職務履歴書の効果的な書き方とは?【LGBT就活・転職ガイド 5-7】

ライター: JobRainbow編集部
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過去の経歴を知ってもらうための書類

これまでどんな仕事をし、どんな経験を積んできたのかを端的に伝える役割を果たすのが、職務履歴書です。

中途採用では、スキル面でのマッチングがより重視されるため、キャリアの棚卸を行い、ニーズに合致した内容を作成することがポイントです。企業の視点に立ち、即戦力として活躍できる人材であることをアピールしやすい書類を作成しましょう。

書類のフォーマットや書き方に決まりはありませんが、「職務経歴書 テンプレ」と言ったワードで検索して自分にあったものを選んでください。基本の書き方についてはオンラインで良質な解説記事がたくさんあるので、そちらをチェックしましょう。ここでは職歴に不安がある方向けのテクニックを紹介します。

職歴に不安がある場合の書き方

ブランクがあったりと、職歴に自信がないと応募すること自体をためらってしまったり、転職理由があいまいになりやすい傾向にあります。だからと言って、嘘を書いてしまったり、空白期間を偽るのは後々とトラブルになるので絶対にやめましょう。

今回はLGBTの転職者向けに実際によく見る、ブランクの説明やネガティブな退職理由と転職理由をポジティブに見せるテクニックをお伝えします。すべてに共通するのは、前向きに、志望動機や入社意欲に繋げることです。

前職でうつ病になるなど、精神的に休息を入れたブランクの説明

最近ではうつ病に対して、理解ある会社も増えているので、必ずしも伝えること自体がマイナスになるわけではありません。まだ病状が安定していなかった場合は、再発する可能性も踏まえて、面接中に伝えておいた方が適切な配慮が受けれる可能性もあります。

ただ、ストレス耐性が低いと思われることも多いので、病状が安定していて仕事に影響ないなど、伝える必要ないと判断するのであれば、あえて明記しなくても良いでしょう。その際も半年以上のブランクは企業が気になるポイントなので、下記のような形でブランクを説明しましょう。

ブランクがある場合の説明方法
前職が多忙であったため、退職をしてから転職活動をはじめました。また自分自身のキャリアを真剣に見つめなおした結果、ブランク期間が長くなりました。この期間を通じて、自身の強みであるねばり強さを活かせる業界で働きたいという思いが強くなり、御社では顧客窓口に挑戦したいという意欲をもっています。

転職活動中にキャリアや将来について考えたことや、可能であれば勉強などをして高めたスキルについても言及できると良いでしょう。最後には志望動機につなげ、入社意欲の高さをアピールしてください。

退職理由・転職理由のネガポジ変換

添削前の転職理由
前職がLGBTに理解がなく、LGBTフレンドリーな御社を志望しました。

これでは「給料が高いから志望しました」というのとあまり変わりません。また採用担当からすると、現場でたまたま理解のない人が1人でもいた場合、「またすぐ辞められてしまうのではないか?」と思われてしまうかもしれません。自分の強みなどに結びつけて、自分ならではのストーリーで説明しましょう(→印象に残る志望動機と自己PRのつくり方)。

良い例)私は前の会社で〇〇という業務を行い、月間成績上位になることもありました。ただ、前職は個人主義が徹底しており、チームと連携しながら働きたいという気持ちが強まると同時に、私自身もカミングアウトできないことで、周囲との壁を作ってしまっていたことも事実です。自分の人生を見つめ直す中でも、次の職場では自分らしくパフォーマンス高く働くことで、チームで結果を出す仕事がしたいと御社を志望しました。

添削後の転職理由
私は前の会社で法人営業という業務を行い、月間成績上位になることもありました。ただ、前職は個人主義が徹底しており、チームと連携しながら働きたいという気持ちが強まると同時に、私自身もカミングアウトできないことで、周囲との壁をつくってしまっていたことも事実です。自分の人生を見つめ直す中でも、次の職場ではパフォーマンスを上げて自分らしく働くことで、チームで結果を出す仕事がしたいと思い、御社を志望しました。

最初に自身の成果をアピールしつつ、LGBTフレンドリーだからだけでなく、他の理由も交えるのがポイントです。自分らしく働くことで、パフォーマンスが上がった結果、企業の成果につなげていけることをアピールできます。

その他のネガポジ変換

上司からパワハラを受けていた場合
上司からの指示通りに動くのではなく、自発的に裁量をもって活躍したいと思い転職を希望するようになりました。

労働時間が長く、休日が少なかった場合
前職では月の残業時間が100時間を超え、業務の効率化や自己研磨に当てられる時間がまったくありませんでした。ただ仕事をこなすのではなく、自らのスキルアップにもっと時間をあて、さらに成長しながら企業や社会に貢献したいと思うようになり転職活動をはじめました。

3か月など短期間で退職した場合
前職では営業職を希望して入社しましたが、実際に配属されたのはカスタマーサポート部門でした。お客様と向き合い、ニーズを知る機会にはなりましたが、自身のこれまでの経験をフルに活かせないと上司に転属願を出しました。しかしながら、転属が難しいといわれ、退職いたしました。

未経験の転職は意欲とポテンシャルを示す

最近では、中途採用でも未経験者を採用する事例が増えています。ただし、前職から給料などの条件が下がる可能性があることは、視野に入れましょう。

また未経験者を求めている企業は「誰でもいい」と思っているわけでは決してありません。新卒採用と同じように、その人が未経験からでも成果を発揮する人材になれるポテンシャルをもっているかを重視しています。

新卒採用と異なり、卒業後の経歴も評価の対象に入ります。卒業後の経験を振り返り、転職目的と志望理由を明確にしてのぞみましょう。就業経験があまりない場合は、自己分析からはじめてください。

未経験からの転職理由を書くときのポイント

転職理由のNG例① 後ろ向きな姿勢
前職では結果を思うように出せなかったので転職したいと思っています。

前職で結果を出し、これ以上の伸びしろがないということでの転職なら、次の仕事でも活躍するイメージをもてます。しかし、前職の結果が中途半端なままでは、「どうせ転職しても同じ結果では?」と思われてしまいます。この場合は、前職で学んだ経験とスキルを活かせるという話につなげた方がよいです。

転職理由のNG例② 自分本位
就業経験があまりない(ひきこもり、フリーターなど)のでスキルアップしたいです。

スキルアップを目的とするのはよいですが、大切なのは、あなたがスキルアップをした結果、企業にどのような成果をもたらすことができるのかを伝えることです。「御社で営業という業務をこなしながら、スキルアップをし、お客様に喜ばれる仕事がしたい」など、しっかりと目的意識と入社意欲を示しましょう。

また、フリーターの場合、たとえばコンビニのアルバイトひとつとっても、接客スキルやバイト仲間とのコミュニケーション能力、時間通りの出勤などアピールできるところはたくさんあります。最初から「自分には誇れる経験がない」とネガティブに考えすぎず、これまでの経験をしっかりと棚卸ししましょう。

POINT

  • ブランクや退職・転職理由がネガティブな場合、嘘はつかずに、前向きな志望動機や入社意欲につなげて説明する
  • 未経験からの転職は、入社意欲とポテンシャルが決め手
  • 就業経験がなくてもバイト経験の棚卸しを行い、スキルアップ後にどのようにして企業に貢献するかという展望まで伝える

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