ゲイの芸能人まとめ【日本&海外スター】

ライター: JobRainbow編集部
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LGBTのなかでも、「ゲイ」と聞くと多くの芸能人を思い浮かべるのではないでしょうか。

そこで今回は、ゲイの芸能人を日本・海外でそれぞれまとめてみました。なんと、あのハリウッドスターもゲイをカミングアウトしていたんですね……!

ゲイをカミングアウトしている日本の芸能人

1. マツコ・デラックス

マツコ・デラックス
(画像:ナチュラルエイト公式HPより引用)

LGBTの芸能人として真っ先に名前が浮かんだ人も多いと思います。かつてはゲイ雑誌の編集者として働いていた過去を持つのですが、今やタレントとしてのイメージが強いですよね。

セクシュアルマイノリティの定義に詳しい方の中には、「女装しているならば(広義の)トランスジェンダーに含まれるのでは?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

しかし、池田清彦氏とマツコ・デラックスさんの対談をまとめた『マツ☆キヨ』(新潮社)で自身をゲイだと言っていることから、今回はゲイの芸能人としてご紹介させていただきます。

トランスジェンダーとは?「広義」「狭義」ってなに?【性同一性障害との違いとは】

2. ロバート・キャンベル

ロバート・キャンベルさんは、東京大学名誉教授の日本文学研究者であり、国文学研究資料館長も務めています。テレビにはコメンテーターとして出演したり、新聞雑誌連載、書評、ラジオ番組企画・出演など、さまざまなメディアで活躍しています。

そんなキャンベルさんは2018年の8月14日、複数の議員によるLGBTを巡る発言について自身が同性愛者だとカミングアウトした上で批判し、話題となりました。ブログでも「20年近く同性である一人のパートナーと日々を共にして来た」と明らかにしています。2017年にそのパートナーとはアメリカで結婚したようです。

3. 橋口亮輔

木村多江、リリー・フランキー主演『ぐるりのこと。』や、先ほどご紹介した『恋人たち』の監督、橋口亮輔さん。彼はオープンリーゲイだとカミングアウトしています。

日本映画優秀賞・最優秀脚本賞を受賞した経験もあり、非常に評価の高い監督です。

また、ゲイがテーマの映画『渚のシンドバッド』や『ハッシュ!』も手掛けており、LGBTと映画について、『弟の夫』の作者田亀源五郎さんと対談した記事もあります!(参考:橋口亮輔 × 田亀源五郎スペシャル対談!「LGBTと映画」を語る

4. 三ツ矢雄二

三ツ矢雄二
(画像:劇団アルターエゴ公式HPより引用)

キテレツ大百科のトンガリやタッチの上杉達也などを演じたことで知られる、人気声優の三ツ矢雄二さん。その明るいキャラクターから、バラエティ番組で活躍している姿を見たことのある方も多いのではないでしょうか。

三ツ矢さんは自身をたびたび「グレーゾーン」と評してきましたが、ゲイであるという自覚は高校時代からあった、と2017年1月12日放送のテレビ東京系列「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」で初めてカミングアウトしました。

また、これからの多様性ある社会を考えるうえで、三ツ矢さんの発言は非常に参考になります。

「同性愛」という言葉はもはや死語になりつつありますが、今のLGBT事情を考えると、「同性愛」という言葉じゃ括れないくらいの多様性がある。その多様性をわかってもらうためには、それぞれの人が、それぞれのセクシュアリティを背負って、普通に生きていこうと思って生きていってほしいと思います。そうしていくうちにまわりが変わっていく。じわじわと浸透していき、広がっていくんじゃないかなと思います。(参考:三ツ矢雄二さんが語るカミングアウトの真意 「ゲイという言葉を背負った以上、責任を果たしていきたい」

5. 井深克彦

端正な顔立ちで、俳優・タレントとしてブレイクしている井深克彦さん。2016年、日本テレビの『有吉反省会』にて「オネエ」であることをカミングアウトしました。

「オネエ」と「ゲイ」は厳密にいうと少し異なるのですが、その後ブログで自身がゲイであると言及しているため、今回はゲイの芸能人としてご紹介します。また、井深さんは自分と似た境遇の方に向けて、ブログに想いを綴っています。少し長いですが、引用させていただきます。

有吉反省会SPでゲイであることをカミングアウトしてから早いものでもう2年が経ちました。

何か変わったことは?と聞かれればオネエの役柄のオファーをいただくことが増えたことくらいで何も変わらない生活を送っています。

自分の知らないところで後ろ指を指されようと、例え否定的な言葉をかけられようと自分は自分だし、
隠さずに自分らしく生きられている今に感謝しています。

そしてカミングアウトしたことをキッカケに僕の存在を知ってくださった方、引き続き応援してくださっている方々に感謝の気持ちです。

理解してくれている周りの友人、仕事関係者、家族にも感謝しています。

自分がこうして世間にカミングアウトをして生きて行く日がまさか来るなんて昔は思ってもいませんでした。少しずつだけどマイノリティーの人たちが生きやすく、活躍しやすいこの世の中を作ってくれた先輩方々にも感謝しています。

僕はカミングアウトを推奨する立場ではないですが、一人で悩まないでほしいです。

心を許せる友人、受け入れてくれる存在がありますように。(参考:井深克彦公式ブログ いぶ☆ろぐ!

6. ぺえ

ぺえ
(画像:ぺえ 公式Twitter

アパレルショップのカリスマ店員としてテレビに登場し、そこからタレントとして大活躍しているぺえさん。ビビッドな色遣いのファッションと、歯に衣着せぬ物言いで若者からの支持を集めています。

ぺえさんは、テレビ番組で自身がゲイであることをカミングアウトしましたが、実はその時点でまだ親に伝えていなかったそうです。そして2017年1月、テレビ番組「解決!ナイナイアンサー」の企画で山形に里帰りし、両親にカミングアウトしたときには大きな反響があったそうです。(参考:“新世代オネエ”ぺえ、両親へカミングアウトの瞬間に「号泣」の声殺到 母の複雑な本音も…「慎平らしく生きて」

ぺえさんのカミングアウトに対する考えを知りたい方はこちら

7. へえ(齋藤平七)

先ほどご紹介したぺえさんの「イケメン同居人」として話題となった、モデルのへえさん。現在は「美容系YouTuber」として活躍の場を広げています。

へえさんは、カミングアウトして芸能界で活躍しているぺえさんの姿を見て、自分自身も「素直になる」ことを決めカミングアウトするに至ったそうです。

一人ひとりが自分らしく生きられる社会を実現するには、「カミングアウトすること」があまり「重大なこと」として見られないことが重要になってくると思うのですが、こういったことを聞くと、やはり現状では芸能人のカミングアウトは周囲に影響を及ぼすのだなあ、と思わずにはいられませんね。

ゲイをカミングアウトしている海外のスター

1. マット・ボマー

海外ドラマの名作として名高い『Glee』に出演し、『ホワイトカラー』では主演をつとめ有名になったイケメン俳優、マット・ボマー。彼には代理母出産で誕生した3人の子どもがおり、同性パートナーのサイモン・ホールズと育児に励む様子がたびたび報じられています!(参考:『ホワイトカラー』マット・ボマー、私生活では愛情豊かで真摯なイクメン!

2. ルーク・エヴァンズ

ルーク・エヴァンズ
(画像:Luke Evans Twitterより引用)

実写版映画『美女と野獣』でガストン役を演じた、ルーク・エヴァンス。俳優として活動し始めてすぐの段階でゲイであることをカミングアウトし、昨年には恋人と復縁したことが報じられました。(参考:ルーク・エヴァンス、イケメン元カレと復縁か

ちなみに、映画『美女と野獣』には、ディズニー映画で初めてゲイのキャラクター、ル・フゥが登場して話題となりましたね!そしてそのキャラクターがガストンの子分というのも、何か感じるものがあります。(参考:実写版『美女と野獣』監督、ガストンの子分をゲイにしたワケ

3. ウェントワース・ミラー

ウェントワース・ミラー
(画像:シネマトゥデイ

海外ドラマ『プリズン・ブレイク』では主役のマイケル・スコフィールドを演じた、コワモテ俳優ウェントワース・ミラー。彼は、ロシアにおける同性愛宣伝禁止法の施行に抗議するため、サンクトペテルブルク国際映画祭への出席を拒否し、自らがゲイであるとカミングアウトしました。(参考:ウェントワース・ミラー、同性愛者であることをカミングアウト。

15歳のころには、自身がゲイであることに悩み自殺をしようとしたことがあり、そこから何度も自殺するか悩んだと明かしています。(参考:ゲイをカミングアウトした「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラー、複数回の自殺未遂を告白

4. イアン・ソープ

イアン・ソープは、オーストラリア史上最年少となる15歳で水泳男子代表に選ばれ、11もの世界大会で金メダルを獲得した競泳選手です。「魚雷」を意味する「トーピード」とかけた「ソーピード」の愛称で親しまれました。

そんな彼は、2014年、テレビ番組でゲイをカミングアウト。それと同時に、うつ病と闘ってきたことも明らかにしました。

「LGBTの祭典」ともいわれ、毎年東京で開かれるTOKYO RAINBOW PRIDE(通称TRP)のHPでは、イアンさんの誕生日である10月13日が記念日として登録されています。(参考:TRP公式HP

5. ティム・クック

ティム・クック
(画像:BUSINESS INSIDER JAPAN

現在AppleのCEOを務めるティム・クックは2014年10月末にゲイであることをカミングアウトしました。彼はカミングアウトする前にもWall Street Journalに「職場での平等は事業に良い効果を与える」としてゲイ差別禁止法案を支持する内容のコラムを寄稿したことでも知られています。(参考:Appleのティム・クックCEO、ゲイ差別禁止法案支持を求めWSJに寄稿

「ゲイであることを誇りに思う」と話すティム・クック。世界をけん引していく大企業Appleが、ダイバーシティを実現するために今後どのようなアクションを起こしていくのか、目が離せません。(参考:Tim Cook: ‘I’m Proud to Be Gay’

6. ジョニー・ウィアー

ジョニー・ウィアーは、全米選手権を三度制覇した実力派フィギュアスケーター。日本では「ジョニ子」の愛称で親しまれ、過去には羽生結弦選手の衣装をデザインしたことも。そんなジョニーさんですが、2011年、自伝の中でゲイであることをカミングアウトしています。(参考:Welcome to My World

また、弁護士であるビクター・ボロノフ氏と同性婚をしたジョニー。DV疑惑が報じられ、被害届が提出されたかと思いきやすぐ取り下げられたり、離婚申請がされたかと思いきや、一部メディアではそれも取り下げられたと報じられています。なにかと世間を騒がせることが多いですね。(参考:結婚じゃなくて別れるのや~めた!? ジョニー・ウィアーが離婚をキャンセル

7. クォン・ドウン

クォン・ドウン
(画像:wowkoreaより引用)

韓国のトロット歌手クォン・ドウンは、デビュー10周年を迎えた2020年10月、ゲイであることをカミングアウトしました。

韓国歌謡界でゲイをカミングアウトした人は初めてで、カミングアウトの理由については「性的マイノリティの人権のために芸能界でのカミングアウトを切り開いていく役割を果たしたかった」と話しています。

しかしカミングアウト後、誹謗中傷や悪質なコメントによるパニック障害を発症し、活動を休止しています(参考:歌手クォン・ドウン、パニック障害で本日入院「カミングアウト後の誹謗中傷やストレスが原因」)。

8. ベン・ウィショー

ベン・ウィショー
(画像:シネマトゥデイより引用)

ベン・ウィショーは、映画『追憶と、踊りながら』の主演や『007』シリーズのQ役で知られるイギリスの俳優です。かつては作曲家のマーク・ブラッドショーと同性パートナーシップを結んでいましたが、現在は破局したとも報じられています。

また、セクシュアルマイノリティでない人が作品でセクシュアルマイノリティ役を演じることについて、当事者の中でも賛否が分かれていますが、ベンさんは以下のように賛成意見を述べています。

俳優はどんなものでも体現し、表現できるものだと信じている。自分自身がどんな人間かというだけで定義されるべきではないと思っている

ベン・ウィショー、「俳優は自分のセクシュアリティに囚われるべきではない」

もっと平等性が必要だと思う。ゲイの俳優がストレートの役を演じているのをもっと見たい。みんなにとって平等な場所になる必要がある。それが僕の理想だよ

ベン・ウィショー、「俳優は自分のセクシュアリティに囚われるべきではない」

9. コルトン・ヘインズ

コルトン・ヘインズ
(画像:ELLEより引用)

コルトン・ヘインズは、海外ドラマ『ARROW/アロー』のロイ役で知られるアメリカの俳優です。

ゲイであることに悩み、友人や母親からも受け入れてもらえない苦しみから家出をしたこともあるコルトンは、2016年にEntertainment Weeklyのインタビューでカミングアウトしました。

しかし、フラワーデザイナーのジェフ・リーサムと離婚してから、アルコールや薬物の依存症になってしまったこともカミングアウトしており、今は自分と同じような苦しみを持つ人々を応援するべくメッセージを発信しています。

おわりに

ゲイの方は、日本にも海外にも当然います。そしてそれは、芸能人やスターのような人だけでなく、私たちのようないわゆる「一般人」の中にもたくさんいます。

でも、有名な人がカミングアウトしてくれることは、私たちに勇気を与えてくれます。「一人じゃないんだ」と思える。そして、応援したくなる。

どんなセクシュアリティの方であろうと、あなた一人ではありません。

私たちJobRainbowは、すべての人が寂しくならないように、これからも様々な情報発信を続けていきます!

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