LGBTを公表している有名人まとめ 日本&海外【2024年7月 更新】
日本・海外には、カミングアウトして活躍するLGBTの芸能人が多数います。
カミングアウトする方の中には「より多くの人たちが自分らしく、自由に暮らせる社会への第一歩として自分もカミングアウトした」という方もいらっしゃいます。
そこで今回は、カミングアウトしている日本・海外の有名人をセクシュアリティごとにまとめてみました。
少しでもLGBTの仲間たちが、この記事を見て「ひとりじゃない」と思ってくれますように。
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- ゲイの有名人(日本)
- レズビアンの有名人(日本)
- バイセクシュアルの有名人(日本)
- トランスジェンダーの有名人(日本)
- パンセクシュアルの有名人(日本)
- クエスチョニングの有名人(日本)
- アセクシュアルの有名人(日本)
- 上記に当てはまらないセクシュアリティの有名人(日本)
- LGBTアライの有名人(日本)
- ゲイの有名人(海外)
- レズビアンの有名人(海外)
- バイセクシュアルの有名人(海外)
- おわりに
ゲイの有名人(日本)
1. 橋口亮輔
木村多江、リリー・フランキー主演の「ぐるりのこと。」の映画監督。オープンリーゲイを自称しています。
日本映画優秀賞・最優秀脚本賞も受賞した経験のある、国内で大変評価の高い監督です。
ゲイがテーマの映画『渚のシンドバッド』や『ハッシュ!』も手掛けており、LGBT映画についての対談(橋口亮輔 × 田亀源五郎スペシャル対談!「LGBTと映画」を語る)も公開されています。
2. ロバート・キャンベル
東京大学名誉教授の日本文学研究者である、ロバート・キャンベルさん。国文学研究資料館長も務めており、テレビやラジオではコメンテーターとして出演したり、新聞や雑誌のコラム連載、書評など、多くのメディアで活躍しています。
2018年の8月14日、LGBTを巡る議員の発言について自身が同性愛者だとカミングアウトした上で批判し、話題となりました。彼のブログでは「20年近く同性である一人のパートナーと日々を共にしてきた」と明らかにして、日本社会におけるLGBTの扱いについて、自身の経験と持論を語りました。
3. マツコ・デラックス
今やテレビをつけたら必ずと言って良いほど姿を見るタレント、マツコ・デラックスさん。ゲイ雑誌の編集者として働いていた過去を持ち、LGBTの芸能人として最初に名前が浮かんだ人も多いと思います。
セクシュアルマイノリティの定義に詳しい方の中には、「女装しているならば広義のトランスジェンダーに含まれるのでは?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、著書『マツ☆キヨ』(新潮社)で自身をゲイだと言っていることから、今回はゲイの有名人としてご紹介します。
4. 三ツ矢雄二
キテレツ大百科のトンガリやタッチの上杉達也などを演じたことで知られる、声優の三ツ矢雄二さん。今やその明るいキャラクターゆえにバラエティ番組でも活躍しています。
三ツ矢さんは自身を「グレーゾーン」と評してきましたが、それは会社で働く兄に迷惑がかからないように配慮してきたからであり、実際自分がゲイであるという自覚が高校時代からあった、と2017年1月12日放送のテレビ東京系列「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」で初めてカミングアウトしました。
5. ぺえ
カリスマアパレルショップ店員としてテレビに登場し、今はタレントとして活躍しているぺえさん。
ぺえさんは、2017年に「解決!ナイナイアンサー」という番組の企画で里帰りし、両親にカミングアウトしたことでカミングアウトしたいけどできない方々に大きな勇気をくれました。(参考:“新世代オネエ”ぺえ、両親へカミングアウトの瞬間に「号泣」の声殺到 母の複雑な本音も…「慎平らしく生きて」)
カミングアウトについてのぺえさんの考えを知りたい方はこちら!
6. へえ(齋藤平七)
ぺえさんの同居人として話題となった「美容系YouTuber」のへえさんは、2017年にゲイであることをカミングアウト。へえさんは、カミングアウトして芸能界で活躍するぺえさんを見て、自分自身もカミングアウトするに至ったそうです。
7. kemio
2013年頃から、動画サイト「Vine」で「女子高生あるある」などの動画投稿を始めたことにより話題になり、今ではYoutuberやタレントとしても活躍しています。若い世代から絶大な人気を誇るkemioさんですが、自身のエッセイ『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』や、Twitterでゲイであることをカミングアウトしていました。
このツイートは反響が大きく、様々な共感や賛同の声が寄せられていました。
8.與真司郎
人気パフォーマンスグループ「AAA」のメンバーである與真司郎さんは、2023年7月に自身がゲイであることをカミングアウトしました。
與真司郎さんがカミングアウトしたことをきっかけに、「異性が好きなことを前提とした今までのインタビューってどんな気持ちだったんだろう?」など、SNS上では改めてメディアのあり方が問われています。
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レズビアンの有名人(日本)
1. 一之瀬文香
グラビアアイドルとして活躍している一之瀬さんですが、2009年に週刊誌『FLASH』のインタビューでレズビアンであることをカミングアウトしました。
ダンサーの杉森茜さんと2015年に同性結婚式を挙げ、その結婚を含めた自身の半生を描いた自叙伝『ビアン婚。』を出版したことでも知られています。杉森さんとは2017年に破局したそうです。
2. AyaBambi
Aya SatoさんとBanbiさんの2人で構成されたダンスユニット。紅白では、椎名林檎のバックダンサーとして出演したり、マドンナと共に『リビング フォー ラブ』のダンスも披露しました。
また、「左右対称」「流麗感」を軸にした強烈に印象に残るパフォーマンスは世界中から指示を受けています。
同性パートナーとして結婚式をあげるなど、先駆的に行動する彼女たちは世界中に勇気をあたえてくれました。
現在は解散し、それぞれソロで活躍中です。
3. 滝沢ななえ
元バレーボール選手の滝沢ななえさん。美人すぎるバレー選手とよばれて一躍脚光をあびました。
自身がレズビアンだと気づいたのは、20代のころ。バラエティ番組で同性パートナーと交際していることを発表し、レズビアンであると告白されました。
現在はバレーボールのコーチとして活躍されています。
4. 牧村朝子
タレントや文筆家として活躍し、「まきむぅ」の愛称で知られる牧村朝子さん。レズビアンであることをカミングアウトしています。2013年には、『百合のリアル』という本を発売し、同性婚が合法化されているフランスでパートナーの女性と結婚しました。まきむぅさんは、性自認は女性ですが、学生時代、女性が女性を愛するには男役をしなければならないと考えていたことから、男装をしていたそうです。今では「女らしさ」「男らしさ」に縛られず、「自分らしく」生きるまきむぅさん。LGBTに関する様々な活動を行っています。
5.吉川美冴貴(SHISHAMO)
2010年から活動を始め、2017年には「明日も」でNHK紅白歌合戦にも出場したスリーピースガールズバンドSHISHAMO。そのドラムを務める吉川美冴貴さんは、2024年7月14日に同性パートナーシップを宣誓したことを明らかにしました。
この度私吉川美冴貴は、かねてよりお付き合いしていた女性の方とパートナーシップの宣誓を行いました!👏👏👏
(SHIHSAMO 公式Xより引用)
嬉しいことは2倍に、そして悲しいことは半分こにしながら彼女とこれから2人で手を取り合って人生を歩んでいきます!
そしていつか、結婚できる日が来たらもっともっと嬉しいです!
私自身は以前と変わらず、これからもSHISHAMOのドラマーとして邁進していくので、皆さんどうか応援よろしくお願いします!
バイセクシュアルの有名人(日本)
1. 最上もが
でんぱ組inc.の元紫担当メンバー、最上もがさんは、自身の公式ブログやバラエティ番組でバイセクシャルであることを公表しました。
10代の頃から自分が女性への恋愛感情を抱いていることに気づき、女性芸能人に対して恋をしたこともあるそうです。
2. カズレーザー
お笑いコンビ、メイプル超合金のボケ担当。金髪に赤い服という奇抜なファッション、同志社大学を卒業する頭脳、そして歯に衣着せぬ物言いで、クイズ番組をはじめ様々なジャンルの番組から引っ張りだこの芸人ですね。
芸能界に登場した当初からバイセクシュアルを公言しており、男性なら京本政樹さん、女性なら天海祐希さんのような、きれいな顔立ちの人が好きだ、と語っています。
3. 壇蜜
教員免許を持っており、グラビアアイドルやホステスなど多岐にわたる経歴を持つ壇蜜さん。知性を感じさせる振る舞いから、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍していますね。
2012年9月、週刊プレイボーイNEWSのインタビューで、自身がバイセクシュアルであることを公言しましたが、男性よりも女性の方が好きな時もあれば、女性よりも男性の方が好きな時もあるらしく、その好みは流動的なようです。
4. 池添俊亮
ファッション誌やファッションショー、ミュージックビデオなどに出演し、若い世代から人気を集めていた池添さん。フジテレビ系列で放送されていた『テラスハウスOPENING NEW DOORS』に出演したことにより、話題になりました。
軽井沢での男女6人の共同生活をドキュメンタリーで映しだした当番組で、池添さんは「バイセクシュアル」であることをカミングアウトしていました。現在は、テラスハウスを卒業している池添さんですが、LGBTに関する活動を行ったり、SNSで発信したりしています。
トランスジェンダーの有名人(日本)
トランスジェンダーとは?【性同一性障害との違いも詳しく解説(当事者監修/2021年最新版)】
1. はるな愛
モノマネ芸人や鉄板焼き屋の経営者、さらにはミスインターナショナルクイーンのチャンピオンなど、分野に縛られない活躍を見せる、はるな愛さん。
はるな愛さんは、物心ついたときから自身の性に違和感があったと語っており、男性戸籍として生まれ性自認は女性というトランスジェンダーです。自身の経験をもとに、精力的にセクシュアルマイノリティを支援するはるな愛さんの姿勢は、本当に素敵ですね。
2. KABA.ちゃん(椛島一華)
KABA.ちゃんといえば、SMAP「世界に一つだけの花」の振り付けを担当した一流ダンサーとして知られています。彼女は男性戸籍として生まれ、女性自認を持つというトランスジェンダーでした。
ですが、2016年に性別適合手術・声帯手術を受け、それに伴い戸籍上の性も女性に変更し、現在は「椛島一華」という名前で人生を歩んでいます。
3. GENKING
タレントや美容家として知られるGENKINGさんは、2015年3月、日本テレビ系列の番組「行列のできる法律相談所」で、ゲイであることをカミングアウトしました。
しかしその後、化粧品SK-Ⅱのキャンペーン動画で自身がトランスジェンダー(MtF)であると発表。GENKINGさんと言えば、Instagramで性同一性障害の診断書の写真を投稿したことでも話題になりました。
4. 中村中
シンガーソングライターや舞台で活躍する役者として活動を続けている、中村中さん。
小学5年生の頃、同級生に自分が男性を好きであると告白し、20歳になってから母親に女性として生きたいことをカミングアウトした、とOUT IN JAPANのHPで述べています。芸能界でカミングアウトしたのは、メジャーデビュー後の2006年で、公式サイトにてトランスジェンダー(MtF)を告白しました。
5. 西原さつき
西原さつきさんは、女優・タレントとしてマルチに活躍しており、「さつきぽん」の愛称で親しまれています。それだけでなく、「女の子らしくなりたい」全ての人を対象としたレッスンスクール「乙女塾」を運営しています。
6. サリー楓
慶應義塾大学の大学院で建築・デザイン戦略を学んでいたサリー楓さん。現在は日研設計に勤務しており、ニュース番組「ABEMAヒルズ」ではコメンテーターとして活躍しています。
先述の「乙女塾」の卒業生で、モデルとして活躍しているだけでなく、ミス・インターナショナルクイーンジャパン2019にも出場。彼女が主演を務める映画『息子のままで、女子になる』は2021年6月に公開されました。
7. SECRET GUYZ
スターダスト所属、日本初のFtMユニットとして有名になったSECRET GUYZ。自分たちのことを「オニイ」と呼び、LGBTに関する正しい理解を広める活動をしていました。メンバーは池田タイキ、吉原シュート、諭吉の3名で、全員トランスジェンダー(FtM)であることを公言しています。
現在は解散していますが、吉原シュートさんはソロライブを開催したり、諭吉さんも吉本坂46のオーディションにてファイナリストになったりと、各々が自身の決めた道で活躍しています。
パンセクシュアルの有名人(日本)
アメコミ映画『デッドプール』の主人公がパンセクシュアルだとニュースになって有名になった「パンセクシュアル」。
相手を好きになる際に、その相手の性別を条件とせず愛する人のことを指します。
パンセクシュアルとは?【バイセクシュアル・ポリセクシュアルとどう違う?】
1. 村主章枝
冬季オリンピックや世界選手権で優秀な成績を収めてきた、フィギュアスケーターの村主章枝さんは、2016年6月にテレビ番組でバイセクシュアルであることをカミングアウトした、とされています。
しかし、その番組や発言内容をよく見てみると、「なんでみんな男女にこだわるのかな」「性別はこだわらない」と、そもそも好きになるにあたり性別を条件としていないことから、今回はパンセクシュアルの芸能人としてご紹介させていただきます。
2.勝間和代
マッキンゼー、JPモルガンといった名だたる企業でキャリアを積み、3人の子を持つワーキングマザーとして知られる勝間和代さん。2回離婚を経験している勝間さんですが、2018年5月28日に増原裕子さんと交際・同棲していることをインターネット上でカミングアウトしました。
しかし2019年11月11日、ブログにて増原さんとの破局を発表。その際、自分がパンセクシュアルであることをカミングアウトしました。
「これまでのひろこさんとのパートナーシップに対し、みなさまの理解と応援には感謝しかありません。不安いっぱいでカミングアウトしたときに、どれだけみなさまの声に助けられたことでしょう。そして、関係性を継続出来なかったことに自分の未熟さを感じています。
勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ
残念なお知らせでしたが、次の恋愛もパートナーシップもあきらめていませんので、またみなさまに楽しい姿を見せられる日がきっとあると思っています。
パンセクシャルな私ですから、チャンスに溢れているはずです。」
3.リナ・サワヤマ
日本生まれのリナ・サワヤマさんは、イギリスを中心に活躍するアーティストです。
セクシュアリティや人種による差別を受けたこともあるリナ・サワヤマさんがLGBTQの友人に捧げた『Chosen Family』は、東京五輪の閉幕式でも流れ話題となりました。
なお、『Chosen Family』は、エルトン・ジョンさんを迎えたスペシャルバージョンも公開されています。
クエスチョニングの有名人(日本)
クエスチョニングとは、自身のセクシュアリティについて悩んでいたり、模索中であったり、意図的に定義しない状態を指します。
セクシュアルマイノリティを表現するとき、”LGBT”でなく”LGBTQ+”と表すことがありますが、このQはQuestioning(クエスチョニング)とQueer(クィア)というセクシュアリティを表す言葉の頭文字をとっています。
LGBTQ+のQって何?~実はよく知らないクエスチョニング・クィア~
【用語解説】LGBTQとは?LGBTQIAとは?【自分の性がきっと見つかる!】
りんごちゃん
りんごちゃんは、武田鉄矢や大友康平さんのモノマネを得意とするモノマネタレントです。りんごちゃんはインタビューにて自らの性別を規定していないことを明かしています。
「Yahoo!さんで“りんごちゃん”ってやると、本当に次には“性別”とか、性別がいつもくっついている。そんなにみんな気になるんだと思っているんですけど、私はみなさんが思う通りで良くて。概念がなくて、メイクとかおしゃれが好きな女の子に見えたらそれで良くて、おっさんだと思えばそれでも良くて、そういう形になっております」
マイナビニュース
アセクシュアルの有名人(日本)
アセクシュアルは、他者に対して性的な感情を抱かないセクシュアリティです。
よく似た概念としてアロマンティックが挙げられますが、こちらは他者に対して「恋愛感情を」抱かないセクシュアリティであり、アセクシュアルとは異なります。
しかし、日本では概念が浸透しきっておらず、一部ではアロマンティック・アセクシュアルがまとめて「アセクシュアル」と呼ばれることもあります。
アロマンティックとは?【恋愛感情と性的欲求】
アセクシュアル(エイセクシュアル)とは?【恋愛はしない?】
1. 中山咲月
2011年、ティーン雑誌『ピチレモン』の専属モデルとしてデビューし、現在では、メディアでも活躍している中山咲月さん。中山さんは自身のセクシュアリティについて、ブログで、戸籍上の性別は女性、容姿や服装は男性的なものを好み、無性愛であることを語っています。
性別やセクシュアリティに捉われず、「中山咲月」として認識してほしいという中山さん。性別の「らしさ」に縛られないありのままの中山さんの表現をしています。
2. なかけん
Youtuberとして活躍している中村健さん、通称なかけんさん。なかけんさんは自身のチャンネルで、他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないアロマンティック・アセクシュアルであることをカミングアウトし、自身の恋愛観について語っています。
アセクシュアルであり、枠に捉われない独自のセクシュアリティを語るなかけんさんの動画も必見です。
上記に当てはまらないセクシュアリティの有名人(日本)
1. 井手上漠
第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場し、DDセルフプロデュース賞を受賞。『行列のできる法律相談事務所』出演により大きな話題を集めた井手上漠さん。性自認や性的指向(どの性を好きになるか)について多くは語っていませんが、自身を「男性/女性」と定義せず(ノンバイナリー)性別よりも「自分らしさ」や「ありのままの自分」を大切にしていることがわかります。
2. 西村宏堂
西村宏堂さんは、「ハイヒールをはいたお坊さん」としても知られるメイクアップアーティスト。
「私は男でも女でもあるし、男でも女でもない」と語る西村さんですが、セクシュアリティは明言していません。
西村さんは、高校卒業後アメリカに渡り、ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、メイクアップアーティストになりました。僧侶になったのは、2015年から。
僧侶 × メイクアップアーティスト × LGBTQ
世の中の「普通」「常識」に苦しんできた西村さんは、どのようにこんな唯一無二の道を歩み、「私が好きな私」になれたのでしょうか。
エッセイ『正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ』では、西村さんの想い、人生が赤裸々に語られています。
「私の人生なんだから、私が納得する生き方を選んでいくの。
性別だって、私が決める。」
「自分が好きになれる自分」に、変わりたい。そんなあなたにこそ、読んでいただきたいです。
3. 宇多田ヒカル
宇多田ヒカルさんは、言わずと知れた国民的シンガーソングライター。instagramの投稿で“Miss/Mrs/Ms”のどれを使えばいいか悩む、といった悩みを打ち明けており、6月26日、インスタライブにて男性とも女性とも定義しない「ノンバイナリー」であることをカミングアウトしました。
LGBTアライの有名人(日本)
ここではLGBTアライの有名人を紹介します。アライとは、LGBT当事者たちに共感し、寄り添いたいと思う人たちのことを指します。
1. りゅうちぇる
タレントやモデルとして活躍するりゅうちぇるさん。個性的な表現で話題を呼び、今では様々なバラエティ番組に出演しています。
りゅうちぇるさんは4月29日に代々木公園で行われた「東京レインボープライド」に出演し、ライブを行いました。
りゅうちぇるさんは、恋愛対象は女性で性自認は男性。可愛いものが好きでメイクもしています。学生時代には人との「違い」をからかわれたり、家族や友人にも味方がいなかったりして、自分のことを嫌いになってしまったこともあったそうです。今は、自分らしい表現をして、自分のことが好きになったと語るりゅうちぇるさん。「東京レインボープライド」では、「どんなかたちであれ、どんな色であれ、全ての愛は美しいんだよ、ということを伝えたい。」と訴えていました。
2. 浜崎あゆみ
歌手として絶大な人気を誇る浜崎あゆみさんは、デビュー当時、新宿二丁目によく通っていたといいます。辛いときや嬉しいときを二丁目の仲間と共にしてきたそうです。
浜崎あゆみさんが歌う『how beautiful you are』は、ありのままの自分を認めて、美しさに気づいてほしいというメッセージが込められた歌。MVにはゲイの男性も登場していて、人種や性別を超えた愛が描かれています。
「東京レインボープライド」での浜崎あゆみさんの言葉はこちら
ゲイの有名人(海外)
1. マット・ボマー
海外ドラマ『ホワイトカラー』の主演をつとめて一躍日本にも広まった彼は、ゲイをカミングアウトしています。3人の子どもを同性パートナーと育てている姿がたびたびスクープされています。
マット・ボマーの情報はこちらからチェックできます!
2. イアン・ソープ
イアン・ソープさんは、オーストラリア史上最年少の15歳で水泳男子代表に選ばれた競泳選手です。そんな彼は、2014年、テレビ番組でゲイをカミングアウト。それと同時に、うつ病と闘ってきたことも明らかにしました。
3. ティム・クック
AppleのCEOを務めるティム・クックさん。2014年の10月末にゲイをカミングアウトしました。彼は、カミングアウト前にもWall Street Journalにゲイ差別禁止法案を支持するコラムを寄稿したことでも知られています。(参考:Appleのティム・クックCEO、ゲイ差別禁止法案支持を求めWSJに寄稿)
4. ウェントワース・ミラー
日本でも大人気のドラマ『プリズン・ブレイク』で主役を演じた、実力派俳優ウェントワース・ミラー。ゲイであることが悩みであった15歳のころには何度も自殺を試みたことがあったそうです。(参考:ゲイをカミングアウトした「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラー、複数回の自殺未遂を告白)
初のカミングアウトは、Human Rights Campaignでのものでした。
5.エルトン・ジョン
エルトン・ジョンさんは、イギリスのシンガーシングライターです。2019年に公開された映画『ロケットマン』はエルトン・ジョンさんの半生を描いており、日本でも高い評価を得ています。
「LGBTQ+コミュニティのレジェンド」とも呼ばれるエルトン・ジョンさんは、2005年から市民パートナーシップを結んでいたデヴィット・ファーニッシュさんと2014年に結婚しました。
6. マーク・ジェイコブズ
ファッションブランド「MARC JACOBS」の創立者であるマーク・ジェイコブズさんはゲイであることをオープンにしています。
2019年には、キャンドルブランド「Get Lit」のファウンダーでもあるモデルのチャーリー・デフランチェスコさんと結婚しています。
レズビアンの有名人(海外)
1. キングプリンセス(KingPrincess)
LGBTの気持ちをつづった『1950』で一躍大ヒットとなったレズビアンのシンガーソングライター。アメリカのLGBTの若者のロールモデルになっています。
KingPrincessの情報は、こちらから見れます!
2. ケイト・マッキノン
『ゴーストバスターズ(2016)』の主演メンバーの一人。コメディ俳優として海外でも高く評価されています。
彼女はずっとオープンレズビアンですが、子どもから「レズビアンなんですか?」という問い合わせが届き、「隠しているつもりはなかったが、伝わっていなかったのか……」と改めて番組内でカミングアウトしました。
バイセクシュアルの有名人(海外)
1. カーラ・デルヴィーニュ
バイセクシュアルとして、これまでにも数々の熱愛報道をされています。ジョニー・デップの元妻アンバー・ハードや、マイケル・ジャクソンの娘のパリス・ジャクソンの名前も。
シャネルのモデルとしても活躍しており、女優としては『アンナ・カレーニナ(2012)』に映画デビューし、『スーサイド・スクワッド(2016)』にも出演していました。
カーラ・デルヴィーニュはこちらのタンブラーでも積極的に情報を発信しています。
2. トーベ・ヤンソン
『ムーミン』の作家。バイセクシュアルで、同性パートナーがいたことを公表しています。
世界的に愛され、こどもたちに伝えられてきた物語の生みの親が公表していたことは、とても勇気づけられる気もちがします!
おわりに
セクシュアリティは、一度決めてしまったら、決められたら、ずっとそれでいなければいけないわけではありません。
何かがきっかけで変わることは、誰にでも起こりうるんです。
例えば、ある女性タレントが「女性とお付き合いしていたことがあります」とテレビで発言し、それがインターネット上で「女性タレント〇〇、バイセクシュアルであることをカミングアウト!」と取り上げられることがあります。
ですが、本当にその「女性タレント」はバイセクシュアルなのでしょうか。
実は、以前は性自認が男性だったとしたら……? そのタレントは、トランスジェンダーのヘテロセクシュアル(異性愛者)だった、ということになります。
実は、性的指向が女性から男性になったとしたら……? そのタレントは、レズビアンからヘテロセクシュアルになった、ということになります。
実は、好きになる相手の性別をそもそも気にしないのだとしたら……? そのタレントは、パンセクシュアルということになります。
このように、セクシュアリティはひとつの事実だけから推理・判断できるものではないですし、また、変わるかもしれないものなんです。
LGBTという言葉がよく使われるようになった今だからこそ、多様性をより尊重するために、一人ひとりの性に丁寧に向き合える社会になったら素敵だとJobRainbowは考えています。