自分史と他己分析を組み合わせよう!【LGBT就活・転職ガイド 2-3】

ライター: JobRainbow編集部
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Step1 周りに意見を聞いてみよう

自分史が完成したら、周りの人に自分のことを尋ねてみましょう。他者の客観的な視点から自分を知ることを他己分析ともいいます。他己分析をすることで自分の思い込みや新しい個性を見つけることにもつながり、「社会における自己」がより明確になります。

また、採用担当者にどのような印象をもたれやすいか知るためにも、他者の自分に対する印象を知っておくことは重要です。人から聞いた話も自分史シートに書きくわえましょう。聞く際のポイントは次の2つです。

1. 自己分析を客観視してもらう

まず、家族・親戚・昔からの友人など、長期に渡って自分を見ていて、自分の変化を知っている人に、自己分析を見て(聞いて)もらいます。自分と相手の認識のあいだに共通点やギャップがあるか探りましょう。

  • モチベーショングラフの変化したタイミングで、周りからは自分がどう見えていたか聞く
  • 性格、長所、短所、印象に残っているエピソードを聞く
  • どんな時に成長を感じたか、どんな場面で活躍していたか、またその逆の場面も聞いてみる
  • (可能であれば)カミングアウトしている人・していない人の両方から聞く

短所などは相手が言い出しにくいこともあるかもしれないので、「就活・転職にプラスになる情報なので教えてほしい」と前置きをして尋ねます。たとえ、もらった意見が辛辣だったとしても、謙虚に耳を傾けてください。

モチベーショングラフの変化にセクシュアリティが関係している場合は、カミングアウトしていない相手に具体的に聞きにくいこともあるでしょう。その際は「この頃の自分ってどうだった?」などと質問すれば客観的な印象を知ることができます。

2.「第一印象」と「自己分析で導き出した自分」のギャップを知る

次に、自己分析をもとに導いた自分の特性が、第一印象ではどのように映るかを探ります。インターンシップなどで知り合った友人や、OP訪問で出会った社会人に尋ねてみるのも良いでしょう。話す前後の印象の変化も忘れずに聞いてください。

Step2 共通点とギャップを分析する

次に、自分史シートと照らし合わせて自分の認識と相手の認識に共通点やギャップがあるかを見比べてみましょう。

たとえば、自分の長所が誰とでも怖じけず会話できる「社交性」だと思っている場合。初対面の人から「話しやすい印象を持った」と聞くことができたら、自分の認識が独りよがりではないと分かり、説得力をもって他人に伝えられるでしょう。

一方で、自分では短所だと感じていた点が、人からみると長所だったというケースも。例えば、小学生時代の自分を「消極的」と捉えていたけれど、友達は「優しい」という好印象を抱いていた、と分かることもあります。

そのほかにも、カミングアウトしている人には「何にでも挑戦する明るいタイプ」と思われているのに対して、カミングアウトしていない人からは、「冷静・控えめ」と見られているという就活生が実際にいました。

とはいえ、安易に「カミングアウトをした方が良いんだ」と決めつける必要はありません。ここで大事なのは、自分らしく働くため、職場環境に求めるものや自分のやりがいを感じられる仕事探しの軸を一つずつ洗い出すことです。

POINT

  • 初対面や出会って間もない人の第一印象も貴重な情報となる
  • 自分の認識と他者の認識の共通点・ギャップを知ることで自己分析に磨きがかかる

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