【体験談】Real JobRainbowに参加してみた結果
JobRainbowは、LGBTフレンドリーな企業の合同説明会「Real JobRainbow」を開催しています。
(LGBTは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとった、セクシュアルマイノリティの総称)
しかし、
「どんな雰囲気なのかわからない……」
「行ってみたいけど、ゲイだとばれるのが心配だなあ……」
「何を知ることができるのかわからない」
そんな方も多いはず(筆者もそうでした)。
そこで今回は、筆者が就活生として参加したときの体験談を交えて、「Real JobRainbow」をご紹介します。
- 「Real JobRainbow」に参加したきっかけ
- 「Real JobRainbow」に応募してみる
- 「Real JobRainbow」に行ってみる
- 「Real JobRainbow」の流れ
- 「Real JobRainbow」に行ってみて
- おわりに
「Real JobRainbow」に参加したきっかけ
「就活は4年生になってからかなー」、と大学3年の筆者はそう思っていました。
ところがある日、スマホアプリをつけてみたら「Real JobRainbow」の広告が目に入りました。
広告をタップしてみると、
- セクシュアリティ不問、服装自由
- LGBTやダイバーシティについてのプレゼンを聞けたり、座談会やフリートークで社員の方と話をすることができます。
といったことが書いてあり、魅力的に感じました。
「就活が本格的に始まる前に、雰囲気だけでも確かめておこうかな。ほかの就活イベントだとLGBTのことなんて全然触れられないし」と考え、応募してみました。
「Real JobRainbow」に応募してみる
「他の人にセクシュアリティがバレたりしないかな……」、そう思う方は多いのではないでしょうか。
一応筆者は、家族や友人にそれなりにオープンです。しかし、自分の知らないところでセクシュアリティをばらされてしまうことには抵抗感がありました。クローズド(=セクシュアリティを知られたくない)の人であれば、なおさらでしょう。
その点、応募ページにはプライバシー保護や個人情報についてきちんと書いてあったため、安心しました。
また、応募の際に必要な情報は、
- 氏名(通称名可)
- メールアドレス
- 年齢
- 就職・転職予定年度
- 希望職種
で、「セクシュアリティ」や「学校名」など、センシティブな情報は任意記入となっていました。
そのため、思わぬ形で個人情報から特定されてしまうリスクは少ないのではないでしょうか。
(本名とは関係のない通称名と、使い捨て用のフリーメールアドレスを使用すれば、さらに不安は少ないかと思います)
ポイント
- JobRainbowに教える個人情報は、最低限で済む
- 会場でもプライバシーが配慮されている(写真撮影などの禁止)
- そのため、クローズドの人でも安心
「Real JobRainbow」に行ってみる
「会場……どこだ?」
すこし早めに会場周辺に着いたのですが、最初は迷いました(笑)
でも地上階に案内役の方がいて、声をかけて案内してくださいました。「Real JobRainbow」といった看板はなく、会場は上の方の階にありました。
これはおそらく、参加者のプライバシーに配慮してのことだと思います。「Real JobRainbow」の看板があったり、会場が外から見えたりしまっては、自分がLGBTの一員だとバレてしまうかもしれませんので。
そういうわけで、無事に(時間ギリギリに)会場に到着できました。
ポイント
- JobRainbowに教える個人情報は、最低限で済む
- 会場でもプライバシーが配慮されている(写真撮影などの禁止)
- そのため、クローズドの人でも安心
「Real JobRainbow」の流れ
1. 「Real JobRainbow」が始まるまで
事前に登録していたニックネームを名乗り、名札をもらいます。そして割り振られたグループに着席。
始まるまで時間があったので、ほかの参加者ともすこし談笑しました(相手も同じセクシュアリティだったのでちょっと安心)。
ちなみに参加者の層は、
- その年に卒業する人
- 来年卒業する人
- 社会人
などさまざま。
2. 各企業のプレゼン
まず参加企業が交代で企業紹介していきます。
すべての企業が、LGBTに関する取り組みを紹介したり、あるいはこれから一緒に取り組もうという姿勢を出していました。
企業によっては当事者の方も来ていたり、東京レインボープライドへの参加について話したりしていて、大変魅力的でした。
3. 採用担当者との座談会
合同説明が終わると、休憩をはさんで各企業の担当者との座談会が始まります。
就活生はいくつかのグループに分けられていて、担当者が各グループを回るという形でした。
とても近い距離で担当者の方のお話を聞いたり、質問ができました。
4. フリートーク
座談会が終わると、立食パーティーのような形式でフリートークの時間が始まりました。
「せっかくだし、採用担当の人にいろいろ聞いてみたいな」
そう考えた筆者は、
- 「どうして今の企業にいるんですか?」
- 「これからは転職も視野に入れた就職になると思うのですが、その際に何に気をつけたらよいですか?」
と何人かの担当者に聞いて回りました。
担当者の方々と近い距離で話を聞けるのは、このようなフリートーク形式だからこそ。
みなさん親身に助言や意見を言ってくださり、とてもためになりました。
「Real JobRainbow」に行ってみて
そうしてフリートークも終了して、「Real JobRainbow」はお開きとなりました。
駅に着いても、
「あれほど色んな企業がLGBTを含むダイバーシティに向けて努力しているんだ」
「自分が来年就活するときが少し楽しみかも」
とちょっと高揚気味でした(笑)
スーツを着ることに強い嫌悪感がある性別違和の友達や、セクシュアリティを受け入れてもらえないかもしれないと悩んでいる友達にも「Real JobRainbow」を紹介したいなと思えました。
ポイント
- 学生から社会人までの幅広い人がいる
- ほかの参加者とも談笑できる
- 様々なLGBTフレンドリーな企業の話が聞ける
- 採用担当者と近い距離で話せる
おわりに
第2回「Real JobRainbow」に参加して感じたのは、
- LGBTフレンドリーな企業は案外たくさんある
- だからこそ、セクシュアリティではなく「実力」や「やりたいこと」が重要になってくる
- LGBTフレンドリーのその先は、「普通」の就活と一緒
ということです。
「就活が迫っているけれど、自分らしく働きたい」、そんな人は「Real JobRainbow」を一度覗いてみてはいかがでしょうか?
※筆者が参加したのは、第2回「Real JobRainbow」です。そのため、今回の体験談で述べられたことは、ほかの回の「Real JobRainbow」と異なっている可能性があります。ご注意ください。