同性カップルのマッチングを支える、唯一無二の相談所。リザライの想いに迫る

ライター: Rickey
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同性パートナー探しをする相談所を、東京・大阪の二大都市で運営する株式会社リザライ。異性愛者向けのサービスが多い中で、なぜ同性愛者向けの相談所を立ち上げたのか。代表取締役の飛田 要一さんにお話を伺い、実際にコンシェルジュによる接客を体験してきました。

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  1. コンシェルジュの紹介で、アプリでは生まれない出会いを実現できる
  2. 「畳むわけにはいかない」運営を始めてから固まった決意
  3. JobRainbowのライターが、実際に接客を体験!

コンシェルジュの紹介で、アプリでは生まれない出会いを実現できる

―まず、リザライのサービスについて教えてください。

飛田さん(以下敬称略):弊社が運営しているのは、同性愛者の方向けの相談所(お相手紹介サービス)です。公式HPから予約をしていただいたのち東京・大阪どちらかの店舗にご来店くだされば、コンシェルジュが無料でご相談に乗らせていただきます。その際のお話を踏まえ、お客様がご入会されればサービス開始となります。

―無料でいいんですか! …相談後に「やっぱりもう少し考える」だったり、入会しないという選択肢もあるのでしょうか?

飛田:もちろん入会せずとも構いません。「希望条件に合う人はいるのかな?」と不安になる方もいらっしゃいますので、パートナーとなる方の候補を入会前に無料でご紹介できる「お相手候補シミュレーション」も行っております。そちらをご利用いただくとより安心かと思います。

―それは安心ですね…! ちなみに、入会後はどのような流れになるのでしょうか。

飛田:ご入会されてからは、ご本人様からストップをかけられるまで月に1〜3名ほどをご紹介します。紹介された方同士が「会ってみたい!」と意思表示してくだされば、日程や場所のセッティングをリザライが行います。仮に「合わないな」と思った時、お相手と2人でいることは苦痛になると思いますので、お見合い時間は敢えて10分間とコンパクトに設定。その後「もっと話したい場合は、お茶でも飲んできては?」と促す形をとっています。なお、再度コンシェルジュに相談がしたい、などがあれば別なのですが、基本的に再来店の必要はありません。

リザライのシステム説明表
来店時に、資料を用いてきめ細かくシステムを説明してくれるので安心

―マッチングアプリも最近は人気ですが、相談所ならではのメリットはあるのでしょうか?

飛田:人によるマッチングなのでアプリでは生まれない出会いがあること…ですかね。ご来店の際、コーチングのスキルがあるコンシェルジュたちが、お客様のバックボーンや生活スタイルなどを教えていただける範囲で伺い、理解を深めます。マッチングアプリでは、入力した条件に一致しない人とはマッチすることができませんが、私たちはお客様のお話を踏まえ、「条件から年齢が1歳だけはみ出してしまうが、内面を含めてこの人が合うかもしれない」と思った時にはその方をご紹介することもあります。多くの人と出会いたい方はアプリの方がおすすめですし、アプリとリザライを併用している方もいらっしゃいます。魅力はそれぞれ異なるので、真剣交際を望む方との「手作りのマッチング」でより確実に幸せになりたい方は、ぜひリザライの利用をご検討ください。

―ご来店される方々に、何か共通点などはあるのでしょうか。

飛田:同性愛者向けのサービスではありますが、当店にご来店されるまでほとんどカミングアウトしたことのない方が多いですね。自身の性のあり方、将来の相手など、家族にも相談しておらず「言わずに人生を終えるか悩んでいた」「自分なんかが相手を見つけていいのかわからなかった」という方が、リザライに勇気を出してご来店・カミングアウトしてくださることも。コミュニケーション能力の高い、聞き上手なコンシェルジュが揃っているからこそ、安心して心の内を話してくださるのかな、と手前味噌ながら思っています。

「畳むわけにはいかない」運営を始めてから固まった決意

―飛田さんはなぜ同性カップル向けの相談所を設立されたのでしょうか?

飛田:きっかけはすごくシンプルで、「ないなら作ろう」と思ったからです(笑) というのも、11年前、当時の日本にはパートナーシップ制度もほとんどなかった時代。大学卒業後結婚相談所で働いていた私は、独立して複数の相談所のコンサルティングをしていたのですが、その経営者数名とお話をする中で「ゲイやレズビアンの方の結婚相談所ってないよね」という話題が上がったんです。

リザライ代表 飛田さん
株式会社リザライ 代表取締役 飛田 要一さん

―「だったら作ろう」と? すごい行動力ですね…

飛田:とはいえ、前途多難なスタートでした。「相談所」である以上一定の会員数がいなければビジネスとして成立しませんが、名前も知らない相談所に登録してくれる方はほとんどおらず…それでも口コミなどを通じてなんとか30人ほど集まり、ようやくサービスの提供を開始できました。

―運営を開始してから、始める前には気づかなかった点や反響などはありましたか?

飛田:かなりありました。まず「同性カップル向けの相談所なんてあるんだ!?」と驚かれてご来店される方が多く、初めは不安そうだったお客様も実際に当店のコンシェルジュと話すとすごく私たちを信頼してくださります。結婚相談所で勤務していた頃よりも、感謝される機会が圧倒的に多い印象です。

お相手がリザライで見つかった方、さらにはリザライで相談したあとマッチングアプリなどでお相手を見つけた方の中にも、弊社に年賀状を送ってくださったり、季節のご挨拶で足を運んでくださったりする方もいます。雑談をきっかけに始まったサービスですが、こうして密に関わってくださるお客様が増えるたびに、「リザライを畳むわけにはいかない」と思うんです。

―畳むわけにはいかない、ですか。

飛田:はい。今でも印象に残っているお客様がいるんです。サービスの提供を始めて間もない、まだ登録者が少ない頃にマッチングが成立した方で。その方に「お客様の声」を聞くためのインタビューを朝11時に始めたのですが、そこから昼食を挟んで20時まで、ノンストップでリザライへの感謝を述べ続けてくれたんです。

「人間、9時間も感謝し続けることなんて、よほどのことがない限りできないよ…」と思いましたし、その方は「よほどのこと」をリザライが叶えてくれた、と思ってくださっているんだなと思うと、その方の今までの生活や境遇に思いを馳せずにはいられませんでした。

お話をする飛田さん

飛田:もちろんこの方だけでなく、かれこれ100回以上行っているカップルへのインタビューでいただく感謝の声は、全て記憶に残りますね。まるで初恋の方と結ばれたような喜びに溢れたお客様と接すれば接するほど、頼られている実感があって、リザライを運営し続けたいと思います。また、野望みたいな話になってしまいますが、私たちの存在感が増して同性パートナーシップ制度を活用する方が増えれば、同性カップルと異性カップルの社会における非対称性にもアプローチできるんじゃないかな、と思っています。LGBTQ+の方が当然のように相談所を使えることが文化になったら最高ですよね。

リザライHP
HPにはカップルになって卒業したお二人のインタビューが多数掲載されている

―ありがとうございます。最後に、「相談所に足を運ぶのはハードルが高い!」と一歩を踏み出せないでいる方々に、メッセージをいただけますか?

飛田:実は「手軽さ」でいえば、アプリとリザライの相談所の違いって「初めに来店するか」だけなんですよ。書類による本人確認こそありますが、初回の面談で理想の相手や自身の人生観を振り返ることは、人生を共に歩むパートナーを探していくためには一度必要な過程だと思います。それを自分だけで考えて袋小路にならず、聞き上手な誰かと対話しながら行うのは、今後リザライを使う / 使わないに関わらず、実りある体験になると思います。もしそこで「相談所を利用しなくても大丈夫だ!」と思われたら、それはそれで人生のお役に立てたということですから…。

悩んでいるなら、まず来て、うちのコンシェルジュとお話ししてみてください。入会するまではお金もかかりませんし、頼ってくれればいつでも受け止めます!

JobRainbowのライターが、実際に接客を体験!

飛田さんのお話を聞いて気になったライターが、リザライの接客を体験してみることに(普段はお客様に配慮し、接客中はマスクを着用+パーテーションを設置。今回は撮影の瞬間のみパーテーションを移動しています)。

まずはコンシェルジュの方と向かい合って着席。

初めは少し来店のきっかけや日常についての話題など、ゆるやかな会話が始まります。飛田さんから伺った通りコンシェルジュの方はとても聞き上手で、初めこそ話をリードしてくださっていたのですが、いつの間にか私が話している時間の方が長くなっていました。

コンシェルジュの伊原さん
耳を傾けてくださるコンシェルジュ 伊原さん

そこから過去の恋愛体験や、人生において大切にしていることなどをヒアリングしながら時折メモをとる伊原さん。この「話を聞いてもらえているな」という安心感は、未知の体験です。確かに、自分の原体験や信条についてここまでしっかりと誰かに話したことはなかったかも。気がつけば以前のパートナーとの思い出を語っていた私に、「今まで誰にも話せなくて表に出せなかった望みや思いを口にできて、安心感で泣き出す方もいるんですよ」と言う伊原さん。私もその気持ち、よくわかります。

伊原さん:リザライには、本当にいろんな方がご来店されます。辛い恋を経験されて、心が疲れて、救いを求めて来られる方。違う自分になりたい方。幸せになれないんじゃないか、と不安でいっぱいな方…でも、そんな皆さんがここに来て、少しずつ変わっていき、素敵なパートナーを見つける…そんな姿を見られると、コンシェルジュ冥利に尽きます。たまに、お客様と数時間お話しして「この人はご自身で可能性を狭めているな…」と感じた時には、ご希望に対して『いや、あなたはこう言っているけれど、お話踏まえるとこんな人もいいんじゃないかしら!?』とおせっかいなご提案をすることもあります(笑)

両手を広げる伊原さん

伊原:そのままでいれば、昨日と同じ今日、今日と同じ明日がきます。それが嫌だと感じた時は、ドアを開けて、勇気を出して一歩外へ。何歳であっても、どんなセクシュアリティであろうと、リザライはあなたを歓迎します!

熱い想いの代表と、温かな眼差しを持つコンシェルジュのいるリザライ。パートナーを探すための一歩を踏み出したい方は、東京店・大阪店にぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

>>来店無料カウンセリング・お相手候補シミュレーションのお申し込みはこちら!

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