【キャリアプラン・ライフプラン】あなたが人生で大事にしたいことを、一緒に考えてみませんか?
「結局何がしたいかわからないし、わざわざ就職・転職サイトのプロフィール埋めなくていいか」
「志望動機、なんとなくはあるけどうまく形にできないな」
自己分析を済ませていざ志望業界・企業を考えよう、志望動機を文章にしてみようと思った時、どう落とし込めばいいか困ってしまう方はいらっしゃいます。
そんな時は、「未来の自分はどうありたいか」を具体的に描くと、実現のために歩むべき道のりが見えてきます。
例えば、実際にJobRainbowを利用してくださっている方に、土日に休みを取れないサービス業をしていて「仕事は好きで不満はないけれど、なんとなく、このままでいいのかな?」と思ってい流方がいました。
その方が、プライベートの自分の欲求にじっくり向き合ったとき、「自分にとって大切なのは”家族を作って、幸せな休日を過ごすこと”」だと気づいたことで、「平日休みの仕事だとこれは叶えられない!」とモヤモヤがクリアになり、次のキャリアのステップを考えられるようになったそうです。
道のりが見えれば、自分がなぜその業界・企業を目指すのかといった理由にもピントが合ってきて、ぼんやりと感じていた「なんとなくここにいきたいな」の正体もわかります。
これだけで、就職活動や転職活動、そして人生設計は驚くほど鮮明になるんです。
障害や気質、性のあり方などの特性が原因で、周囲にうまく馴染めなかったり、自己実現が妨げられてきた……自己分析の中でそんな過去を振り返って自信を無くし、将来像を描くことに引け目を感じる……なんてことあるかもしれませんが、そんな必要は一切ありません。
むしろ、人生を変えられるタイミングなのですから、どんな人生をこれから歩んでいきたいか明確にすることで、あなたの思う幸せに近づけるはずです。
本記事では、就職・転職活動に際して作成しておけば夢への地図となる「キャリアプラン・ライフプラン」の描き方をご案内します。
どんな方でも、手順に沿えば大丈夫です。紙とペンを用意して、楽な気持ちでお読みください!
ワークライフバランスを考える
自己分析を通じて、自分が大事にしてきたことや強み/弱みがわかってきたら、自分が重視するポイントを整理しましょう。
「仕事に対する価値観」と「生活に対する価値観」の2つの観点から、ワークライフバランスに関わる項目を自由に書き出してみましょう。
それぞれの代表例を以下に記載しますが、こちらに縛られる必要はありません。
思いつく具体例をどんどん書き出してみてください。
<仕事に対する価値観の具体例>
残業は…… | ない方がいい | あってもいい |
給料は…… | 高い方がいい(忙しくてもOK) | ほどほどでいい(忙しさも) |
転勤は…… | 避けたい | してもかまわない |
職場の雰囲気は…… | アットホームな方がいい | サバサバしている方が楽 |
服装は…… | ある程度自由だと嬉しい | 決まっている方がむしろ楽(スーツ・制服など) |
働く場所は…… | 職場だけでいい | 在宅などテレワーク中心がいい |
LGBTフレンドリー度は…… | あまり重視しない | フレンドリーな会社がいい |
性のあり方は…… | カミングアウトして働きたい | カミングアウトするつもりはない |
言語は…… | できれば英語で働きたい | 日本語だけでいい |
宗教は…… | 食事・拝礼などを考慮して欲しい | 特に配慮はいらない |
仕事の進め方は…… | スピード感を重視 | じっくり考えることを重視 |
〈生活に対する価値観〉
プライベートは…… | 仕事より大事にしたい | 仕事の方が大事 |
親の介護は…… | 自分でするつもりだ | 自分ではしない/考えていない |
パートナーとは…… | 家庭を持ちたい | 家庭を持つことは考えていない |
(養子など含め)子どもは…… | 育てたい | 育てるつもりはない |
資格は…… | 自己成長のために取得していきたい | 取る予定はない |
いよいよキャリアプラン・ライフプランを作ってみよう
大事にしたいことがわかったら、いよいよキャリアプラン・ライフプランを具体的に描いてみましょう。
人生の段階ごとに、実現していたい姿は異なるでしょう。目安として1・3・10年後のプランをそれぞれ描くことをオススメします。
「まだ働いたこともないんだから、そんなのわからないよ」と思った方は、「何がしたいか」ではなく「どういう人になっていたいか」をベースに考えてみると良いでしょう。
よりわかりやすいように今回、トランスジェンダーのJobRainbowユーザー(転職者)が提供してくださったキャリアプラン・ライフプランを例として掲載します。
「これくらいの細かさがいいのか」「こういう内容を入れるといいかもな」とご参考にしていただけますと幸いです!
キャリアプラン | ライフプラン | |
1年後 | 前職ではトランスジェンダーであることを伝えずに男性として入社したが、その後女性として働けないかと相談するも拒否され、自認する性で働くために転職を検討。ホルモン治療の経過に合わせて転職から半年後には女性として働き始めたい。治療のこともあるので、仕事が安定して、通院の時間も取れるLGBTフレンドリーな会社は絶対条件で、前職のキャリアアドバイザーの経験を活かせるとベスト。 | ホルモン治療を始めて、私生活でも仕事でも性自認通り女性として生きたい。今はまだ自信がないが、ファッションやメイクについて学ぶ時間を確保して、半年くらいで少しずつ女性としての自分に自信を持てるようになりたい。 |
3年後 | 会社でも女性社員としてあたりまえに活躍していたい。その上でこれまではプライベートを優先してきたが、仕事にも集中し、性別適合手術のための貯金を増やすためにも、キャリアアップをする。ただ、自分の時間は確保したいので休みはちゃんととり、仕事で結果を出してトランスジェンダーとして辛い思いをした経験があるからこそ、人事に異動してみたい。 | 性別適合手術を目指して資金を貯めつつ、今後は「女性として自信を持つために」ではなく「女性としての人生をありのままの自分で楽しむ」ために時間を使う。友人との時間もつくりつつ、趣味の映画や美術館巡りなどのゆっくりとした時間を過ごす。 |
5年後(余裕があれば) | 人事としてキャリアを積み、採用だけでなく会社の人事制度や評価制度、組織戦略を描けるようになりたい。その上で、LGBTだけでなく障害者や外国人など多様な人材が活躍できる会社を作るため、ダイバーシティ担当になる。フリーランスを目指して、個人でベンチャー企業の人事の仕事にも挑戦したい。性別適合手術のための長期休暇も申請する。 | 性別適合手術も行い、名前も戸籍も全て女性として、思いっきり人生を楽しむ。今までは節約ばかりしていたため、これからはスキルアップのための自主学習や視野を広げるための語学のベン供養など、いっそう自分を磨いていきたい。また、自信を持ってビジネスの人脈も築いていきたい。良きパートナーとの出会いも期待したい。 |
10年後 | フリーランスの人材コンサルタントとしていろいろな中小企業のアドバイザーになる。キャリアアドバイザーになる。キャリアアドバイザーとして求職者と触れ合ってきた経験に加えて、企業の中で人事をしてきた経験を活かし、双方の視点から、社会に求められる素晴らしい組織を日本に作っていきたい。また、フリーランスとして場所や時間に縛られない自由な働き方を実現する。 | パートナーと結婚をして、安定した関係を結びたい。子どもを持つことは考えていないため、老後も自分で自分の面倒をみられるようになっておきたい。貯金は持ちろん、マイホームを買ったり、投資をしたり、パートナーに財産を残せるようにトランスジェンダーでも入れる保険などには入っておきたい。 |
おわりに
キャリアプラン・ライフプランに正解はありません。
前の章にあった具体例より細かくても構いませんし、もっと大雑把でも大丈夫です。
ただ、将来についてイメージを膨らませることで、就職・転職活動へのモチベーションに繋がりますし、受ける企業を考えるにあたって「何を最優先にして、何の優先順位を下げるか」を考えることにも役立ちます。
正直なところ、就職・転職活動で全てが思い通りに行く人なんて、ほとんどいません。
でも、それは決してあなたの特性や能力不足のせいではありません。自己分析をしっかりとした上で弱み・強みをネガポジ変換しながら、「あなたらしさ」を丁寧に言語化する。目標とするライフプラン・キャリアプランをしっかり描く。そして、目指そうと思った企業に「本当のあなた」とフィットするポイントを説明・アピールする。
これをした上で、もしご縁がなかったならば、それは企業の求める人材と「本当のあなた」が違うから。
「本当のあなた」が合わない企業に入ってしまったら、自分らしさを常に押し殺して働き続ける必要があります。でも、人生の30%を占めると言われる仕事の時間、自分を偽り続けるのは苦しいでしょう。ステップをきちんと踏んだうえでご縁がなかったならば、それはむしろ正解だったのです。
それでも、
- 自己分析・自己PRのやり方にまだ不安がある
- キャリアプラン・ライフプランをうまく組み立てられない
- 何がわからないかもわからないから、全体的にフォローが欲しい etc…
- そんな方は、ぜひJobRainbowのエージェントサービスもご利用ください。
あなたと一緒に歩みながら、私たちはあらゆる形であなたをサポートしますので、ご安心ください。