スープストックトーキョーがLGBTへの取り組みを始めるわけ【ジョブレインボーLGBT仕事博2020】

ライター: JobRainbow編集部
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9月26日(土)、27日(日)にオンライン開催いたしました、「ジョブレインボーLGBT仕事博2020」は大盛況のうちに終えることができました。来場してくださったのべ1103名の皆様、ありがとうございました!
本イベントの反省もふまえて、私たちJobRainbowはこれからもあなたの「自分らしく働ける職場」を探すために情報を発信していきます。
今後ともJobRainbowをよろしくお願いいたします。

2020年9月26日(土)・27日(日)、オンラインにて「ジョブレインボーLGBT仕事博2020」が開催されます。今回は、本イベントに出展する株式会社スープストックトーキョーの人材開発部 久米さんと村上さんにお話を伺いました。

都内を中心に全国に60以上の店舗を展開するスープストックトーキョーに根付く想い「Soup for all!」とは何でしょうか?

なぜ今LGBTに対する取り組みを本格化するのでしょうか?

スープストックトーキョーのスープが大好きなあなた、スープを通じて誰かの心の体温をあげたいあなたは必見です!

話している久米さんと村上さん

「Soup for all!」をめざして

──今回仕事博に参加する理由やきっかけをお聞かせください

久米:スープストックトーキョーには、創業から変わらず「Soup for all!」(スープは、年齢、性別、国籍だって超えていく存在)の考えが根底にあります。

創業から20年経った今、実現してきたこともあればまだまだやり切れていないこともあり、それらを一つひとつ実現すべくプロジェクトとして始動しよう、と社内スタッフから提案がありました。

商品の観点から言えば、乳幼児からご年配の方、また食の制約がある方にとっての選択肢を増やし、誰もがおいしいスープをお召し上がりいただけるよう商品開発を進めていくことは目に見えやすいのですが、採用に関しては「すべての人を歓迎している」と一目ではなかなか伝わりません。

「Soup for All
いつでも、誰にでも、おいしいスープを。それは、創業当初から変わらず根底にある想いです。0歳から100歳まで、私たちの一番身近にある食べ物として、スープは、年齢も性別も国籍をも超えていく存在。だから「たった一人」が大切で、「たった一人」ほど、見放せない。世の中さんという人はいないから、その一人ひとりとより向き合っていけたらと思っています。スープは「コミュニケーションツール」のひとつ。産地と私、料理を作る人と私、世の中と私、だれかと私をつなぐもの。「食」という生活の楽しみの小さくて大きな壁をひとつずつ、とりのぞいていけたらと考えます。」と書かれた画像

だからこそ、スープストックトーキョーはすべての人にとって働きやすい環境を整え、LGBTの方「も」大歓迎ですよ、とメッセージを伝えるために、今回仕事博に参加することを決めました。

──今後挑戦してみたいダイバーシティ推進の取り組みを具体的に教えてください。

村上:まずは社内スタッフの理解を深めることですね。そのために社内研修を行っていきます。スープストックトーキョーの企業理念は「世の中の体温をあげる」こと。お客様や取引先、スープストックトーキョーに携わる方々の体温をあげたい、そのために、まずは仲間の体温をあげることが大事だと思っています。働く仲間を互いに理解し、尊重し合い、一人ひとりがやりがいを持って働ける環境づくりをすることが私たちの仕事です。

スープストックトーキョーは社員の7割を女性が占めていますが、最近ではママ社員も増え20人ほどが活躍しています。その中には店長・ユニットリーダーを務めている方もいます。

彼女たちの活躍の背景には、産休・育休制度や時短勤務制度など、社員の声に耳を傾けながら人事制度のアップデートを行ってきたプロセスがあります。私たちは、LGBTの方が働く上でどんな悩みを持っているのかをきちんと知り、それに合わせて社内制度を整えていく必要があります。

話している久米さんの様子

──取り組みを始めてどういう反応があってほしい、などありましたら教えてください。

久米:多様性を認め、垣根を越えてどんな人も受け入れられるメンバーであってほしいな、と思っています。得た知識や情報をジブンゴトとして捉え、「自分の店だったらどういう風に活かせるかな」と考え、パートナーも巻き込みながら実行していく社員が出てくることを期待しています。また、TOKYO RAINBOW PRIDEへの参加についても積極的にジョインする、そんなメンバーを増やしたいです。

村上:採用においても大事にしている「Soup for all!」は、性別だけでなく国籍についても同様です。

昨年、スープストックトーキョーは留学生向け採用イベントに参加しました。そのご縁で、韓国からの留学生を採用することができたんです。その時、性別も国籍も関係なく、理念に共感しているかが大事だと改めて気づきました。LGBTについてきちんと知識をつけることで、メンバー全員にこれを実感してほしいですね。

「世の中さん」なんていないから

──どんな点が会社・職場・仕事の魅力だと考えていますか?

久米:「おいしいスープのあるところで働ける」が一番なんですけどね(笑)。社内ではよく「スープを売っているが、スープ屋ではない」という話をします。スープを通じて、共感を拡げ、世の中の体温をあげることが私たちのミッションです。そう考えると、やれることは無限大です。

スープストックトーキョーで「こんなことがしたい」という思いがある方はいつでも、どなたでもお越しください。

スープストックトーキョーにはいろんなメンバーがいます。主婦も増えましたし、若い方からシニアの方。障がいのある方や外国人の方、LGBTの方も……多様な方が働いているのがスープストックトーキョーの魅力です。だからこそ、属性ではなく「ひと」それぞれに寄り添った、「誰もが働きやすい会社」を目指しています。実際の取り組みとして、例えば先日は産休・育休から復帰した方に向けた座談会を実施しました。

社員が談笑している様子の画像

──仕事博の参加者へメッセージをお願いします。

久米:皆さんには、その企業で自分らしく働けるかを大事にしていただきたいです。自分を大事に働ける会社を見つけて欲しいですし、その選択肢の一つにスープストックトーキョーがなれれば、と思っています。

何より私たちが大事にしているのは、スープを通じて「世の中の体温をあげる」こと。もちろん「世の中さん」なんて人はいませんし、お客様、社員、仲間、自分自身……全員が世の中につながっています。何気なく足を運んだ誰もがおいしいスープやスタッフの笑顔で元気になる。スープストックトーキョーに行ったことで癒される。そんな存在を目指しています。

仕事博への参加をきっかけに私たち自身もLGBTへの理解を深めるとともに制度の整備をさらに進めていきますので、スープストックトーキョーが好きな方はいつでもお越しください。一緒に、スープストックトーキョーから世の中の体温をあげましょう!

JobRainbow編集部から

「Soup for all!」や「世の中の体温をあげる」など、あらゆる人のことを考えながらビジネスを展開してきたスープストックトーキョー。ただスープを提供する会社にとどまらず、「スープストックトーキョーからすべての人々を元気づけたい」と考える久米さんと村上さんの、スープよりも熱い想いが伝わってきました。

自分らしく働ける会社で、スープを通じて誰かの力になりたい。そう思った方はぜひ「ジョブレインボー仕事博」でお話ししてみてください!

仕事博で募集する職種

法人名 株式会社スープストックトーキョー
設立 2016年2月1日
従業員数 社員184名、アルバイト約1529名
業務内容 飲食店、小売店の経営食料品、繊維製品、日用雑貨の企画、製造、販売インターネット等を利用した通信販売各種イベントの企画、運営、管理
企業HP http://www.soup-stock-tokyo.co.jp/
本社 東京都目黒区中目黒 1-10-23 シティホームズ中目黒 203

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