【気になる】レズビアンカップルの生活って?
最近、同性婚についてメディアにとりあげられることが増えてきましたが、「そもそも同性のカップルって日本にいるの?」「どんな生活をしているのかな」と思う方もいらっしゃると思います。
日本には同性愛者であることをカミングアウトしている有名人が少なく、そのため同性カップルの存在が認識されないことが多いと感じます。しかし、もちろん日本でも多くの同性カップルが生活しているんですよ!
今回はレズビアン(性自認が女性で、性的指向も女性である人)のカップルに焦点を当てて、レズビアンカップルならではの悩みや生活の様子を見ていきましょう!
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レズビアンを公言している有名人
1. ジョディ・フォスター
映画「羊たちの沈黙」などに出演し、様々な賞を取られているジョディ・フォスターさんですが、2013年に行われたゴールデン・グローブ賞の授賞式で、自身がレズビアンであることを公表しました。(参考:ジョディ・フォスター 勇気あるカミングアウト(2013年))
その後、フォトグラファーで女優のアレクサンドラ・ヘディンソンさんとの交際を開始し、わずか1年半後に同性婚をしました。(参考:ELLE『ジョディ・フォスターが結婚!』)
現在は2人の息子さんとともに、家族4人で暮らしているそうです。
2. ケイト・マッキノン
(画像:XX factor “When Did You First Fall in Love With Kate McKinnon?” より引用)
ケイト・マッキノンは、ヒラリー・クリントンのモノマネで知られるコメディアンでありながら映画ゴーストバスターズに出演しており、コメディアンとしてのトーク力と見た目の美しさで人気が急上昇しています。彼女はレズビアンであることを当初から公言し、数々のバラエティ番組で自身の経験を語っています。
「幼い頃に見ていた映画に出演していた女優を好きになったことで、自分がレズビアンだと気がついた」ことや、自身が「一度も男性と交際したことがない、100%のレズビアン」だということ、そして自身の交際経験までも、包み隠さず笑いに変えています。(参考:YouTube “Kate McKinnon Talks About her Sexuality“)
3. 東小雪
(画像:dZEROより引用)
女性カップルとして初めてディズニーシーで結婚式を挙げたことでも知られている東小雪さんは、トロワ・クルールという会社を経営するLGBT活動家としても有名ですよね。
東さんが挙式した当時、東京ディズニーリゾートのとあるホテルでは、シンデレラ城で挙式できるというプランがありました。二人はこのプランをとても気に入り、女性同士でも利用できるか問い合わせたところ、「同性同士で結婚式を挙げることは可能だが、どちらかがタキシードを着なければならない」という返答がありました。
しかしその後、ホテル側がウォルトディズニーカンパニーに確認したところ、「社内での認識が不完全だった」という謝罪とともに、二人ともウェディングドレスを着用しての挙式ができるという嬉しい報告があったのです!(参考:exciteニュース『東京ディズニーランドで同性カップルの結婚式が挙行可能に! ネットの声「さすがディズニー!」』)
この流れはインターネット上でも大きな反響を呼び、ディズニーの対応を評価する言葉が飛び交ったことは言うまでもありません。
(当時のパートナーであった増原裕子さんとは結婚制度の代わりとして、渋谷区のパートナーシップ証明書を受理しましたが、残念ながら2017年に離婚を決意し、証明書を返還(=離婚)されています。)
LGBTを公表している有名人まとめ 日本&海外【2/13更新!】
レズビアンの出会い方
では、レズビアンの方にはなにか特徴があるのでしょうか。
結論から言ってしまうと、ありません。
一般的には、レズビアンは
- 片耳にピアスをしている
- 婚活や合コンに興味がない
- ボーイッシュである
といった特徴があるとされていますが、実際は「誰がレズビアンであるか」は一概に言えません。
そのため、「恋人が欲しい!と思っても探しにくく、出会い系サイトやパーティーなどをよく使っている」という人が多いです。
「出会い系サイトってなんか怖い…」と感じる方もいますが、最近では安全なものやレズビアン専用のものも開発されていますし、恋人や友達がほしい人向けのパーティーにも様々な雰囲気のものがあるんですよ!
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レズビアンカップルのカタチ
レズビアンカップルといっても、どちらも女性としか交際したことがないというカップルもいれば、それぞれの事情で男性との交際経験があった人もいます。
ここでは様々なカップルの在り方をみていきましょう!
1. 「もともとは男性と結婚していた」
レズビアンカップルで特に多いのが、「もともとは男性と交際しており、子供をもうけたものの、レズビアンを自認したため女性と再婚した」という方です。
実際、ブログサイトなどで「レズビアン カップル」と検索すると、以前交際していた男性との間に生まれた子供を女性パートナーと共に育てているという人もたくさん見受けられます。
「男性と交際していたのなら、レズビアンではないのでは?」と思う人もいるかとおもいますが、そもそもセクシュアリティには、自身の経験や周りの環境など、さまざまな要素に影響されながら変化するという性質があります。そのため、レズビアンは「人生で一貫して女性が好きでいる人のこと」を指すわけではないのです。
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2. 「タチ・ネコ」を決めない関係
一般的にレズビアンカップルは、性行為をするときにどちらかが「タチ(攻め)」、もう一方が「ネコ(受け身)」となりますが、この関係は日常生活にも影響を与えることが多いです。すなわち、性行為の際に「タチ」となる人は日常生活でもパートナーを引っ張っていく、というような関係になりやすいのです。
これは「タチが男役、ネコが女役」という認識に基づいているためであり、そもそも男性・女性という性別による役割分担は良くないという意見があるものの、今だに「ボーイッシュな女性はタチ」というような見た目や性格による先入観があるのも事実です。
しかし、誰しも甘えたくなるときや、反対に相手を引っ張りたいと思うときがあるように、「ずっとタチ/ネコでいたくない」と考える人もいます。豊里和希さんもその一人でした。
豊里さんは見た目がボーイッシュであるため、女性とつきあっても「タチ」を求められることが多かったといいます。こちらの記事では「気が強くて甘え下手なので、まあそうなのかなあ(タチになることが多いのかな)と思っていたけど、つねに頼られてばかりいるのは、きつい」という本音を語っており、「どの面が出るかは日によって、あるいは一日のうちでも朝と夜とでは違うかもしれない。だから単純に『私はネコ、あなたはタチ』ということにはならないと思う」と話しています。
そんなある日、同じ悩みを抱える女性と掲示板で知り合い、数回にわたるアプローチの末、交際に至ったそうです。
「2人はすごく似ているんだと思います」そう話す豊里さんは現在、セクシュアルマイノリティが気軽に集えるカフェの開業を目指しているようです。自然に過ごしている自分やパートナーの姿が、悩んでいる当事者の希望になるような、また、自分たちの店が幸せの発信地になるような、そんなカフェにしたいと語っています。
3. パートナーがMtF?
MtF(Male to Femaleの略。身体的性は男性だが精神的性は女性)のパートナーをもつ女性もいます。DRESSの記事『幸せになるための選択――レズビアンカップルが“子育て”という権利を得るために』に登場している美帆さんもその一人です。
美帆さんは、過去に参加したセクシュアルマイノリティのパレードでMtFレズビアン(性自認が女性で性的指向も女性だが、出生時の身体的特徴は男性)の麻衣さんと出会います。麻衣さんは身体的には男性だったため、戸籍上も男性として登録されていましたが、女性の格好でパレードに参加していました。そんな麻衣さんを、美帆さんは初めから女性として見ていて、女性として惹かれたといいます。
2人はやがて結婚し、子供をもうけますが、ある一点において違和感を覚えているそうです。
それは2人に対する、社会からの扱いでした。
もちろん、麻衣さんが戸籍上は男性だったことで結婚ができたことや、お互いに理解があったため2人の子供をもうけることができたことは素敵なことです。結婚していたため緊急で帝王切開になっても、麻衣さんが立ち会うことができたことも良かったと美帆さんは語っています。
しかし、麻衣さんは戸籍上では男性であるため、世間からは「男女のカップル/夫婦」というふうにみられています。また、レズビアンである友人からも「(同じレズビアンだと思っていたのに)男性と結婚するのならあなたはレズビアンではない!」といったことを言われたそうです。
日本には「婚姻関係を結び子供を産んだ後は、その子供が成人するまで両親は戸籍上の性別を変更できない」という法律がありますが、これについて「法律を変えるべきだ」という意見もあります。しかし例えば、夫が戸籍を女性に変更した場合、この夫婦は女性同士となり、「同性婚」という状態になりますよね。
そして、現在日本では同性婚が認められていないため、この「夫婦」は婚姻関係を解消する必要があります。
おわりに
いかがでしたか?
レズビアンカップルの出会い方や、レズビアンを取り巻く社会問題について知っていただけましたか?
「こんな経験したことある!」というものから「知らなかった!」というものまでたくさんあったと思いますが、皆さんがレズビアンやセクシュアリティについて知るきっかけになればいいなと思います!