパニーは現在40人の社員が働いていますが、12か国という多くの国籍から構成されています。 英語を社内の公用言語とすることにより、世界中の人に平等に雇用機会を用意しています。 Zoomやスラックが主体のコミュニケーションとなり、英語でのやり取りが基本です。 インドやスリランカのパートナー会社とも連携をとりながら活動しており、宗教や文化の違いについても互いに知り、配慮し、尊重し合える環境です。服装、髪型・髪色などはそれぞれの文化を尊重するため完全に自由にしています。 ■痛みが分かるから…当事者目線で改革を推進していく 人事責任者である高橋(Chief People & Inclusion Officer)はゲイであることをカミングアウトしています。 （高橋コメント） DE＆Iが進んでいる国際機関からベンチャー企業に転職することで、自身のマイノリティ性をどこまで受け入れてもらえるのか不安でした。そんな胸のうちを面接時にCEOにカミングアウトしたところ、「それは、あなたを作ってきた大事な要素の１つ。大切なことを伝えてくれてありがとう」と言ってもらえたんです。 もともと在日朝鮮人として、苦労してきたCEOだからこそ、マイノリティの痛みや辛さが分かるし、他のマイノリティ性の理解にも積極的。実際に入社をしてみて、前職の国際機関と同等レベルの心理的安全性がある組織と感じています。 そして私自身も人事責任者として、さらに良い組織を目指し全力投球しています。 ―――そんな高橋を筆頭に誰もが心地よく働ける職場を目指し、福利厚生の拡充に注力しています。 フレキシブルな社内制度を整備しており、とくに育児や介護にまつわる福利厚生は、法的な婚姻関係にないパートナーの出産や養子にも適応できるよう規定。 リモートでの勤務も可能で、子育て中でも私生活と仕事の双方で充実を実現することが出来ます。 ■相互理解も積極的に推進！とことん話し合うことで、”自分事化”を… 定期的にDE&Iやジェンダー、行動指針などについてのセミナーやワークショップを開催。常に新しい情報を取り入れ、活用出来るよう取り組んでおり、社内でもダイバーシティに関するさまざまなテーマに関して活発に、そしてフラットに話し合っています。 金融業界におけるダイバーシティ推進企業の陣頭に立ち、すべての人が自分らしく生きられる世界に導けるよう、これからも多種多様な活動に取り組んでいきます。

わたしたちは、ノーベル平和賞の「グラミン銀行」で有名なマイクロファイナンスを途上国で展開しています。マイクロファイナンス機関に投資または設立し、その成長を通じて金融包摂を実現しています。 現在カンボジア、スリランカ、ミャンマー、インド、タジキスタンの5か国に9 社のグループ会社を有しており、グループ会社は少額融資や預金などの金融サービスの提供を通じて顧客から利息や手数料を得ています。持株会社である五常はグループ会社を連結化し、配当や手数料収入を得ています。 ■国も注目のベンチャー企業です！ 政府が主催する日本スタートアップ大賞2023では、グローバル賞（経済産業大臣賞）を受賞しました。 スタートアップ大賞とは、「若者などのロールモデルとなるようなインパクトのある新事業を展開するスタートアップ」を表彰する取り組みです。前年の2022年にはダイバーシティ賞（経済産業大臣賞）を受賞しました。 これからの日本を代表するインパクト企業になることを目指し、活動しています。 ■マイクロファイナンスってなに？ マイクロファイナンスとは、低所得層を対象とした、事業者向け小口金融サービスのこと。 私たちは銀行でお金を預けたり、お金を借りたり…ということを普段当たり前のように行っていますが、例えば女性の地位が低い途上国に暮らす女性、農村部の日雇い労働者など、実は世の中には金融サービスから排除されている人々がたくさんいます。 五常グループが提供するローンはほぼ全て収入をつくり出すことを目的としており、女性の顧客割合が96%を、農村部の顧客割合が86%を占めています。そのうち、はじめて金融サービスを利用する人の割合は44％です。 ■私たちが目指すビジョンと大切にしている価値観 私たちのビジョンは、「障壁を乗り越え、誰もが自分の未来を決めることができる世界をつくる」こと。 SDGs が掲げる目標 1「貧困をなくそう」、目標 5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標 6「安全な水とトイレを世界中に」、目標 7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」目標 8「働きがいも経済成長も」、目標 10「人や国の不平等をなくそう」目標 16「平和と公正をすべての人に」など、五常グループの事業を通じて多くの社会貢献に取り組んでいます。 世界中の問題解決と平等の実現に向けたこれらの多くの目標を達成するべく、五常グループでは、以下の5つの価値観を共有しています。 仁：顧客の側に立つ。顧客視点で物事を見ることに力を尽くし、サービスを通じて顧客の目的達成を支援する 義：原理原則に従う。例外なく、Guiding Principlesに従って行動する 礼：傾聴する。謙虚で素直な心を持ち、他者の声に耳を傾け尊重する 知：学び、考え、共有する。常識を疑い、現実解を考え、知識を他者と共有する 信：本物であれ：取り繕わず真実を語ることで誠実さを示し、信頼を築く こうした価値観のもと、共に働くすべてのメンバーが我が社の使命に対する高い意識と深い理解を持ち、互いに研鑽しあいながら課題解決に向けてコミットしています。 性別や年齢、国籍に縛られることなく、社員全員が持てる能力を最大限に発揮できる会社づくりに注力しながら、今現在、世界で未来の可能性を制限されている人々が置かれている環境の改善に、これからも貢献していきます。 もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。 https://wellulu.com/social-contributions/microfinance/3426/