【自己分析・自己PR】あなたのマイノリティな部分は、強みになるかもしれません。 自分を捉え直す「ネガポジ変換」

ライター: Rickey
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就職・転職サイトのプロフィールを埋めるって、大変ですよね。

自己分析をしたり自己PRを考えたりする中で、「私には弱みばっかりだ……」「自分に強みなんてないんじゃないか?」と自信をなくしかけるのも、決しておかしいことじゃありません。

でも実は、長所と短所は紙一重。あなたが弱みだと思いこんでいる個性も、見方を変えれば強みかもしれません。

今回は、あなたが弱みだと思っている部分を強みとして捉え直せる「ネガポジ変換」をご紹介します。

自己分析・自己PRの目的って?

ESを埋める・志望動機を考えるために自己分析をしたり自己PRを考えたりしていると、「自分にいいところなんてないな……」「どうしてこんな苦しいことしなきゃいけないんだ!」と嫌になってしまう方も多いでしょう。

そういったときにはぜひ、「何のためにそれをするのか」に立ち戻ってみてください。

就職・転職は、人生の転機です。新たな環境に足を踏み入れるには勇気が必要ですし、だからこそあなたの歴史が進む一歩になります。

「今までいまいち自分らしく生きてこれなかったかもしれない……」

もしそんな想いが少しでもあるならなおさら、悔いのない未来への羅針盤となる自己分析を、私たちJobRainbowと一緒にして欲しいな、と思います。

途中でめげそうになったり気が滅入ったりした時、改めて目的を意識してみるとモチベーションが回復してきますよ。

目的① 適した企業とのマッチング

握手する腕

ESや職務経歴書を送り、選考を通過する。

それはつまり、採用担当者が(文面に落とし込まれた)あなたに対して「この人はうちで活躍できるだろう/してほしい」と感じたということです。

でも、もし自己分析や自己PRが不十分なESや職務経歴書が通ったとしたら、採用担当者は文面上の「本当のあなたではない”あなた”」に魅力を感じていることになります。

となると、面接で本当のあなたと接したとき「あれ、予想していた人と違うな……」と思われるのは避けられません。もちろん、「思っていたキャラクターとは違ったけど、結果オーライ!」と思われる可能性もありますが、多くの場合は「自社で活躍して欲しい人材像」とは異なるわけですから、選考通過は難しいでしょう。

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また、新卒の方に多いケースですが、逆に「文面上の自分に寄せる」ことで選考を通過しようとする方も一定数いらっしゃいます。

しかし、よく考えてみてください。内定はゴールではなく、スタートです。入社した企業で働いていくと考えた時、「あなたではないあなた」を好きになってくれている人のために自分を偽り続けられるでしょうか?

きっと、いつかガタがきてしまいますし、何よりあなたが疲れてしまいます。

あなたが不幸になってしまうミスマッチを防ぐためにも、自分自身を適切に表すための自己分析が必要になるのです。

目的② 今後の生き方を考える材料にする

顎に手を当てて考え込む社会人

労力を割いて自分をしっかり見つめる機会は、案外少ないもの。であれば、得られたものを応募書類だけにしか活用しないのは、もったいなくありませんか?

長所・短所関わらず自分の特徴を挙げていると、「自分はこういう人間なんだ」という輪郭がはっきりしてきます。すると、「こういうところがあるなら気をつけていかないとな」「自分が大事にしてきたこの価値観、持ったままでいられる企業に入りたいな」など、今後の生き方の指針が生まれます。

つまり、過去〜現在の自分の輪郭がはっきりすることで、未来が照らされるのです。

たまに、「自分のことは自分が一番わかっているし、わざわざやる必要ないでしょ」と自己分析を行わない方もいらっしゃいますが、わかった気のままでいるのが一番もったいないです。

ぼんやりとわかっていることをいざ言葉にしようとすると、案外難しいもの。しかし採用担当者にとって、「初めて接するあなた=書類に言葉で落とし込まれたあなた」ですから、ESで適切にあなたの個性が伝わらないと意味がありません。また、仮に書類選考を通過したとしても、一度言葉にしていないと面接でしどろもどろになってしまいがちです。

なら、せっかくの機会を活かして、自身と丁寧に向き合ってみませんか?

「ネガポジ変換」のステップ

① 自分の特徴をざっと挙げる

開かれたノートとスマートフォン

弱みを強みとして捉え直すためには、まず自分自身の特徴を長所・短所に関わらず書き出すことが大切です。

短所をたくさん挙げるのは気が滅入ると思います。

でも、安心してください。

育った環境がハンディキャップになっていた。人と違う、自分の特性ゆえにいじめられてきた……そんな傷ついた経験などから引け目を感じて、自分のいいところを認められない。そうした背景を原因とする自己肯定感の低さから、自身の長所を短所と思い込んでいる方は数多くいます。

あなたが書き出す勇気の起きないそのポイントも、強みになるかもしれません。

② 強み/弱みに分けていく

ペンを持った左手

特徴をざっと書き出したら、それを整理して強み/弱みに分けていきます。

強みを弱みにわざわざ変換する必要はありませんから、これは既にわかっている自分の魅力として大切にしましょう。

ここから、弱みに着目します。

浮かびあがった弱みを、マイナスのニュアンスのまま書類に落とし込むことはおすすめしません。もしあなたが採用担当者だったとして、自分の会社に送られてきた書類にマイナスなことばかり書く人を採用したいでしょうか。

ただ「自分はこういう人間です!」と独りよがりにそのまま送るのではなく、職務経歴書やESを通じてあなたに魅力を感じてもらうためにも、ネガティブな要素をポジティブに捉え直しましょう。

③ 捉え直す

眼鏡を通した視力検査

②でリストアップした弱みを言い換え、強みとしてその紙自体に書き込んでいきます。

例えば、短所として「臆病」と書いていた時、それを「慎重・思慮深い」と書き換えます。

書き換えることでわかりやすくなるのはもちろん、「この短所も長所と捉え直せる!」と実感することで自信につながります。

すぐに言い換えろと言われても、なかなか難しいと思います。そこで今回JobRainbowは、挙げる方が多い短所をすぐ長所に変換できる「ネガポジ変換リスト15選」を作成しました。

変換に使いやすいよう、対応する長所の言い換えはそれぞれ2つずつ記載しましたので、ぜひご利用ください。

ネガティブ(短所)ポジティブ(長所)
暗い冷静・落ち着きがある
不器用マイペース・忍耐強い
飽きっぽい好奇心旺盛・新しいことに敏感
主体性がないサポート力・共感力がある
コミュニケーションが苦手充実した一人の時間を過ごせる
頑固真面目・芯が通っている
心配性・臆病慎重・思慮深い
わがまま意思が強い・責任感がある
せっかち決断力・行動力がある
細かい・神経質丁寧・几帳面
のんき楽天的・ポジティブ
大雑把おおらか・寛大
流されやすい協調性がある・周りをよく見ている
落ち着きがない行動力がある・積極的
気弱思いやりがある・温厚

「マイナスをプラスに書き換えるなんて、それこそ嘘じゃないの?」と不安になる方もいらっしゃいますが、自身の特徴を捉え直したうえで「これは違うな・しっくりこないな」と思ったなら、その時は書かなければいいだけです。

上の表も使いつつ、しっくりくる「自分らしさを表す言葉」を見つけてみてください!

エピソードもネガポジ変換

椅子に座ってノートにメモをする人

例えば、くもり空を眺めて「晴れていなくて残念」と考えるか「雨が降らなくてラッキー」と考えるかで感じ方が変わるように、特徴だけでなくエピソードにもネガポジ変換は使えます。

就職・転職活動では、様々な場面で挫折や苦労といったマイナスな出来事を問われます。しかし、必要なことは、自分に合っている企業の採用担当者にきちんと「うちの会社に合っているな」と思ってもらうこと。そのためには、ポジティブな回答が欠かせません。

ポジティブな回答をスムーズにできるよう、普段からネガティブな経験をポジティブにとらえるクセをつけておきましょう。

「こんな経験ポジティブに言い換えられないよな……」と思うようなものも、捉え方次第。例えば、以下のようなネガポジ変換もあります。

ネガティブポジティブ
学校でいじめられた人の気持ちに寄り添えるようになった
いじめが原因で不登校になった人生について考えるきっかけになった
上司からパワハラを受けた主体的に動きたいと思うようになった

おわりに

ハイタッチしあう同僚

ネガポジ変換をする最大のメリットは、数々の短所と思われていたものが長所に書き換えられていく中で、自信がつくと同時に自分の魅力を再発見できることです。

自己分析の途中、もしかしたら心が折れそうになっているかもしれません。

でも、あなたのあげた特徴の数々は、全てあなたの魅力を構成する要素です。ネガポジ変換をしながら、あなたらしさを整理してみてください!

JobRainbowは、あなたらしくいられる職場・企業であなたが働けるよう、全力でサポートします。

参考

星賢人『自分らしく働くLGBTの就活・転職の不安が解消する本』(2020)翔泳社

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