だれもがキラボシ!誰もが輝ける場所がここにある。アワーズが社員の笑顔を一番に考えるワケ【ジョブレインボーLGBT仕事博2020】

ライター: JobRainbow編集部
この記事のアイキャッチ画像
9月26日(土)、27日(日)にオンライン開催いたしました、「ジョブレインボーLGBT仕事博2020」は大盛況のうちに終えることができました。来場してくださったのべ1103名の皆様、ありがとうございました!
本イベントの反省もふまえて、私たちJobRainbowはこれからもあなたの「自分らしく働ける職場」を探すために情報を発信していきます。
今後ともJobRainbowをよろしくお願いいたします。

アワーズさんが経営する、陸・海・空のさまざまな動物たち、自然とのふれあいをテーマにした和歌山県 南紀白浜のテーマパーク「アドベンチャーワールド」。そこは、誰もが「キラボシ」になれる夢のような場所です。

社員、お客様、そして社会に笑顔を輝かせるため、一人ひとりに誠実に向き合うアワーズさんの姿勢に迫りました。

はじめに

パンダと一緒に映るアワーズの社員

── 仕事博に参加する理由を教えてください。

米地: 弊社では、2018年12月に正式にコンプライアンス室を設置しました。以前、コンプライアンス関係は総務課で対応していたのですが、ハラスメント対策などに本腰を入れようということになり、その一環でLGBTに取り組んでいこうという流れが生まれたんです。

そして2019年6月に開催された全社員が参加する「キックオフサミット」では、企業理念と重なるSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて具体的なアクション行なうことを経営方針に取り入れ、だれもが自由に生き方を選択できる多様性溢れる豊かな社会を目指すことがトップメッセージとして宣言されました。企業としての方向性を模索しながらダイバーシティ推進に取り組むなかで出会ったのが仕事博です。LGBT当事者の方々と直接お話できる貴重な機会なので参加させていただきました。仕事博を通して、今後いかにダイバーシティ推進に取り組んでいくべきか、誰もが働きやすい職場はどういうものなのかを、改めてじっくり考えていきます

── アワーズさんのLGBTフレンドリーな取り組みを教えてください

米地:2018年以降は全社的にLGBT研修を行っています。前回の新入社員研修では、基礎知識の研修に加え、映画「カランコエの花」を上映してみんなで感想を話し合ってもらうという形をとりました。この映画は高校生の話なので、年齢的に新入社員と近く、共感しやすいかと思いまして。また、LGBT関連の書籍を社員食堂の本棚に置いたり、LGBTを含めた多様性関連の絵本を社内の保育施設においたりもしています。ただ義務的に研修をこなすのではなく、興味を持って積極的にLGBTフレンドリーな風土づくりに参加してもらいたいと考え、より身近に感じやすいコンテンツを取り入れることにしたんです。

ほかには、社内SNSでの情報発信、LGBT関連イベントへの参加・協賛などを行っています。今年は、work with Prideのプライド指標も申し込みました。現時点でゴールドは取れないでしょうが、自分たちの取り組みの現在地を把握して、今後に生かすのが目的です。

── 社内で取り組みの効果は感じられていますか?

米地:社員一人ひとりがLGBT活躍の推進について考えてくれていると感じます。たとえば、「アップルウォッチのレインボーカラーのバンドをつけても良いですか?」と相談されたり、「社内組織図を、男性水色・女性ピンクと色分けしているのは、あまり良くないんじゃないですか?」と声が上がったり。確実に理解が広がってきていると感じます。

北野:採用チームでも、LGBT活躍促進の取り組みに端を発して、採用の男女比について真剣に議論を交わすようになりました。例年は、男性側の意見と女性側の意見を同じくらい取り入れるために一対一の男女比で採用していたんですが、「男女って関係あるの?」という話が出て。今は採用サイトでも「性別無回答」を選べますし、面接でも見た目や名前で性別を一概に判断できるとは限りません。なので、「男性/女性だからとる」という考えを改めたいという話が出ていますね。

まだ結論は出ていませんが、真摯に向き合って、どうするか決めていこうと動いています。社内では、こういったことを考え直すきっかけがたくさん生まれています

── 今後はどのようにLGBT活躍の促進に取り組んでいきますか?

出口:現時点の取り組みは継続させつつ、トイレや更衣室といったハード面の整備、就業規則における同性パートナーの位置付けなどに取り組みたいです。人の尊重の仕方には、これが正解というものがありませんよね。一括りにせず、相手と社会の現状を見ながら、弊社はどう進んでいくかを常に考えていきます

アワーズの魅力

ショーに立つアワーズの社員

── アワーズさんの魅力はなんですか?

出口:弊社の魅力は、「だれもがキラボシになれること」です。以前は、アドベンチャーワールドの目玉はオルカで、とても人気がありました。しかし、そのオルカがいなくなってしまった時に、「これからどうしよう」と落ち込むだけではなく、「目立っていてもいなくてもみんなが輝いているね」と考えるようになったんです。そして「だれもがキラボシ」という言葉が生まれました。私自身、これといった得意分野はありませんが、輝ける場所がこのパークにはあると感じています。常に変化と成長を念頭において、お客様に笑顔を届けつづけようと尽力するアドベンチャーワールドだからこそのことですね。

北野:弊社の魅力は、「理念経営」だと思います。社員一人ひとりが、「こころでときを創るSmileカンパニー」という理念を軸に、主体的に物事を考えて行動に移しています。「こころ」というのは、思いやりのこころ、素直なこころ、前向きなこころを含意しています。これらを念頭に置いて、上司部下関係なくまずは自分から挨拶したり、落ちているゴミを拾って捨てたり、そういった“当たり前”を大切にするのがアワーズの文化です。

私たちは、3つのこころを大切にして「とき」を提供しています誰にでも、人生のなかで大切にしたい時間がありますよね。そこに想像力を持って働くことが大事です。社員にとって毎日の業務は同じことの積み重ねですが、ゲストにとっては年に一度の楽しい旅行かもしれないし、動物と初めて触れ合う時かもしれない。3つのこころを指針に行動すれば、お客様がアドベンチャーワールドで過ごした時間を、大切な「とき」として刻んでもらえます。

そして、「とき」を大切にすると「Smile」が生まれる。「Smile」は、直訳すれば「笑顔」ですが、アワーズでは「幸せ」と捉えています。笑顔の人が必ず幸福というわけではありません。だからこそ、幸せな気持ちがともなった「Smile」の輪を広げていきたいんです。では、どうやって「Smile」を広げるのか。私たちは、社員の「Smile」を第一に実現しなければならないと考えます。

なぜお客様や社会より先に社員なのかと言うと、何かを届けることは、まず届ける側がそれを持っていないとできないからです。企業活動の源である社員が「Smile」でないなら、周りの人に「Smile」を届けることはできません。だから弊社では、社員の幸せを満たすための様々な制度や環境を用意しています。LGBT活躍の推進もそうですし、子育てと仕事を両立できるように企業内保育所を作って、ホワイト企業アワードの働き方部門を受賞しました。ほかにも、スタッフ同士の横のつながりを大事にしていて、充実したサポート制度やサークル活動、社員食堂ではナイトバーを開催する時もあります。

── 仕事のやりがいはなんですか?

北野:お客様一人ひとりの物語に思いを馳せて、心に寄り添うサービスを提供し、喜んでいただけるというのがやりがいです。私自身は直接お客様と関わらない部署にいますが、社内のSNSでお客様の喜びの声が共有されるたびに、幸せを生み出す場所で働けていることを実感します。

米地:一つは、キャリアを積んでいくなかで、自身の成長を感じやすい環境であることです。アワーズには、飼育、販売から広報までさまざまな部署があるので、普通は転職しないと経験できないことを一つの会社のなかで出来たりもします。何度か異動した後に以前所属していた部署に戻ることもあり、ほかの部署を経験したからこそ得られたスキルやつながりを生かせてありがたいです。

そしてやっぱりお客様の笑顔が原動力になります。落ち込んだ時にはオフィスを出て園内を歩くこともあります。楽しんでいるお客様の笑顔を見ていると、「よし、また頑張ろう」と元気をいただけるんです

採用メッセージ

アワーズの社員からのメッセージ

── ジョブレインボーLGBT仕事博2020の参加者へメッセージをお願いします。

北野:アワーズでは、企業理念に共感していただけるかどうかをみる共感採用をしていますが、これは求職者のみなさまにとっても大切な物差しになると思います。就活をするうえで最初に行ってほしいのは、自分が大切にしている価値観、つまり個人の理念が何かを考えること。そこを偽ると、入社後に自分らしく働けず、企業に合わせてしまって苦しい思いをします。まずは個人理念を明らかにしてから、企業理念を研究し、両者の距離を測ると良いと思います。そこがより近しい企業であれば、長く活躍して幸せに働けるはずです。

米地:アワーズという企業を知って、「こういう企業もあるんだな」と少しでも参加者様の希望になれたら嬉しいです。現在、日本全体で厳しい状況が続いていますが、物事には二面性どころじゃない、たくさんの側面があります360度、いろいろな角度から観察することができれば、必ず何か逆境を打破するための糸口を見つけられるはずです。例えば、この仕事博もオンラインになることで、遠方の方々が参加できるようになったでしょう。こういう状況下でも、参加者様がより自分に合った企業を見つけられるように願っています。就職活動は自分探しです。自分について深く知って、未来の幸せをつかむために頑張ってください。

JobRainbow編集部から

「人を幸せにするためには、まず自分が幸せでなくてはならない。」

「物事には二面性どころじゃない、たくさんの側面がある。様々な角度からみれば、必ずなにか糸口が掴める」

お客様一人ひとりのストーリーに一生懸命思いを馳せるアワーズさんだからこその、本質的なお話が聞けました、

ひとの笑顔を見るためにまっすぐ突き進める方はぜひ、アワーズさんのブースへお越しください。

JobRainbow独自の企業情報ページはこちら

法人名株式会社アワーズ
設立1977年9月9日
従業員336人
業務内容動物園、水族館、遊園地および博物館の経営飲食店および売店の経営
企業HPhttps://www.ms-aws.com/
本社大阪府松原市丹南3丁目2番15号

>>株式会社アワーズの最新情報を受け取るには、「JobRainbow」に登録

検索

  • セクシャリティ診断ツール
  • 企業担当者の方向けLGBTフレンドリー企業マニュアル無料配布中
  • HOME
  • マガジンHOME
  • インタビュー
  • だれもがキラボシ!誰もが輝ける場所がここにある。アワーズが社員の笑顔を一番に考えるワケ【ジョブレインボーLGBT仕事博2020】
JobRainbow