「自分らしく働く」を具体化するのは内定後でOK【LGBT就活・転職ガイド 7-1】

ライター: JobRainbow編集部
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内定は、自分らしく働ける環境をつくるスタート地点

「やっと内定までたどり着いた!」–– 就活のゴールを迎え、ほっとする就活生も多いでしょう。しかし油断は禁物です。内定は、企業側が求める人材と就活におけるアピールがマッチングした結果に過ぎません。

内定から入社までのあいだに行われる内定式や人事面談とどう向き合うかが、入社後の働きやすさに大きく影響するのです。たとえ望みの企業やLGBTフレンドリーな企業から内定が出たとしても、自分らしく働ける環境を主体的につくっていく姿勢でのぞみましょう。

内定後・入社後にカミングアウトしても問題ない

内定を獲得したLGBT就活生は、選考過程でカミングアウトした人と、カミングアウトしていない人に分かれると思います。

カミングアウトして内定が出た人でも、「人事担当者のみ知ってもらい、職場では一切オープンにしたくない」「チームメンバーにだけオープンにしたい」など、人それぞれスタンスは異なります。

カミングアウトせずに内定が出た人も、「この先カミングアウトしないつもりで働きたい」「本当はカミングアウトして働きたいが、選考時にカミングアウトしなかったのでこのままクローズドを貫かなければならない」「カミングアウトするかどうかまだわからない」など、その後のスタンスはさまざまです。

ここで一つ、大前提としてお伝えしたいのは「選考時にカミングアウトしなくとも、その後もクローズドを貫かなくてはならない訳ではない」ということ。カミングアウトは、内定通知後から入社するまでのあいだ、入社直後、入社後しばらく様子をみてから、人生の節目など、さまざまなタイミングが考えられます。

内定後にカミングアウトすると内定取消しになるのでは?と不安に思う就活生もいるかもしれませんが、LGBTであることを理由に企業が内定を取消すことは法的に認められていません。

さらに、カミングアウトする範囲をあらかじめ決めておき、企業に共有しておくことで、余計な心配をせずに働きはじめることができるでしょう。

Q. 内定が決まってから人事担当者の対応が変わった気がします……。

内定通知後の企業と就活生は、これまでの「選ぶ –– 選ばれる」関係から、同じ企業で働く仲間へと変わっていきます。このことから、よくも悪くも企業の本音を垣間見られることがあります。

たとえば、服装や言葉遣いに柔軟だった企業が急に厳しくなったり、内定者の心配事に対してこれまで以上に丁寧に向きあってくれたりするかもしれません。振り回されずに情報収集をしつつ、今後の働き方の計画を立てられれば、幸先のよいスタートを切ることができるでしょう。

万が一合わないと思った場合は、入社するまでの間に内定を辞退することもできます。

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