アロマンティックとは?【恋愛感情と性的感情は同じじゃない】

ライター: JobRainbow編集部
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アロマンティック(Aromantic)とは、他人に恋愛感情を抱かないセクシュアリティです。

近年、LGBTを含む多様なセクシュアリティを耳にするようになったのではないでしょうか。

レズビアンゲイバイセクシュアルトランスジェンダーの他にも、セクシュアリティはグラデーションのように数えきれないほど存在しています。その中で今回はアロマンティックについて解説していきたいと思います。

アロマンティックとは?

カラフルなバラの画像

アロマンティック(Aromantic, aロマンティック)は、「他人に恋愛感情を感じない」(「恋愛指向が他人に向かない」)セクシュアリティです。ただ、恋愛指向と性的指向は別物ですので、性的欲求を誰かに抱く場合はあります。

アセクシュアルとの違いとは?

アロマンティックはアセクシュアルと間違えられることがよくあります。ここで2つの違いに触れておきましょう。

アセクシュアルは、他者に対して恋愛感情も性的感情も抱かないセクシュアリティです。他方で、アロマンティックの人は他者に恋愛感情を感じませんが、性的感情は抱くことがあります。つまり、アロマンティックとアセクシュアルの違いは、「他者に性的欲求を抱くか抱かないか」にあります。

※「アセクシュアル」の用法は当事者間でも異なります。英語圏では「他者に恋愛感情を抱くが性的感情は抱かないセクシュアリティ」をロマンティック・アセクシュアルと呼ぶこともあります(参考文献:ジュリー・ソンドラ・デッカー『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』)。

どこからが「性的欲求」?

ではそもそも、「性的欲求」や「恋愛感情」とはどのような感情なのでしょうか。そこに定義はあるのでしょうか。

アシュリー・マーデルの『13歳から知っておきたいLGBT+』という本の中では、「性的欲求」について次のように書かれています。

性的魅力(sexual attraction)を感じるというのは、誰かの存在によって性的欲求や性的興奮をかき立てられ、その人に強い関心を抱くことを意味します。この感覚がいつ、どんなふうに生じるかは人それぞれ。私たちの好みは1人ひとりみんなちがっているし、何を「性的」と受け止めるかは主観的だからです。

『13歳から知っておきたいLGBT+』(p138)

つまり、なにをもって「性的欲求」とするかは人それぞれということです。キスしたいという感情を「性的欲求」と思う人もいれば、キスは愛情表現やあいさつと考える人もいます。セクシュアリティが多様であるのと同じことです。

次に、同じ本で「恋愛感情」については次のように書かれています。

恋愛的魅力(romantic attraction)とは誰かに感情的に魅力を感じること、愛着を感じることです。恋愛的な感情が芽生えたとき、その人は相手に対して感情的な結びつきや、親密さを求めていることがあります。一般的にそういった関係は、友だち同士の親しさとは別のものか、「それ以上のもの」と考えられています。もちろん、恋愛的魅力の感じ方も、性的魅力と同じように、人にとってさまざま。「恋愛」もまた主観的だからです。

『13歳から知っておきたいLGBT+』(p142)

これらの文章から考えると、「性的欲求」や「恋愛感情」に定義はないということになります。ですので、自分のセクシュアリティを必ずしもどれかに当てはめなければならないということはないのです。

例えば、「私はキスをしたいと思うから性的感情は抱くけど、恋愛感情は抱かないからアロマンティックだ」と考える人もいれば、「私はキスしたいとは思うけど、これは性的感情ではない。また、恋愛感情は抱かないからアセクシュアルだ」と考える人もいるということです。

「恋愛感情」と「性的欲求」はイコール?

男性が女性の頬にキスをしている画像

「でも、「恋愛感情」と「性的欲求」ってイコールじゃないの?」

と思った方もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

もちろん、好きだからこそ、その相手に対して性的欲求が湧く人もいるでしょう。しかし、恋愛感情を抱いても性的欲求を抱かないノンセクシュアルというセクシュアリティがあるように、恋愛感情は抱かなくとも性的欲求を抱きうる、アロマンティックというセクシュアリティもあるのです。

おわりに

アロマンティックについて理解できましたか?

ちょっと難しい…という人は、恋愛感情や性的欲求の考え方は多様であるということを覚えておきましょう。セクシュアリティはグラデーションと最初に書いたように、難しく考えすぎず、自由でいいのです。

「普通」というセクシュアリティはありません。固定観念に捉われすぎず、自分らしく、そして誰かを受け入れて生活できたらあなた自身もそして他の誰かも、ハッピーでいられるかもしれません。

参考文献

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