通過するESの書き方とは?【LGBT就活・転職ガイド 5-2】
ESは落としてはいけない
ここまで、自己分析から情報収拾を通じて、志望企業を見極めてきました。ESは他の候補者と差が出にくく、採用の決め手にはなりません。しかしだからこそ、これまでの努力が無駄にならないよう、決して落としていけない部分です。自分らしく働く上で本質的ではないものの、テクニックを知っているか否かが書類選考通過率を左右するので、しっかりと頭に入れておきましょう。
書類選考通過のカギは、読みやすさとインパクト
就活におけるエントリーシート(以下ES)の役割は2つ。1つは、書類選考通過のカギとなること、もう1つは面接の資料として使われることです。
企業の採用担当者は、短期間で何百、何千ものESに目を通します。1枚当たりにかけられる時間は、たったの数秒から数十秒という企業がほとんど。初見で印象づけるためには、大前提として読みやすさとインパクトが重要です。
「相手が知りたい情報はなにか?」「相手がどんな状況で読んでいるか?」という読み手の視点を常に意識して作成しましょう。どんなに熱量がこもった文章でも、読みにくければ気持ちよく読んでもらえず、肝心の中身がうまく伝わらないからです。
次の6つのポイントを心がけましょう。
- 問いに対しては結論から書き、簡潔に答える。【】などで強調してもOK
- 結論に対する根拠や事例が複数ある場合は、箇条書きにする。
- 具体的な数字を入れ、説得力をアップさせる。話を盛らない。
- 論理的に書く。(1)課題、(2)解決、(3)結果、などと工夫してもOK
- 内容の一貫性は信頼感をアップさせる。矛盾があってはいけない。
- 最後に結論を繰り返し、それがどのように志望企業に役立つか書く
質問に答える時の例文基本フォーマット
必ずしもこのフォーマットに合わせて書く必要はありません。質問の内容によっては不適切なこともあるので、組み立てる上での参考としてお使いください。
自己PRの穴埋めフォーマット例:
【私の強みは計画性を持って立てた目標を達成する力です】(ポイント①) この強みは ・ホテルのアルバイトで満足度一位という評価をもらった経験(ポイント②、③) ・学園祭で売上目標10万円を達成した経験(ポイント②、③) で発揮することができました。特に、ホテルのアルバイトでは、これまでお客様満足度ランキングで最高でも5位までしか取ることができていませんでした。そこで、⑴1ヶ月間の学習計画を立て、1位を目標に設定。⑵そこからは毎日、先輩からのアドバイスをもらいながら、本を読んで勉強し、積極的にお客様とのコミュニケーションに活かしました。⑶結果として「ありがとう」と言われる回数も増えただけでなく、その月では目標のお客様満足度1位という評価をもらうことができました。(ポイント③、④、⑤) この私の「計画性を持って立て、目標達成する力」は、貴社の営業の仕事でも、必ずや発揮できると考えています。(ポイント⑥) |
POINT
- ESは採用の決め手にならないからこそ、ミスしないようにテクニックを使う。
- 文章は、インパクトと読みやすさ重視。
- 「LGBTのための就活・転職ガイド」をイラスト入りでわかりやすくまとめた書籍版『自分らしく働くLGBTの就活・転職の不安が解消する本』も発売中!
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