「LGBTフレンドリー」の、その先へ。『クレサガ』立ち上げをリードした浅井さんが語る、これからの組織づくりと求める人材【株式会社テクロスホールディングス インタビュー vol.4】

ライター: JobRainbow編集部
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『クレイヴ・サーガ』を通じて、ゲイ向けソーシャルゲームという市場に挑戦してきた株式会社テクロスホールディングス

その『クレイヴ・サーガ』の立ち上げを主導した浅井さんが見据えているのは、ひとつのタイトルの成功だけではありません。

ゲイ向けエンターテインメントを継続的に生み出す組織をつくること。そして、自分以外にもディレクターやプロデューサーとして市場を切り拓ける人材を育てていくこと。

今回は、今後の事業展望や、JobRainbowを通じて入社したUさん(vol.1に登場)・Iさん(vol.2に登場)との出会いを踏まえながら、浅井さんが考える「これから一緒に働きたい人」について伺いました。

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クレサガの先にある、次のタイトルへ

−今後の展望について教えてください。

浅井さん:クレサガは、ゲイ向けソーシャルゲームを大きな規模で展開するという意味では、一つの目標を達成できたタイトルだと思っています。

ただ、今後のことを考えると、これからの採用についてはクレサガだけに人が欲しいというより、その先のタイトルや新しいブランドづくりに向けて組織を強くしていきたいという気持ちがあります。

クレサガよりもパワーアップしたタイトルを作っていきたい。さらに、ソーシャルゲーム以外の形でも、ゲイに向けたエンターテインメントを作っていきたい。そのためには、自分一人が手を動かして作るだけでは限界があります。

自分以外にも、ゲイ向けコンテンツのディレクションやプロデュースができる人を増やしていきたいんです。

−組織づくりという点では、どんなことを重視していますか?

浅井さん:これまでは、自分自身が手を動かして作ってきた部分も大きかったと思います。しかし今後、ビジネスを広げたり、タイトルを増やしたりしていくには、次の世代を育てていく必要があります。

ゲイ向けの市場を理解し、その市場に合ったプロダクトを作る。そして、それをビジネスとして成立させる。そういうことができるクリエイターやプランナー、ディレクターを増やしていきたいです。

ゲイ向けコンテンツは、単に「当事者だから分かる」だけでは作れません。もちろん当事者としての感覚は大切です。でも、それだけではなく、お客様が何を求めているのか、どのように届ければ喜んでもらえるのか、どうすれば継続的なビジネスになるのか。そこまで考えられる人が必要になってきます。

Uさん・Iさんとの出会いが、組織に新しい視点をもたらした

−JobRainbowを通じて入社されたUさん、Iさんについては、どのように感じていますか?

浅井さん:二人とも、自分とは違う好みや考え方を持っているところが、とても良いと思っています。

ゲイ向けコンテンツといっても、好みは本当に人それぞれです。自分が好きなもの、自分が当たり前だと思っているものだけで作っていると、どうしても視野が狭くなる。

でも、UさんやIさんのように、自分とは違う感性を持つメンバーが増えることで、自分の中にある「ゲイ向けコンテンツとはこういうものだ」という常識の外側から、アイデアやアプローチが出てくるようになります。それは、今の組織にとってすごく良い流れだと感じています。

−Iさんは、浅井さんとの面接について「評価される場ではなく、お互いを理解する時間だった」と話していました。面接ではどのようなことを大切にしていますか?

浅井さん:面接で見たいのは、こちらが用意した正解を答えられるかどうかではありません。その人が何を好きで、何を作りたいと思っていて、どんな価値観を持っているのか。そこを知りたいと思っています。

もちろんスキルや経験も大切です。でも、特にゲイ向けエンターテインメントを作るうえでは、「なぜこの仕事をしたいのか」「どんなものを届けたいのか」という部分がとても重要です。だから、面接では一方的に評価するというより、お互いを理解する時間にしたいと思っています。

飾らずに話してくれた方が、その人の本当の魅力も見えますし、会社との相性も分かるんです。

「LGBTQ+フレンドリー」はゴールではない

−JobRainbowの読者には、LGBTQ+フレンドリーな会社を探している方も多いと思います。

浅井さん:LGBTQ+当事者にとって、働きやすい会社を選ぶことはとても大切です。

セクシュアルマイノリティとして働く中で、偏見や無意識の差別にまったく触れずに生きてきた人は、ほとんどいないと思います。だから「ここなら安心して働けそうだ」「ここなら息がしやすそうだ」という視点で会社を選ぶことは、当然あると思いますし、それは大事なことです。

ただ、それだけがゴールになってしまうと、どこかで限界が来るのではないかとも思っています。

「LGBTQ+に優しい会社だから」「ゲイを受け入れてくれる会社だから」…、それだけで働き続けるのではなく、その先で自分は何をしたいのか。どんな仕事をしたいのか。どんなエンターテインメントを作りたいのか。そこまで考えてほしいんです。

−具体的には、どのような人と一緒に働きたいですか?

浅井さん:やりたいことがある人です。そして、そのやりたいことが組織の方向性と合っていて、さらにビジネスとして成功させるところまで考えられる人。そういう人が、これからの組織では重要になると思っています。

「こういうキャラクターを作りたい」「こういう物語を届けたい」「こういうゲイ向けエンタメを広げたい」そういう想いは大切です。でも、ビジネスとしてやっていく以上、それをどうお客様に届けるのか、どう収益につなげるのか、どう継続して楽しんでもらうのかまで考えなければいけません。

好きなものを作るだけではなく、好きなものを市場に届け、続けられる形にする。そこに挑戦したい人と働きたいですね。

「自分を受け入れてくれるからここで働く」だけではなく、「自分はここで何を実現したいのか」「この会社でどんな仕事をしたいのか」「この組織の中で、自分の強みをどう活かせるのか」そこまで考えたうえで、企業と求職者がマッチングできると、お互いにとって幸せな出会いになると思います。

当事者性と、多様な視点の両方が必要

−ゲイ向けコンテンツを作る組織として、当事者性はどのように捉えていますか?

浅井さん:ゲイ向けのビジネスを作る以上、ある程度ゲイであることが前提になる場面はあります。当事者だから分かる感覚や、当事者だからこそ持てる違和感は大切にしていきたい。

ただ、組織全員が同じ考え方である必要はありません。むしろ、同じ「ゲイ」という属性の中でも、好みや価値観は大きく違います。だからこそ、多様な視点が必要です。

UさんやIさんのように、自分とは違う好みや経験を持つ人がいることで、作品づくりに幅が出ます。それぞれの違いを持ち寄りながら、最大公約数を探っていく。そのプロセスが、より多くのお客様に届くコンテンツづくりにつながると思っています。

−多様な意見を取り入れる一方で、最終判断の難しさもありそうです。

浅井さん:そこは常に難しいです。一つのシナリオでも、「こういう展開が好き」という人もいれば、「それはつらい」と感じる人もいます。キャラクターの見せ方も、好みが大きく分かれます。

だから、いろいろな意見を吸い上げることはとても大事です。ただ、すべての意見を完全に反映することはできません。時間もコストも限られていますし、最終的にはビジネスとして成立させなければいけない。

お客様に喜んでもらうことと、売上を作ること。理想を追うことと、現実的に届けること。そのバランスを取りながら、判断し続けるのがプロデューサーの仕事だと思っています。

だからこそ、これから一緒に働く人にも、自分の想いだけでなく、ビジネスとしての視点を持っていてほしいですね。

これからの仲間へ

−最後に、これから応募を考えている方へメッセージをお願いします。

浅井さん:LGBTQ+フレンドリーな環境を求めることは、決して間違いではありません。安心して働けることは、とても大切です。でも、もしその先に「作りたいもの」や「実現したいこと」があるなら、ぜひそこまで言葉にしてほしい!それが面接のコツですね。

ゲイだからこそ作りたいものがある。自分の経験があるからこそ届けたいものがある。そういう想いを持っている人と、一緒に新しいエンターテインメントを作っていきたいと思っています。

私たちは、ただ受け入れるだけの組織ではなく、何かを実現するための組織でありたい。だからこそ、「自分はここで何をしたいのか」を持っている人と出会いたいと思っています。

編集後記

浅井さんのお話で印象的だったのは、「LGBTQ+フレンドリーは大切。でも、それだけではゴールではない」という視点でした。

働きやすい環境があること。自分を隠さずにいられること。それはもちろん大切です。

しかし、その先に「何をつくりたいのか」「何を実現したいのか」があるからこそ、仕事はより深く、面白くなる。

『クレイヴ・サーガ』の先にある新しい挑戦は、当事者性とビジネス、感性と戦略、その両方を持った仲間とともに広がっていくのだと思います。

浅井さんの想いに共感したあなた。ぜひ『クレイヴ・サーガ』を作る1人になってみませんか?

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