カミングアウトをしないときの一問一答【LGBT就活・転職ガイド 6-7】

ライター: JobRainbow編集部
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あらかじめ決めておいた自分のスタンスを尊重しよう

カミングアウトは誰からも強制されることではないので、場の空気に流されず、あらかじめ決めておいた自分のスタンスを尊重することが大切です。

カミングアウトをしないと決めた場合、LGBTに関する受け答えの中で相手に嘘をついているのではないかと思う人がいるかと思います。ですが、カミングアウトをいつ、誰に、どこでするかはすべて、自分が決めるべき大事な選択です。

決して嘘をついているのではなく、「いまは伝えない」という判断をしているに過ぎません。自分を責める必要はないのです。

場面①「LGBTサークルに所属していたということはあなたもそうなの?」

少しつっこまれた場合です。何らかの理由で勘づいた面接官から、デリカシーのない質問をされることがあります。カミングアウトを促す発言はよくないということを知らない面接官もいるでしょう。
ここでは、セクハラやカミングアウトの強制だと怒り、ペースを乱さないことが重要です。

心の中では失礼だなと思いつつも、次のように軽くかわしましょう。そして、これも企業を選ぶひとつの判断材料ととらえましょう。

回答例「LGBTの理解者のことをアライといいます。私もアライとして参加していました」

場面②「LGBT、はやってるもんね。どう思いますか?」

こちらからカミングアウトはしていませんが、LGBT関連のボランティア活動の話をした際などに返ってくる意味深な質問の場合です。まず質問の意図を考えます。

ポジティブな意図で社会的な課題としてシンプルに尋ねてきたようなら、面接官から「なるほど、勉強になりました」といった声が返ってくるような知識や意見を伝えます。

回答例「今までも当事者が一定数いたと思うのですが、社会が変わってオープンにできるようになってきたことが一因だと思います。はやり・すたりというものではなく、はやりが終わったからといって当事者がいなくなるわけではないと、私は考えています」

一方、LGBTをあまりよく思っていない印象なら、次のように正面から受け止めずにかわすのも手です。

回答例「はやっているかどうかわかりませんが、最近テレビやネットでもよく見かけるようになりましたね!」

場面③「結婚や出産は考えていますか?」「彼氏・彼女はいるの?」

異性愛者だと思われている場合です。LGBTに関係なく、単純にセクハラにもなるような質問をよかれと思ってたずねてくる面接官は意外と多くいます。

簡単に答えてもよいですが、あからさまに嫌な顔をせず、軽く受け流すのも手です。しつこいようなら他の話題に切り替えましょう

回答例「とくにいません。ただ私は世界で活躍できるセールスパーソンになるというキャリアプランがあるので、その第一歩として御社で接客の経験を積ませてもらいたいと思っています」

POINT

  • カミングアウトをしないという判断をしたなら、それを尊重する
  • カミングアウトが 原因で 落とされることはない。もしそうならば「そんな企業はこちらから願い下げ」という心がまえでいる

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