1856年にイギリスで誕生して以来、長年にわたって多くのお客様に愛されているラグジュアリーブランド『BURBERRY』。 創業者のトーマス・バーバリーが100年以上前に考案した伝統のトレンチコートをはじめ、ブリティッシュマインドの伝統を受け継ぎながら、時代に沿った革新的なデザインを取り入れています。 「CREATIVITY OPENS SPACES」というパーパスの通り、クリエイティビティを発揮するために、肌の色など目に見える違いや、思考などの目に見えない違いも含めて、あらゆる社員が自分の個性を発揮できる組織を目指しています。 LGBTQ団体への協賛や「レインボーチェック」コレクションの販売なども行い、ファッションラグジュアリーブランドにおいて、バーバリーはダイバーシティ&インクルージョンをリードしています。一人ひとりのふるまいやバリュー、ポリシー、教育などすべてにおいてダイバーシティが溶け込んだ、オーセンティックな会社であることが目標です。
ロンドンに本社を持つラグジュアリーブランド『BURBERRY』。チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるリカルド・ティッシは、ランウェイに初めてトランスジェンダーモデルを起用しLGBTQを支援しています。またバーバリーは、グローバル全体だけではなく各国ごと、さらには各部署でLGBTQを含めたダイバーシティ&インクルージョンのアクションプランを掲げています。ロンドン本社でダイバーシティ&インクルージョンの推進に携わるD&Iチームの想いを伺いました。 ■バーバリーでは、創業時から"多様性という財産"が受け継がれているそうですね。 バーバリーは、1856年に、当時21歳だったトーマス・バーバリーが創立しました。現在、トレンチコートやバーバリーチェックをはじめとして、世界中で知られている、イギリスを代表するラグジュアリーブランドです。 私たちは創立以来、「CREATIVITY OPENS SPACES」をパーパスに掲げています。クリエイティビティを発揮することで、私たち人類の可能性を広げられると考えているのです。そして、クリエイティビティは、違いや多様性のある空間ではじめて生み出されるものです。その多様性には肌の色など目に見える違いだけではなく、考え方など目に見えない違いも含まれています。多様性はバーバリーの歴史の一部であり、代々受け継がれている財産でもあり、私たちの行動指針でもあるのです。 ■ダイバーシティ&インクルージョンに関して、戦略を定めているのだとか。 私たちは、ダイバーシティ&インクルージョンに関して、グローバル全体の戦略と、バーバリーの拠点がある国や地域単位の戦略と、各部署ごとの戦略をそれぞれ立てています。そして、各戦略に沿って、具体的なアクションプランを実行しています。 研修・教育の面では、バーバリーの全社員がアライシップやアンコンシャスバイアスについての研修を受けており、さらに人事部では、トランスジェンダーやノンバイナリーに関する研修なども受講しています。全世界のリーダーポジションの社員は、バーバリーのダイバーシティ&インクルージョンに貢献するための個々の目標も定めています。国や地域、役職や部署、それぞれの状況を踏まえて効果的なアクションプランを実行しています。 ■LGBTQに関して具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。 まず、バーバリーは世界のさまざまなLGBTQ団体に協賛しています。例えば、ファッションラグジュアリー企業として、はじめて、そして唯一、LGBTQ団体Stonewallの「Global Diversity Champions」の一員となっています。Stonewallには我々のようにグローバルで展開している企業が多く加盟しており、専門家の知恵を借りながら、世界各国でのLGBTQに関する取り組みを進めています。他にも、トランスジェンダーのインクルージョンを推進している「Global Butterfly」にも加盟しています。 また、グローバル全体で、LGBTQに関連する記念日を啓蒙したり、ワークショップを開催しています。5月17日の「国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日」、6月の「プライド月間」などにはLGBTQ社員をサポートするためのメッセージを配信しています。3月31日の「国際トランスジェンダー認知の日」には、トランスジェンダーをカミングアウトしてくれた人に対して何ができるのか、彼らの性別適合をどうサポートするのかを考えるワークショップも開催しました。LGBTQに関する話題を提供することで、全社員にLGBTQのことを知ってもらい、より良い仲間になっていただきたいと思っています。 ■バーバリー・ジャパンでも、少しずつ取り組みを広げているとお聞きしました。 入社された方に行っている人事からのオリエンテーションで、LGBTQの基礎レクチャーをしています。2018-19年秋冬のコレクションである「レインボーチェック」のアイテムを見せて、このレインボーカラーが何を意味しているかわかりますか?と問いかけているのです。 また、近々日本で、ダイバーシティ&インクルージョンのコミュニティを立ち上げる予定です。すでに社員全員にアナウンスもしていて、参加希望者を募っています。まだまだできることはたくさんあるので、バーバリーの一員になって一緒にダイバーシティ&インクルージョンを進めていく仲間と出会いたいですね。
■バーバリーでは、どのような事業を行っているのですか? バーバリーはイギリスを代表するラグジュアリーブランドです。「ウィメンズ」「メンズ」「チルドレンズ」「ビューティ」の4つのラインで展開しており、バッグ、革小物、マフラーや靴など様々な商品をデザイン・製造・販売しています。日本を含めて世界の30以上の国々で事業を展開しており、社員の国籍は約100カ国。世界的存在であることを誇り、進化を続けている高級ブランドです。日本では2014年からビジネスを開始し、北海道から中国・四国、そして沖縄まで40店舗以上を構えていますよ。 私たちは、イギリスを代表するブランドとして、伝統あるブリティッシュマインドの中に革新性を取り入れたデザインを手掛けています。165年以上愛されている伝統的なトレンチコートやバーバリーチェックのスタイルを保ちつつ、時代に沿った新しい変化を取り入れています。次々と変化するファッションラグジュアリー業界において、バーバリーの世界観を多くの方に届けるため、伝統を受け継ぎながら変革と発展を続けているのがバーバリーです。 ■バーバリーのパーパス『CREATIVITY OPENS SPACES』を実現するための4つのバリューを掲げています。 『CREATIVITY OPENS SPACES』というパーパスは、下記の4つのバリューに支えられています。 ・CREATIVELY DRIVEN ・PROUD OF OUR HERITAGE ・OPEN AND CARING ・FORWARD THINKING これらはバーバリーならではのバリューで、私たちにとっての最高の状態を表現しています。働く上で社員が大切にしている考え方です。 ■お仕事の魅力はどこですか? 働く現場においてもブリティッシュマインドが浸透しているのが一つの魅力です。誰もがイノベーションを起こせるように、自分らしく、自由度の高い環境で働くことができます。そして、ありのままの自分を表現しつつ、他者を受け入れる心を持った方が多くいます。 そして、一緒に働く仲間が多様なこともポイントです。『BURBERRY』のブランドに対する情熱を共有しつつ、出身地や国籍も様々。バックグラウンドもセクシュアリティも、勤続年数も人それぞれです。そんな違いのある一人ひとりが、それぞれ違うものを持ち寄って、何らかの形でバーバリーに貢献しているのです。まるで家族のように支え合っています。 同じく、バーバリーのお客様も多様です。年齢や性別・セクシュアリティを問わず愛用していただけるアイテムだからこそ、あらゆる方にバーバリーならではのブランドエクスペリエンスをお届けできるのです。 ■バーバリーのこれからを教えてください。 私たちは、ファッションラグジュアリー業界で、ダイバーシティ&インクルージョンに関してトップの会社でありたいと思っています。ダイバーシティ&インクルージョンを進めるための具体的なアクションプランや数値目標を国や部署、そして個人レベルで定めています。そうして一人ひとりの目標と結びつけることで、自分ごと化でき、会社全体を変えることができると信じています。 ですが、ただアクションプラン通りに行動をして、数値目標を達成するだけでは不十分です。大切なのはオーセンティックであるということ。ダイバーシティについて自然と話題にあがったり、私たちの振る舞いに表現されるような、ダイバーシティ&インクルージョンが全てに溶け込んでいる状態を目指したいと思っています。
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業種 | ファッション・アパレル・アクセサリー |
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所在地 | 〒1040061 東京都中央区銀座2-5-14 銀座マロニエビル |
設立年月日 | 2008年11月 |
従業員数 | 410 |
会社URL | https://jp.burberry.com/ |