自己分析が大事なワケ【LGBT就活・転職ガイド 2-1】

ライター: JobRainbow編集部
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LGBTほど自己分析は大きな意味を持つ

キャリアプラン・ライフプランに合った仕事を見つけ、自分らしく働くためには、就活・転職の準備プロセスが大切です。その基礎になるのが「自分を知ること」。つまり自己分析です。

自己分析は、非常に大切であるにも関わらず、軽視されがちなプロセスです。弊社代表・星(以下、星)も、新卒の就活の時に「自己分析なんてしなくても自分のことは自分が一番知っている」「面接やESのテクニックの方が重要」と考え、自己分析を一切しませんでした。しかしその結果、企業選びから面接の受け答えまでその場の直感だけで動くはめになり、採用担当者に悪い印象を与えてしまいました。さらに、「自分は何がしたかったんだっけ?」と揺らぎが生まれてしまったのです。

自己分析は自分の軸を持つために必要な作業で、とりわけLGBTの求職者にとっては重要です。なぜなら、人生を振り返って自己分析をすると、LGBTであることが自分のアイデンティティにどれほどの影響を与えたか、再認識できるからです。その結果、「LGBTフレンドリーな企業で働くべきか?」「カミングアウトして働くべきか?」といったことが明確になり、職業選択の基礎作りにつながります。

さらに、ゲイレズビアンにとっては将来的にパートナーとの人生計画を、トランスジェンダーにとっては「性別適合をするかしないか」「タイミングはいつにするか」といったライフプランを考えるための判断軸にもなります。星は「就活時代に行った自己分析のおかげで、自身の特性やキャリアプラン・ライフプランが明確になった。時間がたった今でも、確固たる軸をもって意思決定をできている」と語ります。

もはや自己分析は、単なる就活・転職のためだけではありません。ロールモデルが少ないLGBTにとって、「自分らしく生きる」ためのオンリーワンの人生軸、そんな一生物の支えを見つけるのにも役立つのです。

自己分析のはじめ方

自己分析の目的
引用:『自分らしく働く LGBTの就活・転職の不安が解消する本』

自己分析は多くの人にとってつまずきやすいポイントでもあります。「やればやるほどわからなくなってきた」「自分って一体なんなんだろう」と、深みにはまってしまうのです。

つまずきの原因の多くは、「自己分析の結果を就活・転職にどう生かせばよいのか分からない」ままはじめてしまったことにあります。単に「自分を知った」だけでは「自分らしく働く」ことにつながりません。

自己分析の結果は、LGBTの就活・転職において、3つの点で役立ちます。

  1. キャリアプラン・ライフプランをつくること
  2. カミングアウトするかしないかといったセクシュアリティの位置付けを決めること
  3. 自分のことを自分の言葉で伝えること

自己分析を行い、この3つを具体的に示すことができれば、選考までの準備は終わったようなものです。まずは自分史を作ることに挑戦してみましょう。

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