神奈川県横浜市に位置する「オ・プティ・マタン」。モンブランが特に有名で、2019年にはモンブラン専門店の「モンブランスタンド鎌倉」もオープン。横浜や鎌倉という立地のため、日本だけではなく海外からの観光客も多く訪れるからこそ、あらゆるお客様に楽しんでいただけるようなお店づくりを進めています。「日々の食卓で、肩の力を抜いて一息ついて食べられるようなお菓子を届ける」ことをコンセプトとしてこの2店を経営する武井晴峰シェフと武井貞子さんにダイバーシティへの想いを伺いました。 ■過去にLGBTの方と一緒に働いていたことがあったそうですね。 過去に数年間、フランスやスイスのお菓子店で修行をしていたのですが、その時にゲイの方とも一緒に働いていました。彼らは細かなところまで気を配っていて、お客様に対して親しみやすく丁寧な接客をされていたんです。なので、お客様からも慕われていましたし、一緒に働いているスタッフからも信頼されていました。彼らの接客を見ていて、私自身も気付かされることも多くありましたし、日々お互いに刺激しあって、楽しく一緒に働いていたんです。 おかげさまで、「オ・プティ・マタン」も「モンブランスタンド鎌倉」も現在観光客の方を含めて多くのお客様にご来店いただいてます。今後、海外からのお客様ももっといらっしゃると思います。そこで、LGBTなどセクシュアルマイノリティの方も含めて、多様なスタッフが自分の得意なことを活かしあえるお店にしたいんです。働きながらお互いに刺激しあって、さまざまなお客様にあった思いやりのある接客を心がけていきたいですね。 ■地元の方に日常的に楽しんでいただける、地域に根ざしたお店づくりを目指されているのだとか。 もともとヨーロッパから日本に帰ってきてすぐのときは、東京の丸の内でお菓子を作っていました。しかし、都心ということもあり、常に新しいお菓子を求められているお客様が多く、非常に速いスピードの中で生きていました。流行が常に移り変わっていくので、自分が大切に時間をかけて作ったお菓子がどんどん古くなるように感じられて、息苦しかったんですよね。 それもあって、敷居を高くしすぎず、お客様の生活に寄り添って、家族みんなで食卓を囲んでリラックスして食べられるようなお菓子を作りたいと思うようになりました。お店の場所を横浜に移して、近くに住んでいる地域のみなさんが足を運びやすいような雰囲気づくりをしています。お子さんなどにも安心して食べていただけるように、生産地をしっかりと把握できる食材のみを使用していて、賞味期限は短くなりますが、食品添加物も一切使っていないんです。 ■自分自身が楽しみながら働くことが“良い接客”につながるのだとお聞きしました。 美味しいお菓子を食べて美味しく感じるのは当たり前だと思いますが、美味しいお菓子に“良い接客”が掛け合わされることで、もっともっとお菓子が美味しくなると思っています。そうすることで、「もう一回行ってみようかな」「友達に紹介してみようかな」と輪が広がっていくと考えています。 そんな、美味しいお菓子をもっと美味しくする“良い接客”というのは、スタッフ自身が接客を楽しむことで、実現できるのではないかと思っています。無理をして、頑張って、接客をするのではなく、自然体で楽しんで接客する。そうしてできる自然な笑顔こそが、お客様に届くと思うんです。 現在はおかげさまで、お客様のクチコミ情報や、ご友人からの紹介などをきっかけにご来店いただく方が多くいらっしゃいます。たくさんのお客様に来ていただけるのは、今働いているスタッフ一人ひとりの小さな努力の積み重ねの結果だと思っています。お客様一人ひとりに自然体で丁寧に接して、自分も楽しみながら、お客様にも楽しいひと時を過ごしていただく。そんなお店を一緒に作っていきたいですね。
■神奈川県横浜市の洋菓子店「オ・プティ・マタン」、鎌倉市のモンブラン専門店「モンブランスタンド鎌倉」についてそれぞれ詳しく教えてください。 「オ・プティ・マタン」は2007年にオープンした洋菓子店で、季節限定のモンブランや、タルト、ケーキ、店名にもなっているオ・プティ・マタンやティラミス、シュークリームなどたくさんの洋菓子を販売しています。 中でも特に力を入れているのが、モンブランです。熊本の農園で育てられた和栗を使用しているので、栗が収穫できる9月中旬から3月頃までのみモンブランが食べられます。注文をいただいてから、マロンペーストを絞っていて、食感や風味が良いうちに食べていただきたいので、賞味期限は2時間以内とお伝えしています。モンブランのベースも、スポンジケーキではなく焼いてサクサクにしたメレンゲを使っていて、生クリームは無糖で、北海道の原乳をそのまま使用しているんです。原材料にも徹底的にこだわって、純粋な栗のスイーツとして楽しんでいただいています。 「モンブランスタンド鎌倉」は2019年にオープンした、モンブランの専門店です。オ・プティ・マタンでも販売しているモンブランに特化して販売していて、同じく注文をいただいてからマロンペーストを絞っています。カウンター越しにモンブランを絞っている様子を見ていただけるようになっていて、パフォーマンスとしても楽しんでいただいていますよ。和栗の収穫ができない時期は、栗の代わりに黒豆を使ってモンブランを作っています。 モンブランの他にもうひとつ「ムラングシャンティ」というフランスのメレンゲスイーツも販売しています。とてもカラフルで見た目にも鮮やかなので、SNSなどで写真のシェアをされるお客様も多くいらっしゃいます。おかげさまで多くのお客様がご来店されるので、多い時には30~60分ほどの行列で待っていただくこともあるんです。 ■お仕事の魅力はどこですか? お客様と色々なコミュニケーションが取れるのが魅力ですね。どのお菓子を買おうか迷われているお客様に、自分のおすすめのお菓子を紹介することもありますし、お客様が何かのキャラクターグッズなどを持っていらっしゃったときに、そのキャラクターについてスタッフとお客様とで語り合ったり。世間話をすることが好きなスタッフは、業務に差し支えのない範囲でお客様と会話して仲良くなることができるんですよね。そのちょっとした会話からお客様のニーズを知ることができたり、お菓子を食べた感想を聞くこともできるんですよ。 また、手袋越しではありますが、お客様に直接お菓子をお渡しすることになるので、お客様の反応を見ることができるのも魅力ですね。美味しそうなお菓子を見たときって、みんな自然と笑顔になると思うんです。はじめて食べる方も、何度も食べていただいている方も、みなさんお菓子を受け取るときワクワクした表情をされるので、私たちまで嬉しくなりますね。 ■細部まで丁寧な作業が求められるお仕事だそうですね。 例えば、モンブランスタンドでマロンペーストの絞り出しをするときのグラム数だったり、お客様から見えないところでも清潔を保つために清掃することだったり。大雑把にしてしまいがちなことでも、細部まで慎重に作業することを大切にしています。 マロンペーストのグラム数が規定からずれてしまうと、本来のモンブランの美味しさのバランスが損なわれてしまいますし、お客様が見ていないからといって雑に清掃を行ったことが原因で目に見えづらいゴミが溜まってしまうこともあります。 お客様が見ているからとか、行列ができてしまって忙しかったから、などその時の状況に関係なく、私たちにとっても、お客様にとっても大切なことには妥協をせずに取り組んでいきたいですね。
洋菓子の製造 洋生菓子、焼き菓子等フランス菓子全般の製造です。 シェフはフランス、スイスで4年間の労働経験があり、国籍や年齢やセクシュアリティなど多種多様なスタッフと仕事をしてきました。 そこでわかったのは皆が自分の感性を大切に仕事と向き合っている姿勢に惹かれた事。
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職種 | 化学 素材系、食品 化粧品 香料系、医薬品 医療機器 バイオ系、製造スタッフ (医薬 化学 素材 食品)、その他技術系 (医薬 化学 素材 食品) |
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雇用形態 | 正社員(中途) |
求める人物像 | 【こんな方をお待ちしております】 ・明るくコミュニケーションが取れる方 ・人と関わることが好きな方 ・細かなところまで気配りができる方 |
給与 | 年収 260 〜 400 万円 |
勤務時間 | 週休2日制(昨年実績115日) 水、木休み 夏期、冬期休みあり |
待遇及び福利厚生 | ・交通費支給(月5000円まで) ・引っ越し費用最大20万円補助します |
勤務地 | 神奈川県横浜市金沢区大川7-4-102 レイディアントシティ横濱 |
応募について |
スタッフみんなで助け合いながら作業するので、接客業の経験がなくても大丈夫です。困った時、すぐに相談できるのは心強いと思います。笑顔で家に帰れる雰囲気の職場です。