「人と組織をアカルク照らす。」 株式会社アカルクは、LGBTQ+をはじめとする多様な社員が働きやすい職場を作り上げるため、人事に特化したコンサルティングを行っています。 時には、LGBTQ+やダイバーシティ&インクルージョンに関する研修を行ったり、人事制度の構築やアライコミュニティ立ち上げに関するサポートを行ったり。企業におけるダイバーシティ推進の全般的な取り組みをサポートしています。 代表自身がトランスジェンダーであり、ジェンダーに関連する困難やハードルを感じながらも、明るい周りの支えで何度も立ち上がってきた経験があります。 だからこそ、LGBTQ+などのセクシュアルマイノリティに限らず、目に見えない生きづらさを抱える全ての人が、どれだけ失敗しても何度でも立ち上がれる。自分自身で自分の未来を切り開いていける。人を明るく照らし、その人がいる組織や社会も明るく照らす、そんな未来を目指しています。
クライアント企業の「社外ダイバーシティ担当」として、LGBTQ+フレンドリーな、そしてダイバーシティ&インクルージョン(D&I)(DE&I)な組織になるためのコンサルティングを数多く行っている株式会社アカルク。 LGBTQ+などのセクシュアルマイノリティに限らず、目に見えない生きづらさを抱える全ての方が何度でも立ち上がって自分で未来を切り開いていけるような社会を作りたい。その想いを胸に前に進み続ける、トランスジェンダーである社長の堀川さんにダイバーシティへの想いを伺いました。 ■堀川さんご自身もトランスジェンダーとのことですが、この株式会社アカルクを立ち上げるまでの経緯を教えてください。 私は、もともと地雷撤去がしたくて、ファーストキャリアとして自衛官になりました。ですが、そのとき高校生の頃にもらっていた性同一性障害(性別違和)の診断書を提出すると条件付き採用になったんです。自衛官でいる間に、勝手に手術をしたりすると即解雇だよと。それに地雷撤去に女性自衛官を連れては行けないと言われて、地雷撤去の夢もジェンダーの関係で叶いませんでした。 今度は任期を終えた後に、自分の目で世界を見てみようと思って22ヵ国を巡ったのですが、そこでもパスポートや宿泊施設などでジェンダーの問題がいつまでもついてきたんですよね。これはもう一生向き合わないといけない問題だと思って、個人として同じ悩みを抱えている方の助けになりたいと活動をしていました。 活動を続けていくうちに、企業側の視点が変わらないと雇用の問題は絶対に解決できないだろうと思って、ユニバーサルデザインのコンサルティング会社に就職したんです。そこで、LGBTQ+に関する事業と社内で多様な人が働きやすい環境を作ろうと、まったくの未経験から、自分で勉強したり外部の専門家に教えてもらいながら人事部を立ち上げました。私自身が人事部長として人事制度を設計したり組織の骨組みをゼロから作った時に、これにダイバーシティやユニバーサルデザインの概念を合わせることが大切だなと感じて。その経験もあって人事領域に特化したコンサルティングをメインで行う、アカルクを立ち上げましたね。 ■アカルクという社名は「明るく」から来ているそうですね。 「明るく、楽しく、おもしろく!」というビジョンから取っています。このビジョンには人や組織、社会を明るく照らすためにはまずは自分自身が「明るく、楽しく、おもしろく」生きる。そして、たとえどんな逆境にいても、楽しくおもしろくユーモアを大事にしよう、という想いを込めています。私自身、小学生の時にセクシュアリティとか関係なく、いじめに遭っていたことがあって。その時もしんどいことを笑いに変えることで周りとの関係を変えていったんです。他にも、ジェンダーのことで悩んだり迷った時に自分の人生を変えてくれた人がものすごく明るい人だったりもして。プラスの価値に変えたり、楽しく、ユーモアがあることを大事にしていますね。 ■LGBTQ+やジェンダーに限らない、さまざまなマイノリティへのアプローチを考えているのだとか。 私たちは企業理念として「人と組織をアカルク照らす」を掲げていて、色々なマイノリティを感じる人たちが何度でも何度でも立ち上がって活躍したり、やり直したりできる世界を目指しています。そのために人を輝かしていきたいし、その人がいる組織も輝かしていきたいんです。ここでいう「人」はLGBTQ+などのセクシュアルマイノリティだけではなく、世の中で目に見えない生きづらさを感じる全ての人を指しています。なので、あえてロゴをレインボーにすることはせずに、暗闇から明るいところに飛び出していく、そんな暖色系のロゴにしています。 例えば、障がい者に向けたサービスを行っている企業とパートナーを組んだり、多様な家族形態が認められる社会の実現のためのプロジェクトに賛同したり。高校生の進学・進路を軸にサービスを行っている企業と提携して通信制高校の立ち上げを進めていたり。将来的にはDE&Iに関するあらゆる分野で活躍している企業や団体とお互いの専門性を活かしながら広げていきたいと思っています。 ■お仕事をする上で、中立的な視点が大切だと聞きました。 アカルクでは一時的にクライアント企業さんの人事部やダイバーシティ推進部の一員になって、コンサルティングや事業推進を行っています。そんな企業さんでの取り組みに関わる上で大切なのは、社会性と経済性の両輪で中立視点で考えることを大切にしています。熱い思いを胸に秘めながら、ビジネス的な視点を忘れず、そのバランスを取る。そうすることで、クライアント企業さんでの取り組みをスムーズに進めることができ、結果として社会全体にプラスな効果があるんですよね。私たちが株式会社として事業を行う上で、欠かせない視点ですね。
■アカルクではトレーニング事業・プロデュース事業・ユニーク事業を行っているそうですね。 私たちがメインで行っているのは、人事コンサルティングを行うプロデュース事業です。LGBTQ+をはじめとする目に見えない生きづらさを感じている方が入社した時に、どのような配慮が必要なのか。自社の人事制度をどのように構築していけば良いのか。ガイドラインを作成したり、アライコミュニティ立ち上げのサポートをしたり、研修を計画したり。一社一社ヒアリングを行って、その企業に必要な取り組みを把握して、スケジュールを立て、実際の実行まで管理しています。 トレーニング事業では、研修や講演を実施しています。LGBTQ+やダイバーシティ全般についてなど、今まで累計600件以上の企業や学校、行政機関で実施してきています。他にも、トランスジェンダーの方にキャリア面談を行ってキャリアカウンセリングを行ったり、ユニーク事業では主にLGBTQ+の方に向けて無料で参加していただけるようなイベントを開催したり。企業だけではなくLGBTQ+当事者の方それぞれとの接点も持っていますよ。 ■少数精鋭の専門家集団を作ることが目標なのだとか。 私が組織として目指しているのは、映画「オーシャンズ11」に出てくる11人のメンバーなんです。共通のミッションを持っていて、それに対して何らかのスペシャリストが集まっている。彼らは、少数精鋭の専門家集団なんですよね。 私は、規模を大きくして上場するなどは今は考えていません。小規模だけど、全員が共通の目標に向かっていて「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)と言ったらアカルクだよね」と言っていただけるようなD&Iに関する専門家集団を作る。そして、アカルクを卒業したコンサルタントが色々な企業や機関に入ってD&Iをどんどん進めていって、社会全体を少しずつ変えていく。そんな組織にしたいですね。 ■お仕事の魅力はどこですか? 私たちのクライアント企業は、メーカー・サービス業・小売を中心とした大手上場企業がメインとなります。そんな大手企業の人事部やダイバーシティ推進室、CSR担当者、場合によっては経営戦略/企画室の方と一緒にダイバーシティ推進に関する全体的な取り組みができるので、社会的なインパクトも大きいお仕事なんです。自分が関わって、企業がどうプラスに変わるのかや、それだけでなく社会が変わっていく様子を間近で見ることができるのはとても感慨深いですね。 関わった企業のLGBTQ+当事者の方からお礼のメッセージをいただいたりすることもあるんです。楽しいことばかりではなく、辛いことやしんどいこともたくさんありますが、それが全て報われるような気持ちになって、とても嬉しい瞬間ですね。 ■この先、プラットフォームを作ることを目指しているとお聞きしました。 私たちは今、マイナスをゼロにしたり、ゼロを少しだけプラスにするような事業を行っていますが将来的には、もっと仕組みで社会問題を解決したり、小さな団体や企業ももっと巻き込んでいけるようなプラットフォームを作りたいですね。 具体的には、LGBTQ+フレンドリーな企業や、貧困問題を解決しようと取り組んでいる企業、障がいを持った方の支援をしている企業など、ダイバーシティ&インクルージョンを進めている企業の商品やサービスを他の企業に購入してもらえるような仕組みを作りたいと今色々模索しています。 組織の規模に関係なく、それぞれのやり方でダイバーシティ&インクルージョンの取り組みができるように。そして、取り組みを行う企業が増えることで、誰もが自分で自分の未来を切り開いていけるような社会に近づけていきたいですね。
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業種 | 専門コンサルタント,教育 |
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所在地 | 〒542007 大阪府中央区難波5-1-60 なんばスカイオ 27F |
設立年月日 | 2020年1月 |
従業員数 | 6 |
会社URL | https://akaruku.co.jp/ |