【 セクマイ就活生必見! 】「自分らしい」就活の服装って何?
就活や転職するにあたって、多くのセクマイ就活生や転職者が抱える悩みの要因として「服装」が挙げられるのではないでしょうか?特にトランスジェンダーやXジェンダーの方にとって、就職・転職活動における服装は大きな問題です。
「当日は私服でお越しいただいて構いません。」
「オフィス/ビジネスカジュアルな服装でお越しください。」
などなど、そうは言われても本当は企業ってどんな格好を求めているのでしょうか?
「MtFの私が女性らしい格好をして行って大丈夫かな?」
「どこまでが私服の許容範囲なんだろう?」
「FtXだけど、中性的なビジネスカジュアルってどうするの!?」
今回はそんなお悩みを解決するべく、JobRainbowの考える就職・転職活動におけるセクマイのスタイルを提案させていただきます!
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一般的な就職・転職スタイルってどんなもの?
1. リクルートスーツとビジネススーツ
みなさんは、一般的に就職・転職と言われるとどのような服装を思い描くでしょうか?
やはり、就職と言えば無地の黒に革靴のリクルートスーツ、転職でしたら普段自身がはたらいていた時に着用していた一般のスーツが最初に思いつくと思います。
この、リクルートスーツやビジネススーツ、実は明確な定義や違いはありません。
そもそも一般的にビジネススーツというものは概ねの方の想像通り、光沢のある生地で作られた上下セットの服ことを言い、カジュアルなジャケットと違って肩パットが入っていたり、ヒップが隠れる程度の丈に調整されていたりと、なにかとフォーマルな場で着る服装とされているもののことを言います。
そして中でも、リクルートスーツというのは一般的に
- 無地の黒・濃紺・濃いグレーのデザインである
- 学生用に安く作られているため、長持ちはしない
といった特徴があるため、社会人が行う転職活動ではリクルートスーツを着用するということはあまりなく、各々が持ちうる中でシンプルかつ礼儀正しいビジネススーツを着用することがスタンダードになっているようです。
また、このリクルートスーツにも明確な定義はないので、面接時や説明会時にスーツを指定する企業はあっても、わざわざ「リクルートスーツ」を指定する企業はあまり多くはありません。それでもやはり学生にとってリクルートスーツは就職活動に欠かせないアイテムとなっているのはどうしてでしょうか?
これは、安価であるというのも理由の1つですが、リクルートスーツのシンプルなデザイン性も大きな理由として挙げられます。社会でのマナー等が具体的に想像しにくい学生にとっては、これを着ておけば、相手先に対して見た目の点で悪い影響を与えることはまずないことが保証されているリクルートスーツは就活において非常に便利なものなのです。そうして多くの人が着用することで、この時期になるとオフィス街はリクルートスーツ姿の若者で溢れかえるという状況が生まれているわけですね。
就職・転職活動はフォーマルな場ではあっても、バレエコンサートやパーティー会場のように、着飾ることは求められておらず、そういった点で、スーツというのは相手先への礼儀を見せるという目的に適った服装であることがわかります。
しかし一方で、そもそものスーツのデザインが男女の体型でかなり異なっているために、トランスジェンダーの方はそんな便利なスーツを着たくても、自分にあったサイズが見つからないことで苦労している方が大勢いらっしゃるそうです。
このようなお悩みを抱えているトランスジェンダーの方向けのスーツの選び方については、後述致します!
☆スーツ着用が適している企業例
お客さんからの信頼を得ること(=礼儀や清潔感等)が必要とされる企業・職種
例)金融、保険、その他営業職など
2. オフィス/ビジネスカジュアル
一方で、「オフィス/ビジネスカジュアル」という言葉をご存知でしょうか?
こちらも特に明確な定義があるわけではないですが、オフィス/ビジネスカジュアルとは一般に、オフィス内やオフィスビルに居ても悪めだちしない、スーツよりは堅苦しくない服装のことを言います。
男性もので言えば、ジャケットや柄付きシャツ、チノパン、カーディガンなど、また女性ものの場合は露出の少ないワンピースや落ち着いた色味のスカート、ニットや、キレイめのトップスなどが挙げられます。
オフィスカジュアルの場合はスーツよりも選択肢が広がり、個人の自由度が高まることで、トランスジェンダーの方がサイズ感で困ることはスーツに比べると少なくはあります。しかし、男女もの共に華やかさが増し、男性の場合は「紳士らしい」雰囲気が強くなり、女性の場合は「ふんわりとした」雰囲気になる傾向にあるため、Xジェンダーの方にとってはオフィスカジュアルを指定される就職・転職活動はスーツよりも窮屈に感じることもあるでしょう。そういった場合はメンズもの、レディースものを合わせて着用してみたり、色合いを少し落ち着いたものを選んでみたりすることで、より自分の性自認にあった表現もできますので参考にしてみてくださいね!
☆オフィス/ビジネスカジュアル着用が適している企業例
オフィス街にあるような企業
例)商社、メーカー、ITなど
3. 私服
さて、就活生・転職者にとって一番悩ましいのが、企業側に「当日は私服でお越しいただいて構いません。」と言われることではないでしょうか?
一般的に言われているのは、私服OKな企業であっても、あまりにも露出の多い服装やダメージジーンズで向かうのは失礼にあたる、ということです。アパレル業界の企業との面接などは例外にあたることもありますが、基本的に面接という場ではあくまでも言葉であなたの魅力を伝える場です。そのため、相手への誠意を伝える姿勢を示せるような服装であることが望ましいと言えるでしょう。こういった際に役立つ服装は、カジュアルなシャツやセーターなど、無地でシンプルなものになってきます。
☆比較的自由な私服着用が認められている企業例
先進的な文化を持つ、比較的新しい企業
例)ベンチャー企業、IT、外資、エンジニア職など
「自分らしく」と「自分勝手に」は違う!JobRainbowが考える「自分らしい」就職・転職活動
さて、ここまで就職・転職活動における様々な服装についてお話をしてきたわけですが、結論から言ってしまえば、就職・転職活動の服装においてあらかじめ用意されている正解不正解はありません。なぜなら服装はあなたに委ねられた自由なあなたの表現手段だからです。
しかし、だからこそ、あなたの服装が与える周囲への印象は自己責任だということを常に自覚していなければなりません。例えば、ビジネスカジュアルが指定されている企業との面接で、自分らしさを表現するためにストリートファッションで面接を受けて、落ちたとしても、それはあなたらしさを受け入れなかった企業の頭が硬いわけでもなんでもなく、一重に企業の求める価値観とあなたの価値観が一致しなかっただけだと言えますね。
少し行き過ぎた例だったかもしれませんが、
企業内にも尊重される文化や風習がそれぞれ存在しており、「企業らしさ」があるので、それを理解する前に自分らしさを前面に表現して相手に理解を求めても、それは「自分勝手」な就職・転職活動になりかねないということです。
あなたはその企業に入るためにどこまでができて、どこからはできないのか、そして企業はどのようなあなたを望んでいるのか、それぞれの要素を天秤にかけバランスをとることこそが企業とあなたの双方にとって「自分らしい」就職・転職活動と言えるのではないでしょうか。
こうして天秤にかけ、相手を重んじ行動することこそがTPOをわきまえるということです。
就職・転職は相手と自身のマッチングである以上、TPOをわきまえることは必要な姿勢だと言えるでしょう。
自分にあったスタイルを見つけよう!
トランスジェンダーの方やXジェンダーの方などは特に、身体のサイズにあう、理想のスーツを探すのが難しいこともありますよね。
ですが、こちらのマルイが運営しているオーダーメイドスーツ店「VISARUNO」ではその幅広いサイズと品揃えによって、あなたのためのスーツ選びが簡単にできてしまうんです!
どのようなデザインであっても、身長は150cm〜195cm、ウエストも61cm〜151cmまで対応可能です。商品によってはそれ以外も細かなサイズを自分好みに丁寧に合わせてもらえるので、安心ですね。
もし、自分らしいスーツがわからなくて困ったら是非、いかがでしょうか。
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おわりに
就職・転職活動において、服装って何かと気をつかうものですよね。
自分の心に負担をかけるほど我慢するのはもちろん良くないですし、かといって企業文化を重んじずに自分のスタイルを押しきろうとする姿勢でも良いマッチングはできません。
自分にはどんなスタイルがあっていて、それはどんな企業なのか。
すべての人と企業が、お互いを思い合う、気持ち良い就職・転職活動ができるように、これからもJobRainbowは進んで行きます!