「愛」は自由。LGBTの背中を押してくれる楽曲13選【日本&海外】
音楽には、様々なメッセージが込められている。
近年、芸能人や歌手が自身がLGBTであるとカミングアウトすることが増えてきたが、様々な「愛」の形をテーマにした歌は昔から存在している。
そこで今回のコラムでは、多様な「愛」の歌を日本のものから海外のものまで、新旧問わず紹介する。
このコラムを読めば、そして歌を聴けば、色んな「愛」の形を知ることが出来るかもしれない。また、自分と似た「愛」の価値観を持ったアーティストも、見つかるかもしれない。
【日本編】
1. 浜崎あゆみ – how beautiful you are
2012年にリリースされた、平成の歌姫浜崎あゆみの楽曲、how beautiful you are。聴き心地の良いゆったりとしたスローバラードだ。
今日も一日ありがとう その笑顔に助けられた
今日も一日ありがとう そうしてそこに居てくれて
相手がいてくれる、ただそれだけの幸せを歌ったこの曲。
また、
You don’t know You don’t know
How beautiful you are あなたが思うよりも
You don’t know You don’t know
How beautiful you are あなたはずっと美しいから
のように、愛の美しさを超えて、「愛する人自身」の美しさや尊さに気づいてほしい、という浜崎あゆみの思いが伝わってくる。
また、この曲のMVにはゲイカップルやレズビアンカップル(と思われるカップル)が登場する。歌詞の内容と相まって、LGBTの方々がそのままでいられるよう背中を押しているよう応援している曲に感じられる。
実際これは邪推というわけでもなく、セクシュアリティに関係なくすべての人々が自分らしくいられるための祭典「東京レインボープライド(通称TRP)」で2018年度のゲストアーティストを務めたのが、何を隠そう浜崎あゆみさんだ。
浜崎あゆみは、人生に悩んだ際新宿二丁目を訪れたことがあるそうで、その時以来新宿二丁目をホームのように感じているとのこと。
大切な人たちの背中を押したい、という思いが込められた曲だ。
2. 星野源 – Family Song
今や老若男女問わず抜群の知名度を誇る星野源。星野源の「Family Song」は、日本テレビ系列のドラマ「過保護のカホコ」の主題歌になったことでも知られている。「過保護のカホコ」というドラマ自体、娘に対して過剰な愛情を注ぐ親と、それに苦しむ主人公のすれ違いを描いた作品だが、この曲では今の“Family”を超えた、新たな“Family”のありかたにふれている。
家族やファミリーって、めちゃくちゃポピュラーな言葉じゃないですか。ちょっと普遍的すぎるというか。それをなんとなくの印象ではなく、この機会にちゃんと考えてみたくて。
そんななかで、前回の『恋』のときに題材にした恋愛と同じように、家族というものもどんどんかたちが変わってきていると思ったんです。恋愛のかたちが変わっていくのにしたがって、必然的に家族のかたちも変わってきますよね。これからは両親が同性の家族も増えてくるだろうし、そういう多様化のなかでちゃんとそれを受け止めるだけの器の大きい〈これからの歌〉をまたつくりたくて。もう血のつながりとか一緒に暮らしているかどうかとか、そもそも人間かどうかっていうのも関係ないんじゃないかって思えてきたんです。
そういうことを考えながら〈なにが家族なんだろう?〉って思ったとき、相手のことを心から無事であるように願ったり、少しでも幸せであるようにと、何の見返りも求めず思える、そういう関係を家族というのだろうと思って歌詞を書きました。
公式HP
出会いに意味などないけれど 血の色 形も違うけれど
いつまでも側にいることが できたらいいだろうな
そもそも、すべての人間は一人ひとり違う。
しかし、人はつい愛する相手に「自分と同じ」ことを求めてしまう。「自分と違う」と思った相手に対して、偏見を抱いてしまう人もしばしばいる。
でも、自分と相手が違ったっていいだろう。
あなたと私は、全然違う。好きだ。そばにいたい。それでいい。
愛をシンプルに、そして柔らかなサウンドで伝えなおしてくれる、Family Song。
落ち着きたいときについ聴きたくなる、そんな曲だ。
3. MACO – Sweet Memory
こちらは上の2曲とは異なり、失恋を歌った曲、いわゆる「失恋ソング」。
しかも、ただの失恋ソングではない。公式発表されているこのMVのあらすじを一部引用する。
加奈は気になっている男子・佐々野にどう告白するか迷っているという。
「普通に好きですでいいんじゃないの?」加奈にアドバイスする亜希。でも亜希には加奈に伝えられない思いがあった……
告白に成功する加奈。亜希は2人を応援し、2人の邪魔にならないよう1人で絵を描く時間が増えていく。
そんなある日、佐々野が亜希のもとへやってきて突然キスをする。佐々野は亜希のことが気になっているという。それを知った加奈は、怒りながら泣きながら亜希を責める。「佐々野のことが好きなの?答えて!」
「私が好きだったのは・・・」。亜希は最後まで本当の気持ちを加奈に伝えられない。
公式YouTube
このMVで描かれているのは、女性から女性に対しての片想い。しかも、亜希はそれを自分で「いけない気持ち」だと思い込み苦しんでしまう。
壊れるほどに愛してるけど これから先も二人は友達
出会わなければ良かったなんて 言えない… 好きだよ my baby
いつか結ばれる願いは夢の中
友達以上も恋人にもなれないから…
ah I love you
切なく訴えかけるMACOの歌声に、胸の奥がキリキリと痛む。
「自分らしく生きる」ことを責める必要なんてないのに、思わず責めてしまう。そんな人にこそ、ぜひ聴いてほしい曲だ。
4. 神聖かまってちゃん – ズッ友
奇抜なバンド名とメディアでの突拍子もない言動が話題にもなった、ポップなサウンドが人気のロックバンド、神聖かまってちゃん。
この曲「ズッ友」では、「男」「女」を超越した、「人」と「人」の友情とも愛情ともつかないような、そんな結びつきが歌われている。
たまに歌えばいいのかな 君に出会ったんだ
白目に咲いた物語 2人だけになりたい
激しくキスしたら ズッこけていったんだ
あやとりする君と 絡まる鏡の中で
ボーカル、「の子」の素朴な歌声に乗って紡がれる世界は、どこか懐かしい愛情を思い出させてくれる。
このMVを監督した山戸結希さんは、以下のように述べている。
日本を代表するふたりの美少年を迎えて、”男と女”でも、そして”男と男”や”女と女”でもない、未分化の真っ白な心のままで駆け出す、青春の一ページの物語となりました。
日本独自のセクシャル/ジェンダー変遷を遂げて来た「BL」や「百合」、また「男の娘」文化などのエッセンスも散りばめながら、その先をめがけて走って行く、「男」にも「女」にもなれやしない桜色のふたりが、自分らしく生きたいと願う、全ての人の背中を押しますように。
公式YouTube
「男」「女」にとらわれない「愛」そのものを描き出したこの曲。
ぜひ一度聴いてみてはいかがだろうか。
5. 槇原敬之 – どんなときも。
「どんなときも。」はマッキーこと槇原敬之の代表曲ともいえる、恋愛応援ソング。
「好き」に悩むすべての人々を、甘い中に芯のある槇原敬之ならではの声で、力強く応援してくれる。
どんなときも どんなときも
僕が僕らしくあるために
「好きなものは好き!」と
言えるきもち抱きしめてたい
どんなときもどんなときも
迷い探し続ける日々が
答えになること僕は知ってるから
「好き」と「自分らしさ」は表裏一体。どんな人でも、「好き」に悩むことはあるだろう。
でも、自分らしくあるために、「好き」を貫いてほしい。そんな槇原さんの思いが、ひしひしと伝わってくる。日本を代表する名曲ではないだろうか。
6. SKI-HI – I Think,I Sing,I Say feat. Reddy
AAAのメンバーとして活動しながら、SKI-HI名義でソロアーティストとしても活躍している日高光啓。
この曲はSKY-HIとして韓国のラッパーReddyさんとコラボした楽曲だ。
アメリカンとソングライト チャイニーズの奴がギターでRide On
イスラムのファンにツイートで対応アレイコム お粗末なGoogle翻訳もご愛嬌
リベラルの奴とランチする 保守の奴とディナー笑うアンチズム
ゲイの作る服を羽織りバイと夜遊び 喧嘩もあった過去にすぐに仲直り
Ain’t no one like you それぞれのスタイル
アホにバカにインテリ、芸能、ブサイク
俺の友達に唯一ないのはヘイトクライム
I think, I sing, I say
ま、ともかく愛し合ってたいしね
どうやらこの世界は君が思っているより優しい
I think, I sing, I say
明日も捨てたもんじゃないぜ
この曲がテーマとしているのは、愛の形だけではない。宗教や政治思想、国籍……ダイバーシティを語るうえで、それ抜きでは語れないものばかり。実際、この曲自体が国を越えたコラボレーションとなっている。
多様性を実現するうえで欠かせない、互いの個性の尊重。互いの個性を尊重してこそ、自分の思いを自由に発信できる世界になる。2017年に『キョウボウザイ』を発表したことでも話題となったSKY-HIだが、恐れず政治的なメッセージを込めた楽曲を発表した背景には、こうした考えがあったのではないか。
7. Enjoy Music Club – 夏の魔法
あまり激しくない、ゆったりとした曲調のラップが人気のENJOY MUSIC CLUB。
この「夏の魔法」では、MVにゲイカップルのデートや日々の暮らしの様子が、変に過剰な演出をされることもなく、自然に描かれている。
君とふたり パラソルの下 甘い夢を見た
ifとifばっかの夏だった
暑さが通り過ぎゆく Summer Magic
なんかセクシーな夜の香り 涼しい顔もそろそろ限界
まどろむ空気が 君の輪郭 ぼやかす ごまかす 嘘ついた
別れ際 意味深な ことば 点と点が線になり 伏線回収
「また来週ね」哀愁漂う 最終列車 発車
日常的な「愛」と同様に、「愛」にはいつか訪れてしまう「愛」の終わり。ゆったりとしたテンポとは裏腹に、切ない歌詞が胸を打つ。
悲しいことに、HIP-HOPの音楽界では、LGBTはマイナスなものとして扱われていた。しかし近年の楽曲には、異性愛主義的な考えから解放されるべきだ、というメッセージが込められているものが数多く存在する。
今後、そういったメッセージの込められた曲はふえていくかもしれない。
8. Link – RYUCHELL
モデル・タレントとして活躍するりゅうちぇる。RYUCHELL名義でアーティスト活動もしている。
バカ馬鹿ばっか 言われてばっかで
「普通」のほうがいいのかと 悩んでたけど
ありのままの自分を選び 僕は愛を見つけたんだ
「ありのままの自分」で愛を貫く姿勢の尊さを伝えるこの曲。りゅうちぇるはTOKYO RAINBOW PRIDE 2019のスペシャルライブにも出演し、アライであることを表明している。
しかし、この曲は「LGBTだけ」に対してのメッセージを込めたわけではない。
かつて、自身が我が子に「リンク」と名付けたことに対し、「キラキラネームだ」などのバッシングが殺到したりゅうちぇる。この曲は、社会からの批判を踏まえ、しかし我が子への愛を誠心誠意伝える曲にもなっている。
9. あなたに出会わなければ〜夏雪冬花〜 – Aimer
芯のある透き通った声でファンの多いシンガー、Aimer。
TVアニメ「夏雪ランデブー」の主題歌でもあるこの曲だが、霊と人間の三角関係を描くアニメの内容に対して、MVでは女子生徒に恋をする女子生徒が描かれている。
I gave you everything. You gave me anything?
ずっといつまででも
You’re everything I’m still waiting.
愛しててもいい 真冬に咲いた花のようないまは儚い記憶でも
あなたに出会わなければ こんなに寂しくて涙が止まらない夜はなかった……
それでもあなたに送りたい ただ、「愛されていてね…」と
包まれてた はじめて笑えた夜の わたしのように
愛はときに、痛みを伴う。好きであるがゆえに、好きであったがゆえに胸が痛む、そんな思いをこの曲では切ないメロディーに乗せて歌いあげている。
恋愛とは何か、執着と愛は何が違うのか考えさせる「夏雪ランデブー」はアニメ・漫画ともに人気のため、ぜひあわせてご覧いただきたい。
さぁ、ここからは海外編。
様々な「愛」を歌った楽曲があるのは、日本だけではない。
【海外編】
1. Lady Gaga – Hair
レディーガガといえば、来日した際の奇抜なファッションがたびたびニュースで話題になる海外アーティスト、という印象が強いだろう。
実は、彼女はバイセクシュアルを公言しており、多様なセクシュアリティに対して偏見のない世界を実現するべく活動している。
この曲は、いじめが原因で自殺してしまったゲイのジェイミー君に向けて歌われた。いじめられた経験があるレディーガガだからこそ、自分らしくいられずに死を選んでしまった少年の苦しみが、痛いほどわかったのではないだろうか。
自分らしくいられない人々の苦しみ、自分らしくいたいという願い。
「Hair」では、これらの思いをたしかな歌唱力で歌い上げている。
I just wanna be myself and I want you to love me for who I am
I just wanna be myself and I want you to know I am my hair
私はただ私でいたいだけ。そして、私はあなたに愛してもらいたいの、私が誰であろうと。
私はただ私でいたいだけ。そして、私はあなたに知っててもらいたいの、「私の髪」が私自身だって
「ありたい自分の姿」を「Hair」とたとえる詩的なセンスもさることながら、重量感がある歌声に乗って、私たちの心にガガさんの思いが肉薄してくるような気がする。
2. MACKLEMORE & RYAN LEWIS – SAME LOVE feat. MARY LAMBERT
マックルモア&ライアン・ルイスは、2014年にグラミー最優秀新人賞を受賞したラップユニット。現在は解散し、マックルモアがソロ活動を続けている。
ヒップホップで同性愛をテーマとした楽曲は非常に数が少なく、そのストレートな歌詞に思わず心がつかまれてしまう。
Till the day that my uncles can be united by law
Kids are walking ’round the hallway plagued by pain in their heart
A world so hateful some would rather die than be who they are
ゲイの叔父さんたちの結婚が 法律でちゃんと認められなきゃ
若いヤツらは今だって 心に傷を抱えて生きている
世の中のひどい扱いのせいで 本当の自分でいるくらいなら 死んだ方がマシなんて考えてる
Strip away the fear
Underneath it’s all the same love
About time that we raised up
恐怖心を捨ててしまえば
その下には少しも変わらない 愛する思いが隠れてる
そろそろ声を上げようぜ
書いている私自身、普段英語詞のラップは敬遠しがちなのだが、この歌詞のまっすぐさには、思わず耳を傾けざるを得なかった。
ぶっきらぼうなようでいて、実は丁寧な言葉選びで、すべての人の「愛」を肯定し、背中を押してくれる。そんな、洗練されていながらもどこか不器用であたたかい曲だ。
3. Sara Bareilles – Brave
アメリカビルボードのPop 100チャートで1位を獲得したこともある実力派シンガーソングライター、サラ・バレリス。
彼女の楽曲は、勇気の出ない人の背中をしっかりと押そうとしていることがよくわかる、メッセージ性の強いものとなっている。
Say what you wanna say
And let the words fall out
Honestly I wanna see you be brave
言いたいことを言って
全部吐き出して
はっきり言って、私はあなたの勇敢な姿が見たい
Innocence, your history of silence
Won’t do you any good
Did you think it would?
Let your words be anything but empty
Why don’t you tell them the truth?
純真、沈黙の歴史
いいことなんて何も無いでしょう
いいと思っていた?
あなたの言葉を、意味あるものにして
なぜ真実を伝えないの?
かっこいい、と真っ先に思った。
背中を押す、というよりも、崖の上から引っ張り上げてくれるような強さを、歌詞とその凛とした歌声から感じる。
同じフレーズの繰り返しが多く、洋楽をあまり聴かない人にも聴きやすい曲となっているので、洋楽入門としてもぜひすすめたい。
4. Holland – Neverland
同性愛に対しての偏見が強いと言われることがしばしばある韓国。
その韓国で初めてゲイをカミングアウトしてデビューした男性アイドルが、ホランド。
“今まで聞いてきた言葉 聞きたくなくても繰り返された言葉
もう聞かなくていいよ そんな気がするんだ
僕の手を掴んでくれる? 外に出て
虹を探して飛ぶんだ 僕は君の恋人になれるよ
でも気にしないで 僕はネバーランドなんだ
君は気にしてない 僕はネバーランドなんだ
でも気にしないで 僕はネバーランドなんだ”
MVでは、淡い青空の下で、男性と仲睦まじく過ごすホランド。しかしこの曲は、さわやかなMVの印象とは少し違った内容。
「聞きたくないけど繰り返される言葉」など、愛の妨げとなるものから解放されるためにネバーランドでの愛を誓うという、切ないストーリー。しかし、自分自身の愛を信じ、愛する人とともに進もう、という力強さもある。
歌うアーティストのバックグラウンドが合わさることで、音楽のメッセージ性は何層にもなります。
5. KingPrincess – 1950
耳にしみるハスキーボイス。弱冠19歳ながら多彩な楽器を使いこなすアーティストとして知られる、キング・プリンセスのデビュー曲。キング・プリンセスは、インタビューにて、自分の人生における報われない恋物語としてこの曲を書いた、と発言している。
「自分の曲は女性形で書こうって。そういう部分を隠すことは、私にとって何の意味もないから。自分を愛するため、そしてムカつくことを乗り越えるためにそうすることが必要だった。そこに正直でなきゃいけない。」
レズビアンであることをカミングアウトし、女性名詞を用いて女性への愛をストレートに歌っている。
I hope that you’re happy with me in your life
I hope that you won’t slip away in the night
私と一緒に生きるあなたが、どうか幸せでありますように
あなたが夜 私のもとから消えてしまいませんように
So bold, make them know that you’re with me
Stone cold, will you miss me?
だからさ、あなたは私と一緒にいるんだって他の人にわからせちゃおうよ
ねぇ、私のこと恋しく思ってくれてる?
6. Sam Smith – Stay With Me
Stay With Me。一緒にいて。切なく、透き通るような声で紡がれるのは、一夜限りの愛。
サム・スミスはかつてグラミー賞4冠に輝いたこともあり、この曲をリリースした後自身がゲイであることをカミングアウトした。
Guess it’s true, I’m not good at a one-night stand
But I still need love ’cause I’m just a man
These nights never seem to go to plan
I don’t want you to leave, will you hold my hand?
たぶんそう、一夜限りの関係なんて僕には向いてない
でも僕はまだ愛が必要だ だってただの男だから
こんな夜を重ねたってどうにもならないだろうに
君にいなくなって欲しくないんだ、手を握っていてくれないか?
Oh, won’t you stay with me?
‘Cause you’re all I need
This ain’t love it’s clear to see
But darling, stay with me
ねえ、傍にいてくれないか?
だって、君は僕の全てだから
こんなの愛じゃないって、わかりきってる
でも愛しい人よ、傍にいてくれよ
愛には色々な形がある。たとえ一夜限りだとしても、それを「愛」と呼んで何がいけないだろうか。
また、この曲は和田アキ子さんがカバーしたことでも知られている。
芯のあるのびやかな和田アキ子の声では、また違った印象となる。サム・スミスさんの声が「心に染みわたっていく声」だとしたら、和田さんの声は「心に響く声」と言えるかもしれない。
アマチュアの方の楽曲も知りたい方へ
音楽は何もプロだけのものではない。
2010年から毎年、6月~7月頃に開催されるプレリュードでは、主に関東で活動しているLGBT音楽サークルによる演奏や合唱が楽しめ、「愛」をテーマにした楽曲も数多く取り扱われている。
2018年にも開催されたこのプレリュード。気になる方はプレリュード公式HPをチェックしてほしい。出演団体の詳細もこちらからチェックできる。
おわりに
日本だけでなく、海外にもたくさんある、多様な「愛」を歌った曲。
音楽の力は偉大で、聴いている人の心にまで、そのメッセージがしみ込んでくる。
自分の「愛」の形に悩む方、そして、「愛」の悩みを友人や家族に相談された方は、これらの曲を聴いてみてはいかがだろうか。
ここで紹介した曲が、そしてこのコラム自体が、「愛」に悩む誰かの背中を押せることを祈っている。
キング・プリンセスさんをはじめとするLGBTをカミングアウトした有名人についてもっと知りたい方は、LGBTを公表している有名人まとめ 日本&海外も要チェック。
参考文献
- http://www.hoshinogen.com/special/familysong/
- https://i-d.vice.com/jp/article/vbxw4j/you-probably-know-her-debut-single-1950-now-get-to-know-king-princess
- 週刊女性2018年5月29日号