挑戦と支え合いでつくるブルームバーグの働きやすさ——社員が語るリアルとインクルージョン

ライター: JobRainbow編集部
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グローバルな舞台で挑戦したい。インクルージョンが根づく職場で、自分らしく働きたい。

本日は、そんな想いを胸にブルームバーグでキャリアを重ねてきたお二人に、JobRainbow編集部がインタビューをいたしました。

今回お話を伺ったのは、ニュースの最前線を支えるニュースルームのアドミニストレーター・吉原さん。そして、アジア太平洋に広がるチームと共に市場を切り拓くセールスアカウントマネージャー・瀬戸さん。

二人が語るのは、制度やスローガンではなく、日常の挑戦と支え合いからにじみ出る文化でした。

ぜひこのインタビューを通じて、ブルームバーグという会社の魅力を知ってください。

ブルームバーグってどんな会社?

ブルームバーグは、グローバルに事業を展開する情報テクノロジー企業です。データやアイデア、分析能力で構成されるダイナミックなネットワークを駆使して、多くの困難な課題解決に役立てています。金融関連の重要な意思決定に必要な、ビジネスや市場関連情報を正確にかつリアルタイムで提供し、世界各地のお客さまから信頼されています。

多国籍な環境で、異文化に触れながら働く

―ブルームバーグへの入社のきっかけはどんなところからですか?

吉原さん(以下、吉原): 学生時代から国連職員になるのが夢でした。でも、いきなり飛び込むよりも、まずは様々な国籍・バックグラウンドを持つ仲間がいる環境で経験を積みたいと考えたんです。世界中の同僚と協働し、ニュースの現場に近い場所で仕事をできる。そんなフィールドとしてブルームバーグを選びました。

―国連を目指す準備の場として入社されたんですね。

吉原:最初は数年のつもりだったんです。でも気づけば18年。積み重ねた日々がすべて今の自分の財産になっています。

瀬戸さん(以下、瀬戸): 私の原点は幼少期に暮らしたアメリカ・ボストンです。異文化に触れるうちに「国際的な舞台で挑戦したい」という思いが自然に芽生えました。大学では国際教養学部を選び、ワシントンD.C.での留学、日本大使館やニューヨーク国連本部でのインターンも経験しました。現場で自分の考えを伝え、異なる立場の人々と協働することで、多様な価値観を受け入れながら自分自身の視点を磨くことができましたね。

―学生時代から国際経験を重ねてきたんですね。就職活動では何を大事にされましたか?

瀬戸: グローバルな環境で挑戦できること、そして自分の努力でキャリアを切り拓けることです。面接で社員の方々が私を“人”として理解しようとしてくださったのが印象的で、この会社なら挑戦できると思いました。

ブルームバーグでのインタビューの様子を示す画像。ニュースルームで女性と男性が対面し、背景には東京の景色が広がる。

制度と文化で支えるブルームバーグの働きやすさ

―お二人は今どんなお仕事に就かれているのでしょうか?

吉原: ニュースルームの部門管理者     として、日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドを担当しています。担当する国の時差に対応するために朝は6時から始まり、子どもを学校へ送り出すまではリモートで対応。その後はオフィスに移動して業務を進めます。

―ニュースルームというと、かなり慌ただしい現場なのでは?

吉原: そうですね。特にG7サミットやG20サミットなどの国際会議では、世界中の報道機関が集まる中で、ブース設営や記者サポートを一手に担いました。電源や通信トラブルは常に想定外の形で起きますし、数分で判断しなければならない。緊張感はすごいのですが、無事にニュースが世界へ配信された瞬間、「ここにいてよかった」と思えるんです。

今年10月には韓国の慶州でAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が開催されるので、いまはその準備に追われています。記者、アナリスト、エディターがリアルタイムに連携しながら、変化するニュースの波を捉えて多言語で発信するニュースルームのお仕事は、創造性と瞬発力が求められる、まさにニュースの最前線ですね。

―舞台裏で支える責任と達成感が伝わります。家庭との両立はどのようにされているんですか?

吉原: 二度の産休・育休を取得しました。不在の期間は会社が常にバックアップしてくれていたことはもちろん、復帰後も上司や同僚と意見を交換できる文化があり、自然にワークライフバランスを相談できます。また、福利厚生の一環であるシッター補助や子育てコンシェルジュも利用しました。

保育園や学童の情報収集、習い事の比較など、自分では時間が足りない部分を会社が肩代わりしてくれますし、プライベートとの両立がしやすいよう、海外出張については日程の打診があります。制度が“形だけ”で終わらず、実際に機能していると強く感じますね。こうした柔軟な働き方ができるからこそ、ライフイベントとキャリアを両立できています。

―「会社がバックアップしてくれている」と感じられる環境で働けるのはとても頼もしいですね。瀬戸さんは、事業法人営業チームの立ち上げを経験されているのですよね?

瀬戸: はい。ブルームバーグターミナルは、日本では金融機関中心のイメージが強いですが、世界では事業会社でも広く活用されています。その流れを日本にも広げ、事業会社におけるサービス拡大をグローバル全体で取り組むために、立ち上げメンバーの一人として、ゼロから挑戦しました。

新規顧客への提案やイベント運営、さらにはワークショップの企画・統括まで、未知の領域でしたが、試行錯誤を重ねる一つひとつが自分の成長に直結していました。たとえば、チームに移動してから2年目に、日本の事業法人における財務部の皆さまを対象としたワークショップを任されたときは、企画から運営までを主導し、大きな達成感がありました。

―未知の領域に挑むとき、不安はありませんでしたか。

瀬戸: もちろんありましたが、チーム文化が支えになりました。成果が出るとグローバル全体のチャットに「おめでとう!」と祝福の声が飛び交います。営業は競争というイメージが強いですが、ブルームバーグでは「ビジネスで結果を出すためにも、成果や戦略、工夫点を共有しよう」という文化があります。香港やシンガポールの同僚の事例を東京で応用したり、その逆もあったり。国境を越えて意見を交換し、常に新しい視点を取り入れることができる。まさに「挑戦を支え合う風土」ですね。

―「挑戦を支え合う風土」、素敵ですね。新しい職種へのチャレンジなど、新たなキャリアへの挑戦も歓迎してくれる風土なんでしょうか。

瀬戸: そう思います。ブルームバーグではキャリアの幅広さと柔軟性が大きな魅力です。私は新卒でカスタマーサポート部署に入り、その後アナリティクスチームでプロダクトとマーケットについて学んだのち、営業へ異動しました。     同期の仲間たちもプロダクトスペシャリスト、ニュース部門の記者、研修担当者など、皆が違う道を歩んでいます。個人の興味や強みを尊重する土壌があるから、キャリアは一人ひとり違って当然という空気がある。努力と好奇心でどこまでも広がる環境は、挑戦を後押ししてくれます。

ブルームバーグの社員たちが集合しているパーティーの様子。食事とお祝いのケーキがテーブルに並び、和やかな雰囲気で笑顔を見せる参加者たち。

小さなインクルージョンの取り組みが、会社全体、社会全体に広がっていく

―ブルームバーグで“インクルージョン”を実感した瞬間を教えてください。

吉原: 私はBloomberg Abilities Community(BABLE)の共同代表をしています。これは、障害のある社員とそのチャレンジを支援する社内の有志で構成されるコミュニティで、誰もが安心して力を発揮できる環境を目指しています。

昨年は、株式会社エンカレッジと共催で「1 Day Open Office」を開催し、障害のある学生やそのご家族に社員の体験を届けました。障害者雇用に関する情報提供の場は非常に限られているため、とても意義深いイベントとなりました。参加者が「ここなら挑戦できる」と笑顔で話してくれたときは、本当に活動をやってよかったと思いましたね。

この活動は     ACEアワードの「環境づくり部門賞」も受賞しました。

ブルームバーグのオフィスでのグループショット。参加者は立っている人と車椅子に座っている人を含む様々な背景のメンバーで構成されている。背景には華やかな花のアレンジメントが見える。

―社内の枠を越えて、社会にも広がる活動ですね。他にも様々な観点から取り組みを行われていると伺いました。    

吉原:毎月第2水曜日には「Monthly Gathering」と称してメンバーが集まり、イベントの進捗報告や近況を共有しています。重度の障害があるフルリモートの社員はZoomで参加し、様々な話題を持ち寄って和気藹々とした雰囲気です。

また、昨年12月には「Tokyo Abilities Day 2024」というイベントでは、社員が車椅子でオフィスを回る体験をしました。普段何気なく歩き回っているオフィスも、車椅子に乗ってみると景色が違って見えとても働きづらいことに気づきました。          

吉原:私がBABLEの共同代表になったきっかけは、ニュース部門へさらなるインクルージョンを促したいという依頼でした。ニュースルームは忙しく、突発的なニュースが入ると社内活動に参加できないこともあります。

だからこそ、私がインクルージョンの重要性をニュース部門の社員へ伝え、理解を深めることが求められていると感じています。

―この活動自体がブルームバーグのインクルージョン推進するため土台となっているんですね。瀬戸さんはどんな活動をされているんですか?

瀬戸: 現在はBloomberg Working Families Communityの共同代表をしています。会社の福利厚生やサポート制度に関する情報を共有し、多様なライフスタイルやライフステージに対応できるサポート体制の強化を目指すコミュニティです。活動の一環として、社員の子どもをオフィスに招き、職場を知り、働くことを疑似体験できるイベントも企画しています。

イベントで子どもたちが、働く親の姿を見て「パパやママはここで働いているんだ」と誇らしそうに話す姿を見ると嬉しくなりますね。    

子供たちがニュースルームのモニターを見ながら、スタッフと交流している様子

―家族の理解が、社員本人の挑戦を支えるんですね。

瀬戸: その通りです。昨年参加した「両親をオフィスに招待するイベント」では、自分の働き方や会社の社会的意義を直接伝えることができ、両親に安心してもらえました。社員が家族に理解されることで、本人が安心して新しい挑戦に踏み出せる。私にとって「家族×インクルージョン」は、ブルームバーグの文化の中でも特に大切な要素です。ここで言う「家族」とは、パートナーや子どもに限らず、親など、自分のパーソナルな生活をともにするあらゆる人を含みます。そうした存在からの理解や応援があるからこそ、新たな挑戦に踏み出せますし、安心感があるからこそ仕事に集中できるのです。

インクルージョンはオフィスの中に留まらず、生活全体に広がっていくものだと感じています。この輪を大切にし、広げていくことで、社員一人ひとりが自分らしく活躍できる組織づくりに貢献していきたいと思っています。

―ブルームバーグは国際的な会社ですが、様々な国籍の仲間が様々な国で働く、という意味でのインクルーシブな取り組みは何かありますか?

瀬戸: 以前アナリティクス部門で債券チームに所属していた時は、APAC(アジア太平洋地域)のインクルージョン・タスクフォースの東京リードを務めました。アナリティクス部は多国籍・多文化な環境なので、「互いを知ることが、より良いコラボレーションを生み出す」という信念のもと、週次でオンラインのコーヒーチャットセッションを企画しました。各オフィスからランダムに10名ほどを招き、仕事の話にとどまらず趣味や日常の話題も交えながら交流する場を設けたんです。

参加者からは「グローバルチームの一員であることを実感できた」「他拠点のメンバーとつながりができて、仕事も進めやすくなった」など、多くのポジティブな声が寄せられました。小さなアクションが信頼関係の土台となり、仕事の連携がスムーズになる。これがブルームバーグの「常にお互いをサポートし合う」という文化であり、インクルージョンが自然と育まれるのだと実感しました。

―「常にお互いをサポートし合う」という文化とのことですが、このような活動は、部署の方々もサポートしてくださるのでしょうか?

吉原: そうなんです! 社内のいろんな部署にプログラム遂行のお手助けを依頼したり、参加を提案した際もみなさん快く引き受けていただけることに感動しました。ときには別のコミュニティの共同代表と意見交換をしたり、協働する場面もあります。

コミュニティ活動も業務時間内に行われることがありますが、それでも上司たちは活動への参加を止めるどころか奨励してくれますし、参加した後の報告を聞いて称えてくれます。これは会社全体がインクルージョンにコミットしている証拠だと思います。

―会社全体が、インクルーシブな挑戦を歓迎して、後押ししてくれるのですね!

ブルームバーグの社員たちが集まり、乾杯している様子。食事や飲み物がテーブルに並び、楽しそうな雰囲気の中で写真が撮られている。

一歩を踏み出すことからはじまる、“挑戦”の積み重ねがキャリア

―最後に、これからキャリアを築く若い世代に、一言お願いします。

吉原: まず、自分がどうなりたいかを思い描いてください。遠回りしても大丈夫。私は「少し経験を積むつもり」だったのに、気づけば18年。でもすべてが自分の財産になっています。恐れずに一歩を踏み出してください。

瀬戸: 興味を持ったことには臆せず挑戦してください。思い通りにいかないこともあるけれど、その経験は必ず次につながります。小さな挑戦の積み重ねが未来をつくると信じています。

「挑戦」と「支え合い」。
二人の言葉から浮かび上がったのは、制度や仕組みだけでなく、人と人との相互理解が形づくるブルームバーグの働きやすさでした。
小さな一歩が社内を変え、やがて社会へも広がっていく。ブルームバーグのインクルージョンは、今日も誰かの挑戦から始まっています。

そんなブルームバーグ社について知りたい方はぜひこちらもご覧ください。

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