働きづらさを感じない介護施設を目指す。ライフスタイルに合わせて働ける 白岡白寿会【ジョブレインボー転職EXPO 2024】
2024年11月2日(土)、渋谷ヒカリエで開催される「ジョブレインボー転職EXPO 2024」。今回は、本イベントに出展する白岡白寿会 採用担当の田中さんにお話を伺いました。JobRainbowが開催したD&I AWARD 2023にてベストワークプレイス認定も受けている白岡白寿会の、D&I推進に込める思いに迫ります。
「誰もが活躍できる職場」を作る
─御社で取り組まれている、ダイバーシティ推進のための取り組みについてお聞かせください。
田中さん(以下敬称略):私たちの施設では、短時間正社員、曜日や時間帯に制限のある正社員、短時間パート、夜勤専従など、さまざまな働き方を選べる仕組みを整えています。数年前、子育て中の方々から「1日2時間だけ働きたい」「週に2回だけシフトに入りたい」といった声を耳にしました。「子育てで時間が限られていても働きたい!」という強いニーズがあると分かり、これに応えるために、業務を10時〜14時に集中させて短時間勤務の枠を増やし、フルタイム社員の負担を軽減することに成功しました。
田中:現在では、20〜70代の従業員一人ひとりが自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現しています。週30時間以上働けるならば正社員として受け入れているので、子育て中は週4日、お子さんが大きくなってからは週5日勤務に切り替える、という事例も生まれており、定着率の高さを感じます。
─先ほどスタッフルームも拝見したのですが、更衣室が「性別」ではなく「人」で区切られているのですね。
田中:はい。私たちの施設では制服も更衣室も性別で分けておりません。加えて髪型自由・通称名の利用が可能なので、ご自身の好きな性表現で働ける環境だと思います。実は過去にある求職者の方がトランスジェンダーであることをカミングアウトしてくれて、その際に「職場が配慮できることは何か」を深く考えるようになりました。その後、理事長がLGBTQ当事者の方が登壇するセミナーや研修などに複数回参加し、当事者の方々に対してハード面とソフト面の両面でヒアリングを行ってきました。その結果、どのようなセクシュアリティの方でも働きやすい環境に近づけることができ、Work with Prideのゴールド指標やD&I AWARDのベストワークプレイス受賞につながったと考えています。
田中:ただ、D&IはLGBTQ+だけにフォーカスしていては進みません。私たちの職場ではシニア、外国籍など多様なメンバーが働いていますし、メンバーそれぞれに見える違い/見えない違いがあります。全ての人にとっての「ベストな環境」を実現することは、非常に難しい。だからこそ私たちは「働きづらさを感じさせないこと」を心がけています。
―「働きづらさを感じさせない」、と言いますと?
田中:介護業界は慢性的な人材不足であるため、休みが取りづらかったり、残業が多かったり、急にシフト変更があったりする職場も多いようです。そのような職場は、一言でいうとワークライフバランスが保ちづらいですし、そのような職場が多いと介護業界としても働き手が集まらなくなってしまうと考えています。そのため、私たちはワークライフバランスが保てる介護事業者であることを大切にしています。
仕事と家庭や趣味、どちらを優先したいかは人それぞれ。しかし「休みたい時に休めない」で得をする人はいないと思います。介護施設の場合、入居者の方もいらっしゃいますし、全従業員が一斉に休むことは困難です。そのため、年度初めに長期休暇が付与されるタイミングで、従業員同士が話し合い、事前に休暇スケジュールを組むんです。長期休暇は2つの休暇と休日を合わせ、最長で21日連続取得したメンバーもいますよ。
―では、「介護」の魅力とは何でしょうか。
田中:月並みですが、お客様からの感謝の言葉を直接聞けることですね。
介護の仕事は「やりがい」を感じやすいお仕事だと思います。そして、「やりがい」が経験やキャリアを積むにつれて変化していくのも面白いと思います。例えば、未経験で入社し一人前の介護士になるまでは「ありがとう」と利用者様に言われることをやりがいと感じ、介護士として一人前になってくると意思疎通の難しい方の気持ちを汲み取れた時など「一人前になったから感じることができるやりがい」もでてきますね。
監督職になると部下スタッフの良いところを見つけたときや、「自分ならどういう上司と働きたいか」を考え、少しでも自分が理想に近付けたときにもやりがいを感じるようになります。
D&I推進は「みんなにとってプラス!
―なぜそこまでの熱量を持って、D&I推進に取り組まれているのでしょうか。
田中:私たちの法人では、スタッフ一人ひとりが安心して働ける環境を作ることが、利用者の皆さまにも直接影響すると考えています。介護という仕事は、人と人との関わりが大きいですから、私たちが多様性を尊重し合い、協力して働くことが、より良いサービス提供に繋がると思います。ですから、D&I推進は、私たちにとってただの施策ではなく、日々の業務や社会インフラとしての介護や医療サービスに欠かせない重要な柱だと考えています。働き手にもプラス、利用する側にもプラス、社会インフラとしてもプラスとなるのが職場におけるD&I推進だと考えます。
─最後に、ジョブレインボー転職EXPO 2024の参加者へ、メッセージをお願いします。
田中:転職活動にはさまざまな段階があります。「転職して〇〇になりたい」と既に固まっている人もいれば、「今の職場に働きにくさを感じているが、具体的なキャリアプランはまだ描けていない」という方もいるでしょう。きっと「ジョブレインボー転職EXPO 2024」に来ていただく皆様も、置かれている状況は同じはず。白岡白寿会のブースに来ていただく際は、「〇〇をしたい!」と決まっていなくても大丈夫です。「介護業界って興味なかったけど、実際どんな環境なの?」など、何でも構いませんので、話したいこと・聞きたいことを持ち寄ってください。年次や肩書きに関係なく日々コミュニケーションをとることが好きなスタッフが揃っていますので、緊張せず安心して話しかけてくださいね!