セクシュアリティのスタンスを考えよう!【LGBT就活・転職ガイド 2-5】

ライター: JobRainbow編集部
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Step1 オープン/クローズドのメリットとデメリットを考える

LGBTにとって、面接を受ける際にカミングアウトをするのか、職場でオープンに働くのかは悩みどころです。自己分析の結果を振り返りながら、就活・転職中や入社後にセクシュアリティをオープンにした場合とクローズドにした場合のメリット・デメリットを照らし合わせて、自分にとってどちらが良いか考えてみましょう。一人ひとり最適解が違うため、しっかりと考え判断することが大事です。

〈就活・転職中〉

○オープンのメリット
・LGBT関連の活動や自身の体験を正直に話せる
・LGBTに関する質問がしやすくなり、会社のLGBTに対する考え方や理解度、取り組みを知りやすくなる
○オープンのデメリット
・理解のない企業だった場合、仕事の話ではなくLGBTの話に寄ったり、低評価につながったりする恐れがある
アウティングのリスクがある
○クローズドのメリット
・LGBTの理解や知識の乏しい企業に、変わった印象を与える必要がない
・本来、就活・転職とは関係のないセクシュアリティについての質問を避けられる
・入社後の様子を見て、カミングアウトするかどうか決められる
○クローズドのデメリット
・エントリーシートや面接でつじつまが合わなくなる恐れがある
・面接官に嘘をついていると思われる可能性がある
性自認にあった服装や身なりをしにくい(トランスジェンダー

〈入社後〉

○オープンのメリット
・隠すことに神経を使わず、本業に力を発揮でき、人間関係が円滑になる
・LGBTに関連した相談がしやすくなる
・性自認にあった設備を利用しやすくなる(トランスジェンダー)
○オープンのデメリット
・知らぬ間に噂になるなどアウティングのリスクがある
・からかいやいじめなど、人間関係の摩擦が生まれる可能性がある
○クローズドのメリット
・LGBTの理解や知識の乏しい職場に、変わった印象を与える心配がない
・プライベートを必要以上に知られない
・職場の様子を見て、カミングアウトするかどうか決められる
○クローズドのデメリット
・「彼女/彼氏いるの?」といった異性愛者前提の話題を振られる可能性がある(レズビアンゲイバイセクシュアル
・性自認にあった設備を使用できない
・性自認にあった服装や身なりをしにくい

Step2 自分はどのようにありたいかを考えつつ、現実もみる

カミングアウトのタイミングは、就活中、内定後、入社後、いつでも問題ありません。「オープンにして働きたい」という明確な意思をもたない、もしくは悩んでいる場合、カミングアウトせずに選考を受けて入社後に様子をみてから決めることもできます。

また、インターン中にオープン・クローズドの両方も試したり、就活・転職活動中に企業によってカミングアウトするかしないか分けてみたりするのもおすすめです。

一番後悔しやすいのは、カミングアウトするかどうかを決めておかなかったために、モヤモヤしたまま時間が過ぎたり、場に流されて伝えたりするパターン。オープン/クローズドのどちらかのスタンスを推奨する訳ではありませんが、「オープンにして働きやすくなった」「パフォーマンスが向上した」という事例も多くあります。

なので、はじめからオープンにする選択肢を排除せず、キャリアプラン、ライフプランをふまえ、広い視野をもって考えてみてください。

POINT

  • オープン/クローズドのメリットとデメリットを比較して考える
  • オープン/クローズドの判断は自分自身でする

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