バイセクシュアルが登場する作品まとめ【映画・ドラマ】

ライター: Kaana
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バイセクシュアルとは、男性・女性のどちらもが性的指向(恋愛・性愛の対象がどのような人に向くのかということ。)の対象となるセクシュアリティである。その中には生まれながらにしてバイセクシュアルであったわけではない者も多く存在している。

異性愛者であると自認をしていたが、ある時ふと同性に惹かれる自分に気づく者、同性のパートナーがいたはずが、異性と関係を持った後バイセクシュアルを自認するに至った者。

今回は、そんな様々なバイセクシュアルのストーリーが描かれた作品を紹介していく。

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  1. 映画
    1. フリーダ
    2. スプリング・フィーバー
    3. 焼け石に水
    4. それでも恋するバルセロナ
    5. ロッキー・ホラー・ショー
    6. 君の名前で僕を呼んで
  2. ドラマ
    1. オレンジ・イズ・ニューブラック
    2. ユニークライフ
    3. 中学聖日記
    4. おっさんずラブ
  3. おわりに

映画

1. フリーダ

メキシコ有名画家、フリーダ・カーロの半生を描いたこの作品。バス事故の後遺症をかかえながらも懸命に作品を生み出し続けるフリーダの人生はもちろんだが、バイセクシュアルとしての彼女の恋愛模様も鮮明に描かれたこの作品は、マイノリティとして生活しながらも信念と強さを持って生きることの美しさを教えてくれる。また、メキシコらしい音楽やフリーダの華やかな衣装も見所で、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞を受賞している。

2. スプリング・フィーバー

こちらは中国の巨匠、ロウ・イエ監督の作品である。ロウ監督は、中国内ではタブー視されている天安門事件を題材に「天安門、恋人たち」を製作したことで、5年間の映画製作・上映禁止処分となっていた。その処分中、ロウ監督がゲリラ的に製作した作品が「スプリング・フィーバー」である。夫に浮気をされる妻、夫とその浮気相手である青年、妻が雇った探偵と夫を取り巻く複雑な恋愛関係を描いたこの作品は、現代の中国における純粋な恋愛の姿はもちろんのこと、処分中の作品だからこそ検閲の無い中国内のゲイ・バイセクシュアルの姿がありありと表現されている。

日本で大ヒットとなった「ボヘミアン・ラプソディ」における女装やゲイ、エイズに関わるシーンは中国国内では検閲によりカットされたことがあったが、このような中国政府の眼を免れた中国国民の姿というのは新鮮でいて、刺激的だ。

3. 焼け石に水

青年と中年男、青年の婚約者、中年男の元恋人の4人に渦巻く恋愛模様を描いた戯曲が原作のこの作品。よく考えれば気が滅入ってしまうような人間関係が軽快な音楽とともに表現されており、なぜだか4人が面白可笑しく、コミカルに見えてしまうのがこの作品の特徴だ。セクシュアリティに悩みはつきものかもしれないが、こうしてみると恋愛や性欲とは、時に自由で時に可笑しいだけのものにすぎないのだと思わせてくれる。

4. それでも恋するバルセロナ

この作品ではバルセロナを舞台に、5人の男女の複雑な恋愛関係が繰り広げられている。ヴィッキーとクリスティーナの2人の女性が旅行先、バルセロナで出会ったアントニオという男性に惹かれていくという話がメインではあるが、単なる三角関係では終わらないのがこの作品の良さである。作品のキャラクターをバイセクシュアルとあえて明確にラベル付けするのはナンセンスとも言えるが、作中でクリスティーナが女性に惹かれていくシーンがある。日常の恋愛模様の一環として、異性愛にとらわれない感情が鮮やかに描かれており、愛や性の自由さと複雑さを実感できる作品となっている。

5. ロッキー・ホラー・ショー

漫画「ONE PIECE」に登場するイワンコフという人物をご存知だろうか。性別不明の強烈なキャラが「ONE PIECE」内でも支持を集めているが、そのイワンコフの元となった人物こそ、「ロッキー・ホラー・ショー」に登場するマッドサイエンティスト、フランクン・フルター博士である。

男女のカップルが森の中に迷い込み、奇妙なパーティーに巻き込まれていくというコメディ・ホラーのこの作品では、とにかくフルター博士の言葉にできぬ迫力が見所だ。作中でフルター博士のセクシュアリティに関して言及されることはないものの見解によっては、フルター博士はパンセクシュアルであるという意見がある。映画の内容自体、セクシュアリティというラベル付けなど無意味なものに思えてしまうほど強烈で独特の世界観となっているためあえてここでフルター博士のセクシュアリティについて議論はしないが、フルター博士が男女ともに肉体関係をもっていることから、この機会に紹介させていただく。

現代でもカルト的人気を誇る名作として、一見の価値ありな作品だ。

6. 君の名前で僕を呼んで

これは北イタリアに住む17歳の青年と24歳のアメリカ人男性の間に生まれた淡く切ない恋愛関係を描いた作品だ。ゲイ映画として紹介されていることも多いが、こちらも、作中で青年やアメリカ人男性のセクシュアリティが明かされることはない。しかし、必ずしもLGBTの恋愛に「あなたはゲイですか?」「レズビアンですか?」といったような確認があるわけではないように、私たちはセクシュアリティに恋するわけではなく、ただ互いに惹かれ合うという事実がある。この純粋な愛の姿が作中では水々しく描かれている。

この作品では青年もアメリカ人もそれぞれが異性と交際経験がある。社会で生きていくことと、自分の感情との葛藤をそれぞれの立場で消化しながら生きていく二人の姿は切なく、誰しもが共感できる儚さがある。

ドラマ

1. オレンジ・イズ・ニューブラック

こちらはNETFLIXで放送されている、女子刑務所内での生活を描いた実話がもとになったドラマだ。主人公のパイパーは過去に元彼女の麻薬密輸を手伝った件で、刑務所送りになってしまう。女子刑務所で暮らすパイパーと外で出所を待つ現在の彼氏の関係性や、女子刑務所内におけるバイセクシュアル囚人とレズビアン囚人の話まで、コメディも交えつつリアルに描かれている。

刑務所での待遇や、フェミニズム、LGBT問題、人種問題…様々な社会問題を多様なキャラクターが表現していく本作品は、NETFLIXの中でも異彩を放つ、現在大注目のドラマだ。

2. ユニークライフ

こちらのドラマはLGBTや恋愛の話がテーマのものではない。もともとは自閉症の高校生が主人公となり、主人公を中心に家族や友達との関係性が描かれている作品であった。しかし、シーズン2では思わぬところでバイセクシュアルに関するテーマが取り上げられ、話題となっている。現在最大の注目点であり、ネタバレになってしまうためどのキャラクターがどんなセクシュアリティなのかなどはここでは言及しないが、マイノリティとして生きる人にとってもマイノリティを支えて生きる人にとっても、人生観を変えてくれる素晴らしい作品となっていることは確実だ。

3. 中学聖日記

中学聖日記

中学生男子と教師の禁断の恋を描いたこの作品では、この女性教師の婚約者、勝太郎の相談相手としてバイセクシュアルの上司、原口が登場する。本ストーリーと直接的な関係はないが、原口の強く確固とした自分を持つその姿は誰しもが勇気付けられ、またそのたくましさに思わず憧れるはずだ。

4. おっさんずラブ

おっさんずラブ

こちらは2018年、日本で話題となった作品だ。ヘテロセクシュアルの男性、春田が会社の男性上司2人からの告白を機に揺れ動く感情が描かれている。春田はゲイになったとも、バイセクシュアルになったとも取れるかもしれないがこの作品で重要な点は、そのようなラベル付けではないだろう。ピュアな恋心を前にすれば誰だって「揺れ動く性的指向」を感じることがあるという当たり前ではあるものの、多くの人は気づいていない事実を明確に描いたことこそがこの作品が高く評価されている所以と言える。

おわりに

紹介した作品の中には性的描写が強調され、「性に奔放なバイセクシュアル」の姿がステレオタイプ化されているものも多く感じる。しかし、そのようなバイセクシュアルのキャラクターの芯の強さからは学べることも多く、また恋愛や性愛についての悩みが小さなものに思えてしまうほど、彼らの激しい感情には人々を圧倒する何かがあることもまた事実だ。

この記事は、バイセクシュアルに関する作品の情報が入り次第、随時更新を予定している。

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