「仲間と一緒に挑戦できる場所——丸源ラーメン幸手店から見える物語コーポレーションの文化」

- 連載第一回:「自分が幸せになるための仕事」——物語コーポレーションが考える、誰もが“自分らしさ”を表現できる働き方
- 連載第二回:「自分らしく働ける場所に出会うまで——トランスジェンダー当事者・稲垣さんが歩んできた道」
「自分らしく働く」とは何か?飲食業界のD&I推進の前線を走る株式会社物語コーポレーションで、その答えのヒントを探るインタビュー企画。
第三回となる今回は、前回ご登場いただいた丸源ラーメン 幸手店の稲垣店長に加え、大村副店長にもご参加いただき、現場で働く社員の声をお届けします。
異なる経歴を歩んできた二人がタッグを組み目指すのは、年齢も性別も国籍も関係なく、誰もが安心して笑い合える店舗。その対話から浮かび上がるのは、物語コーポレーションの文化の根幹にある“人を活かす力”です。
『飲食って体力が必要そう』『家庭と両立できるのかな?』——そんな不安を抱く方こそ、このインタビューで物語コーポレーションの魅力を知ってください。
物語コーポレーションの“人”に惚れて正社員に!
―ここからは大村副店長にもはいっていただき、実際の働き方についてもお伺いしていきます。大村さん、自己紹介をお願いできますか?
大村さん(以下、敬称略):はい。私は主婦として家庭と両立しながら、この幸手店で働いています。もともとは「パートナー」と呼ばれるアルバイト(以下、パートナー)として同じ物語コーポレーションのブランドの一つ「ゆず庵」で働いていたんです。それも含めると8年ぐらい物語コーポレーションでお世話になっていますね。ホール、キッチンと様々なことをやらせていただいて、店長も経験しました。
最初は子育ての合間に働こうと思って始めたんですが、現場のやりがいや人との出会いが楽しくて。次第に「もっと責任を持ってやりたい」と考えるようになり今年の2月から地域限定社員として、働いています。
―正社員になられる前から、店長もされていた…?
大村:物語コーポレーションではパートナーでも店長になれるんです。物語コーポレーションでは「丸源ラーメン」「ゆず庵」「焼肉きんぐ」…などブランドごとに事業部が分かれており、正社員になれば別の事業部の皆さんとも関われるかもしれないと思い、入社を決めました。
―実際、パートナーの時と正社員になってからでは、働き方はいかがですか?
大村:社員になって本当に良かったです。パートナーの時は9時~5時勤務で固定されていて、深夜帯の勤務はやったことがありませんでした。今はいろんな時間帯で働いけるので、関わる人もすごく増えましたし、できることも増えました。それがすごく嬉しいですね。家族もフォローしてくれるようになって、家族の家事スキルも上がりました(笑)

―中途採用で初めから正社員として入社された稲垣店長とは異なるキャリアパスを経て、今この幸手店で一緒に働いているんですね。
稲垣さん(以下、敬称略):はい。性格も違うんですが、だからこそ良いコンビなんだと思います。大村には現場を支えるリーダー的な立場を担ってもらっています。
大村:私は勢いで突っ走るところがあるので、そんなときは稲垣が冷静にまとめてくれる。逆に稲垣が悩んでいるときは、私が「大丈夫、大丈夫!」って背中を押す。そんな関係です。
職場の雰囲気、働きやすさって?
―幸手店にはお二人のほかに、どんな方々が働いているのでしょうか?
大村:学生アルバイトから主婦、外国籍のスタッフ、障害のある方まで、本当に多様です。男女比でいえば女性が7〜8割くらい。年齢も高校生から60代まで幅広くて、まるで大家族みたいです。
稲垣:新しく入ったスタッフが最初は緊張していても、気づけば自然に笑っているんですよね。「笑って」と言わなくても笑顔が出る。誰かが困っていたら「大丈夫?」と声をかけて自然に助け合う。そんな空気が幸手店の魅力です。
大村:特に学生の子たちは学校や家庭で悩みを抱えていることもあるけど、このお店に来ると安心できるって言ってくれるのが嬉しいです。働きながら「ここで自分も成長できる」と感じてもらえるのは、副店長としてやりがいを感じる瞬間ですね。
―職場自体が「安心できる居場所」になっているんですね。多様なスタッフが働く中で、シフトや働き方はどうなっているのでしょうか?
稲垣:学生さんはテスト期間や部活の大会に合わせて休みを取りたいですし、主婦の方は家族の予定に合わせたい。だから僕らは「みんなが無理なく続けられる」ことを第一に考えてシフトを組んでいます。
大村:私は地域限定社員という働き方を選んでいるので、転勤はありません。家庭を大事にしながら、同時に責任のある仕事にも挑戦できる。子育て中でもキャリアを諦めなくていい制度があるのは、本当にありがたいです。
稲垣:飲食業って「休めない」「働き方が大変」というイメージがあるかもしれませんが、物語コーポレーションは違うんです。ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が用意されているから、長く続けられる。だからこそスタッフも安心して頑張れるんだと思います。

―お二人とも社歴が長いので、仰る「働きやすさ」に説得力がありますね。働きやすさについて、ラーメン屋さんというとスープの寸胴鍋など重いものを扱うというイメージがあるのですが、体力的に不安な方でも働けるのでしょうか?
稲垣:確かにスープの仕込みは大きな寸胴を扱うので体力勝負の部分はあります。うちの店でも深夜帯の方は仕込みがメインで、寸胴や具材の補充などをします。だからこそ「重いものは必ず二人以上で運ぶ」というルールを徹底していて、持ち方についても負担が減る持ち方の指導を必ず受けてもらいます。筋力ではなくテコで持ち上げるなど、足腰に負担がかからないようにしているので、高齢のスタッフや小柄な女性のかたも多く勤務していますよ。
大村:障害のあるスタッフで筋力が弱い方も働いています。その場合は「丼ぶりは1枚ずつでOK」「これ以上は絶対持たない」とルールを決めて無理をさせない。時間がかかってもいい、怪我防止を優先する。それでみんな安心して働けています。キッチンもホールも「どうやったらやりやすいか」を常に考えてくれる環境なので、非力な方でも安心して働けると思います。
社内ポータルがつなぐ全国の仲間たち
―先ほど大村さんから「別の事業部の皆さんとも関わっていきたいという思いがあって、入社しました」と伺いましたが、全国に店舗がある状態でどうやって他の店舗の方とコミュニケーションをとっているのですか?
稲垣:物語コーポレーションには独自の社内ポータルがあって、そこでコミュニケーションを行います。なので、物理的な距離や階層的な距離が全くないんですよ! 例えば誕生日になると社長や事業部長から直接メッセージが届きます。現場で働いていても「ちゃんと自分を見てもらえている」と実感できる瞬間です。
大村:私も最初は「え、社長から!?」とびっくりしました。現場にいてもトップの考えや想いが伝わってくるし、こちらから発信するとすぐに反応をもらえる。距離を感じさせないのがすごいところです。
私は物語コーポレーションで働く前にも2か所ぐらい飲食店で働いていたのですが、エリアマネージャーとか、事業部長とか、社長はどんな人なのか? 顔や名前もわからない、ということも多いじゃないですか。
でも物語コーポレーションではエリアマネージャーも、事業部長も社長も、ポータルで様々なことを発信してくださるので、とてもよく「知っている」んです。さらに、その方の発信に自分がコメントを残すこともできるし、逆に自分が発信すると、いろんなところから反響が返ってきて、役職や事業部を問わず繋がりがいっぱいできる。毎日全国から何十件もいろんな発信があって、それをきっかけに繋がれるってすごいことだな、と思っています。
稲垣:本当に。他店舗の社員とポータルを通じてつながれるのは働くうえで大きな強みですね。「うちではこう工夫しているよ」と情報交換できるし、「頑張ってるね」と励まし合える。店舗を超えて仲が良いんです。大村さんも、僕が入社した当初に会いに来てくださって…。ポータルで知って、リアルで会いに行くということが物語コーポレーションではよくあります。

大村:稲垣さんに会いに行ったときは、もうそのまんまです。ポータルで発信している人のまんま。(笑)だから、会った時もすぐに分かって「初めまして」っていう感じではなく、昔からの知り合いのようにコミュニケーションできました。この会社は「人を大切にする」文化が根付いていて、だからこそ店舗を越えて自然に支え合えるんだと思います。
やりがい、そしてこれからのキャリアビジョンとは?
―お二人が働いていて一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?
稲垣:やっぱりスタッフの成長を見られることです。最初は注文を取るのも緊張していた子が、堂々と笑顔で接客できるようになったときは、本当に嬉しいですし、自分ももっと頑張ろうと思えます。
大村:私は「ここで働けてよかった」とスタッフに言ってもらえる瞬間ですね。
今回、ネパール出身の方を2人採用したんですが、最初は「え、大丈夫かな、初めてだし…」って思っていたんです。けれども、店舗のみんなもすんなり受け入れてくれて、お二人もすぐに馴染んでくれて。今、数ヶ月働いてくれていますが、とてもいきいきしています。新人の子が最初の不安を乗り越えて楽しそうに働いている姿を見ると、この職場を守りたいと思えますね。
稲垣:そうですね。みんなで話し合いながらお店を作っていくことも大きなやりがいです。「Smile&Sexy」という理念を現場で形にできたと感じられるとき、「この仕事をしていてよかった」と心から思えます。
このお店では自分が店長だったこともありダイバーシティ推進に力を入れて店舗づくりを進めてきましたが、ゆくゆくは他の店舗でも会社の発信している理念をもっと浸透・体現させてききたいなという思いがあります。
全ての店舗で障害のある方、ルーツが外国にある方、セクシュアルマイノリティの方、女性…。多様な人が交わり合って自分らしく働ける会社にもっともっとしていきたですね。
大村:私は将来的に「とびっきりの笑顔と心からの元気事業部」を作りたいです(笑)。自由に夢を語れるのが物語コーポレーションの良さ。その言える環境が素晴らしいと思うんです。だから、言ったら実現できるような、もっと若い人たちにチャンスを広げる仕事がしたい。
私のようにパートナーから社員になる人も多いので、「自分もやれる」と思える環境をつくりたいんですよ。現場で頑張る姿を見ていると、本当に宝物みたいな人材がたくさんいるので、それを広められるようなことに関わっていきたいですね。

―すてきなキャリアビジョンありがとうございます! 最後に、応募を迷っている方に向けてメッセージをお願いします。
稲垣:就職活動って本当に孤独で、行き場がなくて、何をしたらいいか分からない人が多いと思います。僕自身もそうでした。でも物語コーポレーションは、そうした人に手を差し伸べてくれる会社です。
特にセクシュアリティや生い立ちで悩んでいる人に伝えたい。開示しづらいことがあるのは当然です。でも物語コーポレーションには声を受け止めてくれる文化があります。入り口で拒絶されることもないし、入ってから必ず「自分の居場所」が見つかる。拠り所ができる。だから、迷っているならぜひ応募してみてほしいです。
大村:飲食の仕事は大変なこともあります。でも、その分仲間と笑い合える喜びがあります。「人と一緒に頑張るのが好き」という人なら、きっと楽しく働けます。ぜひ私たちと一緒に挑戦してみませんか?
―お二人とも、貴重なお話ありがとうございました!
仲間と一緒に悩み、笑い合い、支え合う。その積み重ねが『ここで働けてよかった』という実感につながる——。
稲垣さんと大村さんの言葉からは、飲食業の大変さを超えてなお、この仕事を続けたいと思える理由が伝わってきました。
物語コーポレーションには、誰もが自分らしく輝ける舞台があります。ぜひここで、あなた自身のキャリアの物語を始めてみませんか?
▼株式会社物語コーポレーションの企業情報
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