【LGBT就活のススメ】LGBTに関する活動を自己PRでどう説明する?

ライター: りっきー
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就活生にとって、最大の敵、自己PR。

自分自身をPRしろと言われても、何をどうすればいいかわからないし、とくにLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとったセクシュアルマイノリティの総称)に関する活動は、「何をどこまで伝えればいいんだろう……」と悩んでしまう就活生は多い。

そこで今回は、自己PRでLGBTに関する活動を活かすコツについて、就活をしていた当時からLGBTに関するコラムを書いている私自身の経験談も交えつつ話していく。キャリアコンサルタントに聞いた「自己PRの極意」も紹介するので、LGBTに関する活動をしていた方も、そうでない方も、ぜひ見ていただきたい。

自己PRに大事なのは「何をしたか」じゃない

一本の道

私の友人がキャリアコンサルタントをしているのだが、彼はこのように言っていた。

「自己PRで重要なのは、”何をしたか”ではなく”何を考え” ”何のために” ”何をしたか”だ」

例えば、「オリンピックで金メダルを獲りました」など、何かで世界一になったという話であれば、確かにそれだけで「すごい!」となるだろう。

では、実際就活生は全員何かで世界一をとっているだろうか? そんなわけはない。

しかしその一方で、

「サークルで幹部をやっていました」

「バイトリーダーとしてメンバーをまとめました」

こうアピールする人は非常に多く、ときには少し話を盛ってでもスケールを大きく見せる就活生もいる。

ではその原因は何だろう。

答えは簡単だ。多くの就活生は「自分がすごいことをしたように見せたい」のだ。

「自分が開いたイベントには100人のお客さんがきてくれた……200人来たってことにしてもばれないよな」

「サークルでは副代表を務めていたけれど、代表を務めていたことにしよう」

こうした考えは、企業の採用担当者は”何をしたか”だけを見ている、と思い込んでいるがゆえに生まれている。

でも、これはまったく本質的ではない。だいいち、学生がやっていることの多くは、いくら話を盛ったとしても、企業が普段取り組んでいる事業に比べれば規模が小さいものばかり。

「じゃあどうすればいいんだよ!」と思った方も多いだろう。

繰り返しになるが、大事なのは”何を考え” ”何のために” ”何をしたか”

ペンとノート

では、実際どのように書いていけばいいのか、振り返る際のポイントを押さえながら説明していく。

PR例

私の強みは問題点を適切に分析し、自信を持って実行することです。

私はLGBTに関するコラムを書いていたのですが、当時サイトのアクセス数が伸び悩んでいました。このままでは、いくら続けても情報を欲している人々に書いたコラムが届かないと考えた私は、まずサイトが目に入りやすくなるよう、敢えてコラムを書くことを一時中断し、SEO対策の観点から検索上位に来るためのキーワードを100個ピックアップしました。そして文脈を損なわないよう、既存のコラムにキーワードを盛り込みリライトを繰り返すと、検索結果の上位に位置するようになり、アクセス数も今までの2倍となりました。結果として、その後に書いたコラムへのアクセス数も安定するようになりました。

もちろん、一度立ち止まることには勇気が必要です。しかし、遠回りに見える道筋であろうと自分の分析を信じて完遂し、問題を解決する能力が私にはあります。

1. ”何を考え” ”何のために” ”何をした” かを確認する。

上記の例でいえば、

”何を考え”

アクセス数が伸び悩んでおり、情報を欲しがっている人にも情報が届かない

”何のために”

まずはアクセス数を増やすために

”何をした”

SEO対策の観点からキーワードを選定し、記事をリライトした

こうして軸を定めたうえで、それらを説明するために必要な背景を肉付けしていく。

2. 初めと終わりがアピールポイント

最もアピールしたい部分を初めに記載することで、一目見ただけで何を伝えたいのか理解できるようにする。

それと同時に、スタートとゴールが同じ直線状にあるということを読んだ人に理解してもらう必要がある。一貫性を持たせるために、初めと終わりで言っていることがブレていないかを確認しよう。

〈悪い例〉

初め:私の強みは粘り強さです。……

終わり:……私はこの経験で他人と協力する大切さを知りました。

3. 具体的な数字を使う

いくら「努力した」といったところで、それを見た人事は「どれくらい?」と首をかしげてしまうだろう。

厳しいことを言えば、企業にとってESは「落とすため」に提出してもらうもの。いきなり一対一で3000人と面接するより、ピンとこない人をESで弾き、その後100人と一対一で面接した方がはるかに合理的だ。

その「ピンとくる」実感を得てもらうためには、可能な限り具体的にエピソードを記述することが重要になる。

企業の採用担当者が見ているのは、「この人を採用したらどういうメリットが自社にあるか」

そのため、行動の規模をアピールするのではなく、一貫性を意識するとよい。合理的かつ的確な行動をとっているとわかれば、採用担当者は「なるほど、うちの会社で課題に直面した時も合理的に課題を解決してくれるだろう」という印象を抱く。

「LGBTに関する活動をしていた」というだけでプラス評価になることもなければ、マイナス評価になることもない。

「……本当にこれでいいのかよ?」と思った方は多いはず。しかし、実はこれ、私自身が就活で話したエピソード。もちろんもう少し具体的に話したが、軸はこんな感じだった。

事実、”何のために” ”どのように考え” ”何をしたか” すべての一貫性を意識したとたん、”何をしたか”だけを意識していた時に比べ、ESの通過率が大きく跳ね上がった。というか、100%となった。

だまされたと思って、一度やってみてほしい。

LGBTの方だけがLGBTに関する活動をしているわけではない!

「LGBTに関する活動をしていたということが、カミングアウトにもつながるのではないか?」

このように心配する方も多いだろう。

でも、実はLGBTの方だけが活動をしているわけではない。

LGBTの方に共感し、寄り添いたいと考えている人々のことをアライ(Ally)と呼ぶ。

最近では、アライの方々が中心となって多くの活動が行われているし、自分はアライだと表明する方もじわじわ増えてきた。明治大学では、アライにフォーカスしたイベントも行われている(参考:MEIJI ALLY WEEK
ファッションを通して明治大学にLGBT支援者であるAlly(アライ)を増やす一週間!)。

おわりに ~言いたくなかったら言わなくてもいい~

太陽に照らされる男性

また、”何をしたか” だけを見るわけではないということは、逆にいえば自分のしたことが合理的でかつ一貫性のあるものだと説明できさえすれば、なんでもいい。先ほどの例でいえば、「LGBTに関する情報を扱う」という部分がなかったとしても、十分説明になる。

私の場合は、ESの字数制限が厳しい場合は記載しないし、字数の設定に余裕がある場合はそこも書いた方が具体的になるな、と考えそのようにした。

しかし、LGBTに関する活動をしていたことを伝えると、当事者だと聞かれたりする例も残念なことにわずかながら存在する。でもそういうときは自分のセクシュアリティをわざわざ言う必要はないし、あくまで毅然とした態度で挑むことも重要だ。

あまりにしつこく聞いてくるようならば、「えぇ、まあ」くらいにとどめて流しておくのがいいだろう。先ほどもご紹介したように、今はアライの方々が中心となった活動も多いので、「ああ、この人はLGBTに関する活動をしている=LGBTだと思い込んでいる人なんだなぁ」くらいに思ってみるといいかもしれない。

そもそも、百歩譲って「LGBTに関する活動をしていました」と言って何らかのマイナス評価をする採用担当者がいるとして、その企業であなたは働きたいだろうか?

その企業ではきっと、「自分らしくはたらく」ことができないのではないか。

”何をしたか” だけを意識して、自分のしたことを偽るのはもったいない。

なぜなら、それをした時のあなたは「これをしたい」と思ってやったのだから。

LGBTに関して、何か思いがあったからこそ活動をしたのであれば、胸を張ってそれを伝えればよい。

ただ、それでもLGBTに対する企業の偏見が心配な方は、ぜひJobRainbowを利用してほしい。どんな企業が、どのようなダイバーシティ実現のためにどのような取り組みをしているかがわかる求人情報。そして、LGBTに関する疑問点を解消できるようなコラムを掲載している。

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