【職場でゲイをカミングアウトする本当の理由】〜悩んでいる時間を笑顔の時間に変えた〜社会人インタビュー
相手と仲良くなりたいけど、自分の「セクシュアリティ」が壁を作ってしまう。こんな思いをしたことはあるでしょうか。
「たとえ面白そうな環境があっても、自分がゲイであることがネックになり、踏み出すことができませんでした。」そう話すのは現在デザインの仕事をしているすぐるさんです。
すぐるさんは、以前の職場ではカミングアウトをしていませんでした。
周りの職場仲間は、すぐるさんがストレート(異性愛者)だと思っていたので、「結婚しないの?」「彼女はいないの?」などの質問をしてきました。その度に、自分を偽ることしかできなかったと言います。
そんなすぐるさんがJobRainbowを利用して、職場で自分を偽ることなく「笑顔の時間」を増やすことができた理由を聞いてきました。
「ヘテロセクシュアル」って何?〜「当たり前」なんかじゃないよ、異性愛!〜
【用語解説】ゲイとはどんなセクシュアリティ?【「ゲイだから」センスある?】
—現在のお仕事の魅力を教えてください。
私は、ウェブサイトやロゴなどのデザインをしているのですが、デザインは「整理整頓」みたいなもので、ぐちゃぐちゃな情報をキレイにしていくような感覚です。
また、自分なりのアレンジを加えることができるからこそ、完成した時の喜びは大きいです。
—転職した理由を教えてください。
自分の力を試したいと感じたからです。
前の会社はある程度規模が大きく、制作する分野も広かったのですが、何となく自分が埋もれてしまっていた感じがしました。
けれど、現在の会社はスタートアップで比較的小規模なので、自分の力を思う存分に発揮することができています。任せてもらえる仕事も多く、やりがいがありますね。
—今の職場でゲイであることをカミングアウトした理由は何ですか?
職場でのコミュニケーションを円滑にしたかったからです。
よく言われることですが、ゲイやレズビアンは自分からセクシュアリティを言わなければ大体周囲の人にはわかりませんし、言わないでおけば傷つくこともないかもしれません。
けれど、自分のセクシュアリティを相手に伝えることは、意外と職場での人間関係を築く上で大事な要素だったりします。
前の会社では、周囲からの反応の怖さもあり、自分から積極的にカミングアウトをしませんでした。
けれど、自分の中の「隠し事(ゲイであること)」が相手との間に壁として立ちふさがり、思うような会話ができなかったりしました。
例えば、職場の人との飲み会の席で、相手が自分に心を開いてくれた時、自分だけが何かを隠しているようで、罪悪感を感じました。本当は、もっと人対人で仲良くなりたいのに、自分のことを言えないことがもどかしいとも思いました。
「彼女いないの?」や「結婚しないの?」と聞かれることが多く、そのたびに言葉を濁していたのを思い出します。自分を出すことができないので、相手に「影」を感じさせてしまっていたかもしれないです。
「ゲイ」であることが、どこにでもつきまとっていたので、自分からカミングアウトをしました。
今の職場は、自分のセクシュアリティを気にしなくていい雰囲気なので、働きやすいです。
—現在の会社を選んだ理由を教えてください。
仕事内容に魅力を感じたのに加え、LGBTフレンドリーな会社だったので、私が持っている力を存分に発揮できる場であると感じたからです。
一緒に働く仲間は、様々なバックグラウンドを持った人がいます。もちろんLGBTに対しての偏見もないです。
今の職場では、多様性が進んでいるので、自分がゲイだということがちっぽけに感じてしまいます。
—LGBT当事者に向けて一言お願いします。
セクシュアリティを隠していたり、嘘をついている自分に対して「悔しい」と思う自分がいるはずです。
その悔しさを解消するためには、まず自分なりの方法を見つけることです。これは人それぞれでしょう。
私の場合は、それが「カミングアウト」でした。
まずは自分自身が自分のセクシュアリティを認めて、本当に信頼できると思う人にカミングアウトをすればいいと思います。
また、仕事をする上で、職場の雰囲気は大事な要素になってきます。ここなら自分を隠さず働ける、と感じる会社に出会えると苦しい思いをしないで済むかもしれません。
JobRainbowではすぐにLGBTフレンドリー企業を見つけることができます。また、就職活動中にそもそも自分のセクシュアリティについて考える必要もなければ、回答する必要もないのです。
悔しさを感じながら、迷ったり悩んでいる時間を、もっと他の楽しい時間に変えてみてください。
やりたいことに多くの時間を費やせたら、自分が笑っている時間がもっと増えるのではないでしょうか。
以前は、職場で思うようなコミュニケーションが取れず悩んでいたすぐるさん。何かあるたびに自分がゲイであることがネックになっていました。
すぐるさんはそのような状況から、「カミングアウト」という大きな一歩を踏み出したところから、人生が輝き始めました。
もちろん、カミングアウトはしなければいけないものではありません。ヘテロセクシュアルの人がわざわざ「自分は男/女が好きなんだ」と言わないのと同じです。
しかし、まだまだセクシュアルマイノリティに対しての認識が薄い会社もあります。そんな時に、自分のようなセクシュアリティもいるんだ、ということが発言できたらより風通しの良い環境に変わる可能性もあります。
現状から何か変化を起こすことは勇気がいることかもしれません。しかし、今モヤモヤした感情があるのなら、あなたにとって働きやすい環境をどうやったら作れるのか?を見つけられると、”自分”を助けることができるかもしれません。
みなさんも、すぐるさんのように苦しみを感じる時間を”笑っている時間”に変えることができたら素敵ですね。
自分らしく働ける職場を見つけたい方は、ぜひ一度JobRainbowをご利用ください。