レズビアンを描いた映画・ドラマ・マンガ【作品まとめ】

ライター: JobRainbow編集部
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みなさんは恋愛作品といったらどのようなものを思い浮かべるでしょうか。

男性と女性の恋愛を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、それだけではありません。LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとったセクシュアリティの総称)を描いた作品も多く存在します。

その中で、レズビアンとは、性自認(自分で認識している性)が女性で、性的指向(好きになる性)が女性に向くセクシュアリティを指します。

現在、「レズビアン 作品」と検索すると、多くのアダルト作品がヒットしてしまいますが、そのようにアダルト作品として商品化されてしまったレズビアンは本来のレズビアンの姿とはかけ離れています。

このような現状は、レズビアンが偏見にさらされてしまう原因にもなってしまいます。

レズビアンを描いた作品の中には、同性愛者としての葛藤を描いた作品や、ロマンティックでキュンとしてしまうような作品も存在しています。

今回は「女性を愛する女性」のロールモデルのようなレズビアンを描いた作品や、女性同士の恋愛を描いた作品をいくつか紹介します。「レズビアンって性的なイメージが…」という方に是非見ていただきたいです。

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1. キャロル

物語の舞台はニューヨーク。1951年のクリスマス前。ジャーナリストになる夢を叶えるためにマンハッタンに出てデパートで玩具売り場のアルバイトをしていたテレーズと、貴婦人キャロルの切なくも美しい恋の物語です。

この作品では、最初男性と結婚していたキャロルがテレーズと愛を育んでいく、そんな女性同士の恋愛が描かれています。

ただ「女性同性愛」を描いているのではなく、愛についてだったり、夢や人生への葛藤だったり、私たちが生きている中でぶつかるであろう事柄についても深く描かれていてとても心に沁みる作品になっています。

「こうあるべきだ」という生き方が求められていた時代に、型から解放されて自分らしく生きようとする2人は、今の時代を生きる私たちにも勇気を与えるのではないでしょうか。映像や登場人物のファッションの美しさにも注目です。

2. アデル、ブルーは熱い色

アデル、ブルーは熱い色のポスター

2013年5月23日に第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され、最高賞であるパルム・ドールを獲得した作品。

文学を愛し、熱心に勉強に励む高校生のアデルは、青い髪の美大生エマと運命的な出会いを果たし恋に落ちます。この作品では過激な性愛描写がされていますが、そこが見どころというよりは、青年期の真っただ中である2人の感情の大きな移り変わりです。多くの方が、この儚い恋に共感できたり、懐かしさを感じたりすることができると思います。ある意味、青春映画ともいえるかもしれません。

撮影は非常に長い時間をかけて行われたそうで、アブデラティフ・ケシシュ監督のこの作品に対する熱が伝わってきます。

3. RENT

RENTのポスター

1996年上演されたブロードウェイ・ミュージカルが2005年に映画化されました。

この映画では、レズビアンのみならず、ゲイやトランスジェンダー、ヘテロセクシュアルなど、様々なセクシュアリティを持った人物が登場します。作品のタイトル『RENT』とは賃貸借契約における家賃のことです。8人の主要人物のうち、HIVに感染している元人気ロック・バンドのメンバーであるロジャーと、ドキュメンタリー映像作家を目指すマークは、家賃を滞納して電気を止められています。

貧困や薬物、病気によって死と隣合わせになった者、夢から挫折しそうになった者、セクシュアルマイノリティとして生きる者など、様々な境遇をもった若者たちが仲間や恋人と助けあいながら懸命に生きる姿が描かれています。

私は一度、ミュージカル版を観劇したことがありますが、迫力のある素晴らしい音楽と、若者たちが悩み苦しみながら現実に立ち向かうその姿に、思わず涙が溢れてしまいました。日本でもミュージカルは度々上演されていて、毎回満員の大人気ミュージカルです。

4. カランコエの花

今話題の女優、今田美桜が主演を務めるこの映画。とある高校2年生のクラスが「LGBTについて」の授業を受けることになり、それがきっかけに「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」と生徒たちの日常に波紋が広がっていきます。

たった39分の短い映画ですが、当事者は何を考え、思っているか、当事者の葛藤や、当事者を取り巻く環境がリアルに描かれています。「私の周りにはLGBTの人はいないだろう」とか「異性愛が普通なんだ」と思っている方にこそ、見てほしい映画です。

5. キッズ・オールライト

楽しく平凡に暮らしていたレズビアンカップルの子どもたちが、突然「母親たちに精子を提供した男性に会いたい」と言い出したことから家族の関係が変わり始めるというストーリー。

同性愛者であることや、レズビアンとして子育てをしていることに対しての悩みなどは描かれず、あくまでホームコメディ風に描かれているこの作品。異性愛主義などに捉われない、新しい「家族のカタチ」がナチュラルに映しだされているのがとても魅力的です。この作品を観ると「家族ってなんだろう?」「普通ってなんだろう?」なんて考えるきっかけになるかもしれません。

【ドラマ編】今話題の大人気女優の出演作品が!?

続いてドラマを紹介します。

映画と違ってドラマだと次週へのドキドキ感が楽しめるのも魅力の一つ。作品全体の時間を長く確保できるぶん、登場人物の心情をより濃く描くことができるのも、ドラマの魅力です。

1. トランジットガールズ

トランジットガールズのワンシーン

日本では、連続ドラマ史上初めてガールズラブをテーマにした作品で、同局で放送されていた『テラスハウス』のスタッフによって作成されたドラマ。

主演は今や朝ドラ女優でもある佐久間由衣と伊藤沙莉。佐久間由衣演じるカメラマンゆいの母と、伊藤沙莉演じる高校生小百合の父が再婚したことにより、二人は出会い、義理の姉妹となります。最初は状況を受け入れることができない小百合でしたが、ゆいに突然キスをされ、ゆいから告白され距離が近づくと、小百合もゆいに対して特別な感情を抱いていくことになります。

二人の甘酸っぱい世界に胸がキュンとなります。作中では、親に関係性がばれてしまいなかなか理解してもらえない様子や、小百合が高校の友人に恋の相手について話すことができない様子など、幸せを感じながらも初めて同性に恋をした小百合のとまどいもよく描かれています。

2. Lの世界

Lの世界のポスター

アメリカのロサンゼルスを舞台にして、レズビアンやバイセクシュアルの女性の人生を描いた群像劇。2004年に放送が開始されてから、2009年のシーズン6まで続いています。同性愛だからという特別な描き方がされているわけではなく、浮気や嫉妬など、異性愛作品にもよくありがちなエピソードも描かれていて、昼ドラ好きには必見の作品です!

恋の悩みやちょっとしたドタバタは、恋にはつきものなのかもしれません。なかなか順調にうまくは進まないというところが描かれているのもこの作品のおもしろさのひとつです。

3. 家売るオンナの逆襲

家売るオンナの逆襲のポスター

2016年に放送されていた『家売るオンナ』のシリーズ第2弾!

北川景子さん演じる天才的不動産屋の三軒家万智がさまざまな言葉や手段を使いながら人生最大の買い物とも言えるような家を売るという話。一見LGBTの話は関係ないように思えますが、第2話では、セクシュアルマイノリティの方々が多く登場していました。

自分がトランスジェンダーであることを娘に隠しながら生活している父親、レズビアンカップルであることが理由で家を売る事を断られてしまったカップルなど、様々な悩みや葛藤を抱えた方々に三軒家含めるテーコー不動産はどのようにして家を売るのでしょうか。

また、『家売るオンナの逆襲』では留守堂謙治(松田翔太)に対する足立聡(千葉雄大)の恋模様も描かれています。

第3話では次のような印象的なセリフがありました。

誰のことを好きになるかという性的指向がマイノリティな男性がゲイであり、自分自身をどう認識するかの性自認がマイノリティなのがトランスジェンダーです。したがってトランスジェンダーの中にもゲイはいます。

トランスジェンダーの中には自分の性別を男性か女性か分からない人、あいまいな人、決めたくない人などもいます。

LGBTの人々の命も、そうでない人々の命も同じ重さであることを今その胸に刻みなさい!

ここのLGBTの説明の部分、ドラマの中でも「わかんね~」と言っていたようにちょっと難しいかもしれませんが、ここまで詳しく説明しているドラマは珍しいのではないでしょうか。命の重さが同じなのは当たり前のことですが、つまりLGBTだからといって差別してはいけないということを言いたいのではないでしょうか。ただここの不動産、ちょっとアウティングしすぎなところがあるのでそこは気を付けましょう。

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4. 女子的生活

女子的生活のポスター

NHK総合「ドラマ10」の枠で2018年に放送されていたこのドラマ。志尊淳さんがトランスジェンダー女性を演じています。

主人公の小川みきは、身体の性別は男性で性自認は女性、性的指向は女性なのでレズビアンです。トランスジェンダーが描かれるとき、そのキャラクターは異性愛者の場合が多いので、これはなかなか珍しい設定だと思います。

小川みきはトランスジェンダーであることに悩みを抱えているというよりも、バリバリ仕事をしたり、合コンをして恋の相手を探したりととてもいきいきしているように見えます。性のあり方も人生も人それぞれ、グラデーションです。決まったものはありません。自分の生き方を貫くみきの姿を見習いたいなあと思いました。

5. マジすか学園

マジすか学園のパッケージ

AKB48などの48グループのメンバーが数多く出演している『マジすか学園』。

シリーズとして長く続いていましたが、その中で最初のシリーズ(とその次も)に登場していた宮澤佐江演じる学ランはある出来事がきっかけで、主人公の前田敦子に恋をします。この学ランというキャラクターは自分のことを「俺」と呼び、セーラー服ではなく、常に学ランを着ているため、学ランと呼ばれています。

性自認は男性らしいですが、女子高に進学しているということなので、実際のところどうかわかりません。学ランというキャラクターを通して、性自認や性的指向、性表現などは、人によって様々であるということがよく分かります。

【マンガ編】テレビアニメにもなったあの作品も!

1. たとえ届かぬ糸だとしても

たとえ届かぬ糸だとしてもの表紙

題名からして切なすぎるマンガ。主人公の女子高生ウタが恋をしたのは幼馴染でもあり、兄の結婚相手でもある薫瑠。

ウタは薫瑠のウエディングドレス姿を観たとき、自分の恋心に気づきます。恋の相手が同性であること、そして兄の結婚相手であること。様々な壁がたちはだかる中でのウタのまっすぐな思いに胸が締め付けられます。

他人が作った常識なんて全部吹っ切って告白でもなんでもしちゃえば?

恋なんて自分勝手な感情なんだから。

これはウタの親友のクロエの言葉です。恋はいつも全ての人が幸せなわけではないですよね。同性に恋をしていたとしても、異性に恋をしていたとしても、辛い恋をしている人もきっとたくさんいるでしょう。そんな切ない恋を経験したことのある方、必見の作品です。

2. クズの本懐

クズの本懐の表紙

テレビアニメにもなったこのマンガ。登場人物がみんなそれぞれとても切ない恋をしているのですが、主人公の安良岡花火に恋をしているのが花火の友人でもある絵鳩早苗(通称えっちゃん)という赤い髪をした女の子でした。

えっちゃんは花火に自分の思いを伝えますが、花火にも片思いしている相手がいたため、えっちゃんの気持ちにはこたえられません。

しかし花火はそんなえっちゃんを受け入れ友達として一緒にいることを約束します。最初は自分の心に必死に鍵をかけて閉ざしていたえっちゃんですが、花火の言葉や存在に少しずつ心を溶かしていきます。

恋をする気持ちに嘘をつくのは難しいことです。このマンガはシリーズを通して、性別や境遇に関係なく「恋の難しさ」を描いている作品です。

3. LOVE MY LIFE

18歳の泉谷いちこは、優秀な大学に通い弁護士を目指している城島絵里子ことエリーと交際しています。いちこはエリーとの関係を父親に打ち明けます。理解を示してくれた父親から話を聞いてみると、実はいちこの父もゲイで、亡くなった母もレズビアンだったと判明。元々友人関係だったという二人に恋愛感情はなかったものの、子どもが欲しいという利害関係は一致していたため結婚し、いちこが産まれたというのです。一方、堅物な弁護士であるエリーの父親はなかなか理解を示してくれず……その中で二人はどのように人生を選んでいくのでしょうか。

少し重めになってしまいがちな内容が軽めのタッチで描かれています。

人生に正解などはなく、誰のものでもない。セクシュアリティに関わらず、誰とどのように生きるのか。それを決めるのは自分であるということや、自分の人生の大切さを学ぶことができる作品です。

4. 親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。

親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。の表紙

仕事一筋のアラサー女性森本真知は、世間体ばかり気にする親の言いなりになって生活してきました。上場企業に就職し、ようやく親に口うるさく言われなくなると思いきや、「お見合い結婚をしろ」と迫られることに。さすがに嫌気がさした真知が後輩である阿ヶ谷花に相談すると、彼女はパートナーシップ証明書を使って偽装結婚を行い、同性愛者であると騙ることで両親を諦めさせてはどうだろうかと提案をします。

パートナーシップ制度とは、同性カップルを「結婚に相当する関係」と自治体が認める制度です。ただ、同性愛・異性愛どちらにせよ、結婚することが全ての幸せだとは限りません。結婚したくない人も、中にはいるはずです。そんな「当たり前の人生」はない、人それぞれ幸せのカタチが違うということがライトなタッチで描かれている作品です。

5. 2DK、Gペン、目覚まし時計。

2DK、Gペン、目覚まし時計。の表紙

仕事も家事も完璧にこなすOLの香月奈々美は、結婚を前提として付き合っている恋人と遠距離恋愛をしています。そんな奈々美は、ひょんなことから生活力ゼロで漫画家デビューを目指すアラサーの藤村かえでと同居をすることに。性格がまったく正反対な二人ですが、お互いに助け合いながら生活します。

日常生活を描いたほのぼのとした作品ですので、楽しめると思います。また、バリバリ働く奈々美の姿から、「男性は仕事で、女性は家事」といったような固定観念から解放された女性の姿を見ることができます。

おわりに

女性同士の恋愛やレズビアンを描いた作品は今回紹介したもの以外にもたくさんあります。

冒頭で言ったようにそれは決して性的な作品ばかりでなく、誰もが共感できる作品や、奥が深い作品など様々です。マンガや映画、ドラマなどは、固定観念に捉われず、自由に描かれた作品が多いので、そこから学べることもたくさんあると思います。「LGBTのこと、よく分からない。でも参考書とかは難しいし……」という方は是非今回紹介したような作品を読んでみてください。もしかしたら、何かを知るきっかけになるかもしれません。

また、レズビアン以外にもゲイに関する作品や、LGBTが主題ではないもののLGBTのキャラクターが登場する作品などもまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

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セクシュアリティに関係なく、私たちは多様な性の中の一人だということを忘れないでほしいです。

誰もが自分らしく、固定観念に縛られずに生き生きと生きていけるように。

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