なかなか内定が出ないときの対処法とは?【LGBT就活・転職ガイド 6-8】

ライター: JobRainbow編集部
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面接で落ちてしまったときの対処法

誠心誠意のぞんだ面接に落ちてしまったら、誰もが少なからずショックを受けるでしょう。なかには「自分に問題があるのか」「必要とされていない」と自分を否定してしまったり、内定が出はじめた友人たちを見て、余計に焦ってしまったりすることがあるかもしれません。

結論からいうと、面接に落ちたことは決して悪いことではありません。むしろ、自分にとっても企業にとっても、入社前にミスマッチがわかってよかったといえます

次のステップをポジティブにふみ出せるよう、ここではその対処法を説明します。

対処法① 原因を分析する

まずは、面接に落ちてしまった原因について、事実を冷静に分析することからはじめます。大きく2つの理由が考えられます。

1. 力を発揮できなかった

うまく伝えられなかった、質問に適切に答えられなかったなど、本来の力を発揮できなかった場面を具体的に書き出してみましょう。

個人面接、集団面接、グループディスカッション、どんな場面のどんなポイントで引っかかってしまったのかを振り返り、苦手な部分の対策を練ってみてください

2. 力を発揮した結果、ミスマッチだった

十分準備をして力を発揮したにもかかわらず落ちてしまったのならば、企業が求めている人材と自分とのマッチングが成功しなかったという理由が考えられます。

たとえば「自己PRで強い個性とリーダーシップをアピールした」場合、挑戦的な人物を求める企業では好印象にとらえられたとしても、協調性を重んじる企業では合わないと思われてしまうこともあるかもしれません。単に企業の求めているイメージと合わなかっただけで、自分自身が否定されたわけではありません

また、トランスジェンダーが必要とする設備面での対応ができないといった理由もあるかもしれません。これはどうしようもない問題で、むしろ無理に入社しても居心地よく働けない可能性が高いと考え、気持ちを切り替えましょう。

どんなところが合っていなかったのかを振り返り、同じ業界の他社を受ける際は合う部分を引き出せるよう意識したり、場合によっては業界選択の見直しも行いましょう。

対処法② ポジティブに次のアクションをする

原因を分析できたら、面接まで進むことができたことやこれまでの選考でよかったところも思い出し、自分を褒めてあげてください。

正直にぶつかって落ちたのなら、むしろ自分にとっても企業にとっても、この段階で判明してよかったと前向きにとらえられます。

「とりあえず内定を取れればよい」という短絡的な考えに流されずに取り組んだ結果を誇りに思ってください。そのうえで、ポジティブに次の一歩に切り替えましょう。

Q. カミングアウトをした面接で落ちてしましました。カミングアウトが原因でしょうか?

カミングアウトをして落とされた場合、次の3つの理由が考えられます。

  1. 単純に理解のない企業だった
  2. 理解はあるが、伝え方が悪くてネガティブに聞こえてしまった
  3. 理解はあるが、その他の理由で落とされてしまった

1.の場合、仮に内定をもらって働いたとしても、その先理解を得て働くのは難しいでしょう。こちらも企業を選ぶ立場であることを思い出し、カルチャーマッチする企業ではなかったと考えましょう。この人手不足の時代に多様性に理解のない企業は淘汰されていきますので、将来性がない企業に入らなくてよかったと思い、引きずらずに次のアクションに移りましょう。

2.の場合、改善すべき課題があります。どんな状況でカミングアウトをしたかを振り返っておきましょう。たとえば、準備不足や勢いに任せてカミングアウトをしてしまったときは、伝え方や受け答えが不十分だったことも考えられます。

本来は当事者側が負担する努力ではありませんが、まだ世の中には理解のない面接官がいることをふまえて、どのような伝え方をすればよいか戦略を練りましょう

しっかりした考えをもちカミングアウトをした結果、落ちたと感じるようならば、3.である可能性が高いです。落とされた理由を「カミングアウトをしたから……」と限定してしまいがちですが、企業の理解がなくて落とされた場合はむしろ少なく、ほとんどの場合は伝え方が悪いか、カミングアウト以外の評価で落ちています。振り返りをしっかり行いましょう。

Q. 内定が1社も出ていなくて焦っています。どうすればよいでしょうか?

まず、お金と時間の兼ね合いを考えます。就職浪人や留年する場合は費用の工面ができるかどうかを考えてください。できないならキャリアプランの優先度を下げて、あきらめずに就活を続けます。ただし、ライフプランは妥協できないラインを決めて、そのライン以上は下げないようにしましょう。キャリアプランのためにライフプランを犠牲にするという考え方もありますが、あまりおすすめはしません。

Q. どうしても行きたかった企業に落ちてしまいました。再チャレンジのための就職浪人や留年はその後の就職で不利になりますか?

就職浪人や留年したことが、そのままマイナス評価につながることはほとんどありません。JobRainbow代表の星も就活生のころ、第一志望だった企業に落ち、翌年再チャレンジをしたところ、内定をもらいました。2回挑戦したことで、企業へ熱意をアピールすることができました。他の企業を受ける際にも、就職浪人した理由をきちんと説明できれば問題ないでしょう。むしろ目標に対して妥協しない人材であることをアピールしてもよいでしょう

Q. カミングアウトをするスタンスで面接を受けてきましたが、うまくいきません。カミングアウトをしない方針に変更した方がよいでしょうか?

カミングアウトだけが理由で落ちたわけではないかもしれませんが、可能性はゼロではありません。

どうしても気になる場合はカミングアウトをしないスタンスに変えて面接を受けてみるのもよいでしょう。もちろん、面接でカミングアウトをしなくても、内定後や入社後、いつでもカミングアウトはできるので、選択肢を狭めすぎないように意識しましょう。

Q. 就活に疲れてしまいました。どうすればよいかわかりません。

一般的な就活の悩みは、友人だけではなく大学のキャリアセンターなどでも相談にのってくれるので、一人で抱え込まないでください。

LGBTに関することは、友人や家族などに相談したり、相談しにくい場合は「よりそいホットライン」や大学のキャリアセンターでも理解があれば対応してくれます。

POINT

  • 何が原因かをしっかり振り返り、次に活かす
  • 焦る気持ちはわかるが 、キャリアプランとライフプランをもう一度振り返る

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