弱みを強みに変える「ネガポジ変換法」とは?【LGBT就活・転職ガイド 2-4】
特徴のネガポジ変換
これまでの自己分析にもとづき、自分の長所と短所の両方を書き出してみましょう。人によっては欠点ばかりが目立ってしまうかもしれません。LGBTには、過去のトラウマから自信を失い、本来長所と言えるところを短所と考えてしまっている方もいます。
しかし、短所と長所は表裏一体。見方や場面を変えることで、好意的にとらえることができるのです。
就職活動や転職活動では自分の良さをアピールしなければいけません。ネガティブすぎる表現や感情はマイナスに働くため、以下の例を参考にしながら、 ポジティブな表現や感情に変換しましょう。
〈短所・長所のネガポジ変換例〉
飽きっぽい | チャレンジ精神がある 好奇心旺盛 新しいことに敏感 |
主体性がない | サポート力がある |
融通がきかない | 真面目 芯が通っている |
心配性 | リスクヘッジが得意 責任感がある |
人の意見に流されやすい | 協調性がある 共感力が高い 柔軟 |
わがまま | リーダーシップがある |
せっかち | 決断力がある スピード感がある |
のんき | 楽観的 ポジティブ思考 |
静か | 思慮深い 落ち着きがある |
臆病 | 慎重 |
エピソードのネガポジ変換
エピソードについても、さまざまなとらえ方ができます。例えば、くもり空を眺めて「晴れていなくて残念」と考えるか、「雨が降らなくてラッキー」と考えるかで、感じ方もずいぶん変わるでしょう。このとらえ方に注意すれば、面接官に与える印象も大きく変わるのです。
就活・転職の場面では、挫折や苦労といったマイナスな出来事を問われることも多くあります。求職者の考え方や成長性を確かめたいからです。ネガティブな質問こそ、その意図を把握し、ポジティブに受け答えることで、大きなアピールチャンスにもなるでしょう。普段からネガティブな経験をポジティブにとらえる癖をつけておくことをおすすめします。これは職務履歴書を書く際にも役立ちます。
〈体験のネガポジ変換例〉
不登校やいじめられた経験 | 人生について考えるきっかけになった。つらい人の気持ちに寄り添えるようになった。同じ境遇の人を助けたいと思うようになった。 |
上司からのパワハラ (*パワハラを受けたとはっきり伝えない) | 「ただ指示通りに動くのではなく、裁量を持って能動的に活躍したい」という考えを持つに至った。 |
Q. セクシュアリティを強みに変換することはできますか?
冒頭でも述べましたが、セクシュアリティと仕事の能力は直結しません。ですが、世の中には「LGBTはファッションセンスがある」などの色眼鏡があることは確かです。実際にゲイの就活生が「ゲイなので男女の気持ちがわかる」とアピールしてマーケティング会社で内定を獲得した例もあります。しかしながら、それがいくらポジティブなものだとしても、偏見であることは間違いありません。
おすすめは、セクシュアリティそのものではなく、LGBTだからこそ経験したことを強みとしてアピールすること。実際のストーリーを通じて自身の個性をポジティブに、説得力を持って伝えましょう。例えば、「LGBTゆえに悩んだ経験から、人の気持ちをおもんぱかるようになったり、自身の視点に固執せず、多角的に物事を考えるようになったりした」と言ったエピソードです。ネガポジ変換のテクニックは、志望動機や自己PRにも生かすことができます。
POINT
- 短所を意識的に長所としてとらえてみる
- ネガティブな経験やエピソードもポジティブにとらえてみる
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