LGBT関連イベントまとめ【東京・大阪・名古屋etc...】

ライター: Rickey
この記事のアイキャッチ画像

LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとった、セクシュアルマイノリティの総称)という概念について、近年はテレビやインターネットで触れる機会も増えた。カミングアウトして活躍する芸能人も散見されるが、芸能人以外にもLGBTだと自認している人はいる(参考:LGBT有名人まとめ【日本の芸能人】)。

しかしなかには

「たくさんいるって言われてはいるけど、身の周りにカミングアウトしている知り合いなんていない……」

「アライ(LGBTを支援する人々)として、何かできることはないだろうか」

と思っている方も多いはず。

そこで今回はLGBTの方やアライの方が数多く参加する日本各地のイベントをまとめた。見出しから公式HPにアクセスすることもできるので、気になったイベントはぜひチェックしてほしい。

※画像は全てイベント公式HPや公式SNSから引用

イベント一覧

1. TOKYO RAINBOW PRIDE(東京)

東京レインボープライド

今や「LGBTイベントと言えばこれ」といっても過言ではないビッグイベント、TOKYO RAINBOW PRIDE。2012年4月から始まり、2017年度には約105000人、2018年度は約140000人を動員。LGBTフレンドリーな各企業がブースを出展するだけでなく、このイベントの開催期間(プライドウィーク)中は、東京の各地でLGBTQ+やALLY向けの読書会や座談会、映画観賞会なども行われる。

また、オープニングセレモニーやプライドフェスティバルでは、毎年有名なアーティストがパフォーマンスする。2018年には浜崎あゆみがプライドフェスティバルの大トリを務め、大きな話題となった。

そして何より、TOKYO RAINBOW PRIDEといえば、大規模なパレードだ。

各団体がレインボーグッズやレインボーフラッグを持ち行進するさまは、圧巻の一言。ちなみに2018年のパレードには37のフロート、人数にして約7000人が参加したそうだ。

2019年のTOKYO RAINBOW PRIDEの日程は2019年4月28日、29日となっているので、興味のある方は、思い思いの服装で、この一大イベントに参加してみてはいかがだろうか。

LGBTの象徴、レインボーフラッグの秘密【レインボーグッズまとめ10選】

2. RAINBOW FESTA!(大阪)

RAINBOW FESTA!

こちらは大阪で開催されるイベントとなっており、第1回の関西レインボーパレードから数えて、12年の歴史を誇る。運営するレインボーフェスタ!実行委員会は、無給の有志個人によって構成されているが、内容は非常に充実している。

パレードやブース出展、ステージでのアーティストのパフォーマンスはもちろんのこと、2017年度には、自分らしくいるためのファッションショーや、戸籍を変更しあったカップルによる「平等結婚式」が挙げられた。公式アフターパーティ、ジェンダーフリーパーティ『X』も大人気だったそうだ。

2019年度のRAINBOW FESTA!は10月12日、13日。テーマは「Bon voyage〜カケル〜」とのことで、生きづらい人が「いい旅」をできるよう願いが込められている。

関西にお住みの方はぜひ、足を運んでみてはいかがだろうか。

3. NLGR+(名古屋)

NLGR+

NLGR+は、毎年5月末に栄・池田公園で開かれているセクシュアルマイノリティのイベント。2018年度のテーマは「リアル」で、HIVをはじめとする感染症などセクシュアルマイノリティの健康について考え、そして自分のことだけでなくお互いのことを知り、認め合うことで、仲間を見つける機会をつくることを目的に開催された。 

「楽しさ、多様性、名古屋オリジナル」をコンセプトとし、公園をお祭りの広場とすることで、非日常的な楽しさを提供するだけでなく、セクシュアルマイノリティの多様性・文化を尊重しあうチャンスを作る。名古屋を中心とする中京圏をベースにしたLGBT関連のイベントの中では最大級の規模を誇っているため、参加して損はないだろう。

4. ピンクドット沖縄(沖縄)

ピンクドット沖縄

このイベントでは、「性的マイノリティが生きやすい社会を」と願う人々が、ピンク色のものを身に着けて集まり、その思いを伝える。公式Twitterは頻繁にLGBT関連のニュースを拡散しているので、興味のある方はぜひチェックして欲しい。きちんとSNSやHPが更新されていると、イベントの主催団体に対する信頼性も高まる。

5. さっぽろレインボープライド(北海道)

さっぽろレインボープライド

国内で2番目に始まったLGBTパレード、『レインボーマーチ札幌』が開催されたのは、1996年。17年間続いた『レインボーマーチ』は2013年に幕を閉じたが、その意思を引き継いで2018年10月7日(日)に開催されたのが、『さっぽろレインボープライド』。実行委員はなんと無報酬で運営されているとのことで、運営陣の熱い想いを感じる。

LGBTの方だけでなく、アライの方々の積極的な協力により、札幌市ではパートナーシップ宣誓制度やLGBTフレンドリー指標制度が施行された札幌市(LGBTフレンドリー指標制度に登録されている企業が知りたい方はこちらをチェック)。自分らしく日々笑顔で暮らせる社会、多様性を認め合う社会の更なる実現を目指すためには、自治体単位でもLGBTフレンドリーな取り組みに力を入れていきたい。

6. Anego Tea Party(仙台)

Anego Tea Party

NPO法人Anegoでは、あらゆるセクシュアリティの人が尊重されることをめざし、セクシュアリティへの理解を深める活動(学習会、講演会、講師派遣、展示、イベント、パフォーマー派遣など)、セクシュアリティについて悩みを相談できる機会の提供(メール相談、当事者グループ支援)、自分を大切にする心の育成(イベント、情報提供)、あらゆるセクシュアリティを尊重する活動の応援(情報収集発信、協賛) を行っている。

その中で、セクシュアリティ・フリーで集まれる場として提供しているのが、Anego Tea Party。規模こそ大きくはないが、定期的に開催されるため、コンスタントに情報を交換する場としては非常に適している。もちろん、参加するからといってセクシュアリティを強制的にカミングアウトさせられることも絶対にない。

7. 広島県セクシュアルマイノリティ協会定例交流会(広島)

広島県セクシュアルマイノリティ協会定例交流会

広島県セクシュアルマイノリティ協会(通称「かも?」Cafe)は、セクシュアルマイノリティの方々とアライの方々による市民団体として2014年8月に発足して以来、「備後圏のセクシュアルマイノリティの居場所作り」を目的として活動を展開している。

 こちらでは茶話会形式の交流会イベントを月1回行っているのですが、そのほかにも、日常生活でのちょっとした配慮でセクシュアルマイノリティに限らず誰もが暮らしやすい地域社会を作っていこう、という「レインボーサポート運動」を行っている。

社員等を対象としたセクシュアルマイノリティに関する研修や、社内で当事者が働きやすい環境を整える体制に取り組む企業・団体等の認定など、積極的な活動を続けている。

8. 九州レインボープライド(福岡)

九州レインボープライド

昨年度、過去最高の約7000人(パレード参加者500人含む)を動員した九州レインボーパレードでは、「未来のすべての子どもたちのために」という目標を掲げ、LGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティを筆頭に、世の中の差別や偏見から子どもたちを守り、子どもたちが前向きに、自分らしく生きていく事ができる社会の実現を目指す。

福岡自体、Rainbow CityすなわちLGBTだけでなく、全てのマイノリティが自身の個性をそのままに住むことのできる街を目指しており、年齢・国籍・人種・地域・障がい・立場・性別・病気・学歴・見た目・地位・職業関係なく誰もが生きやすい社会を作る第一歩としてこのパレードは行われている。真のダイバーシティに正面から向き合った、誠意のあるイベントだ。

9. レインボー・リール東京(東京)

レインボー・リール東京

こちらのイベントは、今までご紹介してきたイベントとは少し種類が異なる。東京レインボー・リールはいわゆる「映画祭」で、別名「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」。1992年から開催されているこの映画祭は、レズビアンやゲイについての作品に留まらず、トランスジェンダー、バイセクシュアルなどのさまざまなセクシュアルマイノリティについての作品を上映している。

より多様で自由な社会を創出する場となることを目指すとともに、劇場公開される機会の少ない国内外の作品を紹介し、映像文化の創造に貢献することも趣旨の一つだ。

映画上映以外にも、お土産コーナーやバーカウンターなども設置されるため、気軽に足を運んでみてはいかがだろう。

10. 関西クィア映画祭(大阪・京都)

関西クィア映画祭

関西クィア映画祭は、「クィア」を キーワードに、「性」をテーマにした映像作品を上映する祭典。2018年はろう者/聴覚障害者への情報保障を目的とし、日本語の作品を含む全ての作品に、日本語字幕を付けて上映。あらゆるマイノリティを意識してメッセージを発信している。

第13回関西クィア映画祭2019は、「性にあたりまえなんてないよ」と直球なテーマとなっており、例年同様豊中すてっぷ(9/21-23)と京都大学西部講堂(10/18〜20)で開催される。

イベントを探すためのサイト

1. ストアカ

ストアカ

教えたい人と学びたい人をつなぐサイト、ストアカ。ユーザーが「先生」としてイベント・講座を設け、他のユーザーがそれに参加・受講できる仕組みとなっている。

登録ユーザーは29万人を超えており、スキルをシェアするコミュニティとしては最大規模。若者だけでなく、学ぶ機会が減ってしまった社会人にもうってつけだ。

LGBTに関して言えば、「カミングアウトする/されるときどのようなことを意識するべきか」など、経験者だからこそ語れる内容も多く、イベントや講座は随時更新されていく。

もちろん、今このコラムを読んでいるあなたも先生になれるので、興味のある方はぜひあなたにしかできないオンリーワンのイベント・講座をひらいてみてはいかがだろうか。

2. ジモティー

ジモティー

「地元の掲示板」でお馴染み、ジモティー。

中古品の売買で有名なサイトだが、イベント情報も充実している。

先ほどのストアカが「ユニークなイベント」を見つけることに適している一方、ジモティーは地域単位でイベントを見つけることに適している。

「紹介されてきたイベント、全部遠くて行けないよ……」とガッカリした方は、ぜひこちらを利用していただきたい。地域密着型のぶん、近くに住む当事者同士で繋がることができるのも魅力の一つだ。

おわりに 

LGBT・アライ関係なく一つのイベントとして楽しめるものばかり。

今や日本の全国各地でLGBTに関連したイベントが開催されているため、東京に住んでいない方でもイベントに参加することができる。

しかも、今回紹介したイベントはほんの一部。イベント検索サイトを使えば、より多くのイベントを見つけられる。地元でこんなイベントが、と新発見があるかもしれない。

検索

  • セクシャリティ診断ツール
  • 企業担当者の方向けLGBTフレンドリー企業マニュアル無料配布中
  • LGBT研修
  • ダイバーシティ研修
JobRainbow